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通らない左鼻、ものすごいイビキ

四国徳島からです。

繰り返すウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎に対ししては、治る・改善するのを待ちます。
しかし、
繰り返すうちに不可逆性粘膜変化を起こして来ますと、治してあげないと生涯そのままになってしまいます


40歳代の患者さん。
2002年に「鼻閉」で初診ありました。
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ファイバースコープ検査をしていましたが、鼻腔後半部の観察をしていません。
従って、下鼻甲介の高周波凝固で終わってしまいました。
凝固した割りに症状の改善がなかった患者さんでした。

通院なくなって約10年の今月中旬
「24時間左鼻閉」「大きなイビキ」の訴えで受診されました。
近所の医療機関で抗アレルギー剤をずっと内服していました。
耳鼻咽喉科へは受診しなかったとの事。
再度、ファイバースコープ検査。
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①ポリープが中鼻甲介の内外に認められました。特に左嗅裂を後方に伸びているポリープは四六時中の鼻閉の原因となっています。
②気管支喘息の発作は1年に1回ぐらいは起こすとの事でした。

大きな反省をしたところでした。

その後の話は速かったです。

5月中に2回、内視鏡下副鼻腔手術をやる事が出来ました。

患者さんにとって、今までの苦しみが治る期待が大きく膨らんだに違いありません。

内視鏡下に、パワーパンチマイクロデブリッダーでポリープ・病的粘膜を「かじり取る」「削り取る」方法できれいな手術が出来るようになりました。

30年前に比べ隔世の感があります。

鼻閉は日常生活に多大な支障を来します。

ファイバースコープ検査で、当面の管理、将来の課題等のアドバイスが可能です。

掛かり付けの耳鼻咽喉科でご相談下さい。
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by hanahanak2 | 2012-05-31 12:45 | ポリープ | Comments(0)

声が出ません

四国徳島からです。

細菌感染症かウイルス感染症かの判定には、
「白血球数とその分類」検査をお勧めします。
細菌培養同定検査を最重要視すると抗菌薬療法へと誘導されてしまいます。


20歳代の患者さん。
受診3日前より、咽頭痛、38度前後の発熱、前日より嗄声に。
額帯鏡下の視診で普通の典型的な急性扁桃炎でした。
ファイバースコープ検査で、
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①鼻腔通気度、問題無し。
②後鼻漏も問題無し。
③咽頭後壁と両側口蓋扁桃に多量の白苔形成。
細菌感染症かどうか、「白血球数とその分類」をしました。
溶連菌迅速検査はやりません。
何故なら、常在菌化している溶連菌を拾ってしまうからです。
陽性だから発症しているとは言えないのです。

末梢血液白血球数   16,600/μl H
白血球3分類   リンパ球   2,400/μl
           単核球    1,500/μl H
           顆粒球   12,700/μl H


顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、
白血球数1.3万以上。


問診、視診と合わせ考え、

細菌感染症と診断する分けです。

抗菌薬を処方しました。

効いてくれよと、祈るような気持ちです。


急性中耳炎・急性副鼻腔炎、だから細菌感染症と診断するのは、誤認逮捕です。


鼻汁・耳漏から肺炎球菌・インフルエンザ菌が検出、だから細菌感染症と判定するのも誤認逮捕です。
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by hanahanak2 | 2012-05-30 10:54 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)

急性中耳炎 症例274 その2

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は「細菌感染症かウイルス感染症か区別が付かないから」「耳漏鼻汁から細菌を検出するから」「難治だから」「繰り返すから」等を根拠に抗菌薬(抗生物質)療法を推奨する風潮が強いのは、非常に大きな疑問を持つものです。

昨日の続き。
5歳6ヶ月になっていました。
5月5日当院受診
鼓膜膨隆高度、鼻汁より肺炎球菌とブドウ球菌が検出された子供さん。
「白血球数とその分類」検査で、ハッキリとウイルス感染症と診断出来る患者さん。
抗菌薬は要らないですよ。

13日の状態
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左鼓膜膨隆消失。透明感は認めていません。
この経過、非常に順調ですよ。

27日
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残念ながら増悪してしまいました。
左耳漏排出していました。
右は鼓室内貯留液で鼓膜透明性消失していました。
「白血球数とその分類」検査をします。
末梢血液白血球数  11,300/μl H
白血球3分類   リンパ球   2,000/μl
           単核球      600/μl
           顆粒球    8,700/μl H

顆粒球1万以下は、抗菌薬は要らないです。

確かに急性中耳炎ですが、細菌感染症とは言えないです。

従って、抗菌薬は使わないです。

繰り返す、生涯繰り返す、ウイルス性呼吸器感染症に抗菌薬で立ち向かう姿は・・・・・・・・・・・・・・・。

続報できる機会が得られることを期待しています。
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by hanahanak2 | 2012-05-29 09:32 | 白血球 | Comments(0)

急性中耳炎 症例274

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の原因微生物は、(繰り上100%というても良い程)ウイルスです。
抗菌薬投与でどうですか?。
冷静に経過を見てあげて下さい。


今月5日受診の5歳5ヶ月の子供さん。
2009年12月「急性中耳炎」での初診時、「ウイルス感染症」ですよという説明に疑問を持たれて当院への通院を止められました。
当時の「白血球数とその分類」検査を見てみますと、
初診時:白血球数19,200/μl H、リンパ球4,300/μl H、顆粒球13,300/μl H
翌日:白血球数14,800/μl H、リンパ球4,200/μl H、顆粒球9,100/μl H。
お分かりのように、細菌感染症ではありません。
ウイルス性急性呼吸器感染症ですから、繰り返すのが特徴です。
年齢が上がって行くにつれ繰り返す頻度が低下していきます。
この特徴を抗菌薬で制御しようとすることは身体に大きな負担を掛けることになります。

お薬手帳拝見。一部を書かしてもらいました。
2011年
4月
クラバモックス 5日分+5日分
5月
クラリシッド 5日分+5日分+5日分
6月
PL顆粒 5日分
8月
ホスミシン 5日分 「とびひ」の為の投薬
10月
クラリシッド 5日分+5日分
12月
クラリシッド 5日分+7日分
クラバモックス 5日分
メイアクト 5日分
2012年
2月
クラリシッド 7日分
アモキシシリン 5日分
4月
クラリス 5日分
オゼックス 5日分
5月
メイアクト 5日分

そして、5月5日。
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①左鼓膜膨隆高度
②右鼓膜透明度良好ですが鼓膜の均一性が失われていました。
③アデノイド肥大中等度。
白血球数 6,500/μl
細菌培養同定検査は10日に判明。
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肺炎球菌が検出されていますが、
「白血球数とその分類」検査と考え合わせると、
常在菌である肺炎球菌とブドウ球菌が検出濃度以上に増加しただけと解釈すべきです。

クラバモックス、オゼックス投与でも治らない、繰り返す急性中耳炎、

それは、

ウイルス性急性中耳炎、です。
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by hanahanak2 | 2012-05-28 09:52 | お薬手帳 | Comments(0)

咽頭痛

四国徳島からです。

感染症診療のスタートは、「白血球数とその分類」検査と思います。
「細菌培養同定検査」「重症度」「CRP」等を指標とすると、自動的に抗菌薬診療となってしまいます。
くれぐれも注意が必要です。


30歳代の患者さん。
昨日からの咽頭痛で来院されました。
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①咽頭扁桃と口蓋扁桃に白苔がビッシリ。
②右への鼻中隔突出、軽度。
③後鼻漏は少々のみ(画像には写っていません)。

白苔を見付けると抗菌薬投与、
それは、正解の確率は約50%。

白血球数とその分類、
末梢血液白血球数  19,500/μl H
白血球3分類   リンパ球   2,100/μl
           単核球    1,000/μl H
           顆粒球   16,400/μl H


顆粒球(ほぼ好中球)1万以上、リンパ球3千以下、白血球数1.3万以上、でした。

細菌性急性感染症の診断に非常に有用と思います。

この数値をメモっておいて、受診時の、主治医とのコミュニケーションにご活用下さい。
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by hanahanak2 | 2012-05-26 22:02 | 抗菌薬(抗生物質)使用患者さん | Comments(0)

これって、真実?

四国徳島からです。

読売新聞でこんな記事に遭遇しました。

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①10分間の意識消失が起きた。
②抗ヒスタミン服用していた。

因果関係は無しと思います。

一般の読者の方々は抗アレルギー薬は危険な薬だと誤解されると思います。

現在は情報の洪水の様相を呈していますが、

それが全て正しいとは言えません。

当たり前ですが、

情報には気を付けましょう。

当ブログについても、誤った記述が無いように十分注意しております。
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by hanahanak2 | 2012-05-25 21:40 | 記事から | Comments(0)

抗菌薬による低血糖症例 4

四国徳島からです。

風邪はウイルス感染症。
しかし、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は細菌感染症です、というのは、
はっきりした根拠を示さないままの決定事項と思います。


昨日の続き。
抗菌薬服用で低血糖には至らなかったが、低カルニチン血症をきたしたとして報告されました。
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セフカペン ピボキシシル:フロモックス、です。
日常的に繁用されている抗菌薬(抗生物質)です。

腎盂腎炎に50日以上にわたってセフカペンを続けた事例と読めます。
抗菌薬は細菌感染症に投与し、2,3日で著明改善に至り、だめ押しとして合計約1週間で終了するのが普通と思います。
母子での事例、
何か事情があったのだとは思いますが、抗菌薬使用は本当に恐いものがあります。

感染症に対して、節目節目で、ウイルス感染症か細菌感染症かを見極めながら経過観察する必要があると思います。
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by hanahanak2 | 2012-05-24 12:09 | 記事から | Comments(0)

抗菌薬による低血糖症例 3

四国徳島かです。

耳鼻咽喉科では、急性中耳炎・急性副鼻腔炎に対し、「耐性菌を考慮した抗菌薬療法」「重症度を考慮した抗菌薬療法」を学会で推奨しています。
他科からの批判の声が次第に大きくなって来ていると私には思えます。


昨日に続き、
ピボキシル基を有する抗菌薬による低血糖症例3


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1歳の赤ちゃんで、多分、発熱、ゼイゼイ言う咳で来院されたんでしょう。
鼻汁も多かったはずです。
中耳炎もあったはずです。
ウイルス性急性上気道下気道感染症、ですよね。大抵は。

状態の悪い時には特に「白血球数とその分類」検査をする習慣をお願いしたい所です。

メイアクト、フロモックスは頻繁に使用されています。

オラペネムも使用頻度は上昇中です。

だから、

講演会で質問するんです。

「急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症であり、抗菌薬は不要と思います」と。

まともに答えてくれません。

「細菌の2次感染です(決まっている事ですとのニュアンスありあり)」とか、

「副鼻腔・中耳の疾患ですから白血球検査は不要です」とか。
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by hanahanak2 | 2012-05-23 11:53 | 記事から | Comments(0)

抗菌薬による低血糖症例 2

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の診断は比較的容易です。
そうと診断した時点で、それは細菌感染症だと断定し、耐性菌を考慮して、重症度を考えた診療を推奨するガイドラインが存在します。
何か理解に苦しむのです。


昨日の続きです。
ピボキシル基を有する抗菌薬投与による低血糖症例です。
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セフジトレン ピボキシル:先発品はメイアクト
セフカペン ピボキシル:先発品はフロモックス
診断名咽頭炎?風邪?に対し断続的に56日間上記抗菌薬を使った。その他の抗菌薬は記載無し。

私は何時も言うんです。

「抗菌薬を使う時には白血球数とその分類検査で細菌感染症だと確認してもらって下さい」と。

「白血球数とその分類」検査で、
顆粒球(ほぼ好中球)1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上
この数値に該当しない時は、抗菌薬は無しで我慢して下さい。

経過の節目節目で「白血球数とその分類」検査をやると、
抗菌薬で治すべき感染症か、
抗菌薬を使わず治るのを待つ感染症かの、区別が次第に分かって来ると思います。

是非、お試し下さい。

呼吸器感染症では、細菌培養同定検査を最優先するべきでないと思います。
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by hanahanak2 | 2012-05-22 12:06 | 記事から | Comments(0)

抗菌薬による低血糖症例 1

四国徳島からです。

金環日食、雲間からでしたが見えました。
マスコミ等で盛んに報道されていまいたので、なんとなく東の空を見上げると、金環日食でした。

昨日の続きです。
ピボキシル基を有する抗菌薬投与による低血糖についての代表的な症例が呈示されていました。

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1歳の急性中耳炎の患者さんに約4ヶ月にわたりセフジトレンピボキシル(メイアクトないしその後発品)投与。

効果が無いからと続けるのは?

しかも4ヶ月も?

耳鼻咽喉科学会でも、講演会でも、急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬が効かない効かないとおっしゃっています。

無効の時には、耐性菌に効果が期待できる抗菌薬を使いなさい、それでも無効の時には増量して使いなさいとの事です。

抗菌薬が無効の時には、ウイルス性感染症ではと考えないのでしょうかネぇ

肺炎の場合、抗菌薬無効時には、ウイルス性か間質性か薬剤性か好酸球性か等、色々と考えているようなんですが、

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の場合には耐性菌だけを考えて治療を続けるのが正しいのですか?

当院では、

急性中耳炎・急性副鼻腔炎には抗菌薬を使ってないですが、

6歳までには、何となく、

ほとんどの急性中耳炎は治癒しております。

繰り返すウイルス性急性副鼻腔炎は、治癒させて、再発させない薬剤は無いと思います。
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by hanahanak2 | 2012-05-21 13:07 | 記事から | Comments(0)