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記事から

四国徳島からです。

健康生活に欠かせない睡眠について、当地徳島新聞に、「睡眠時無呼吸症候群」の記事がありました。
私も大いに関心があり、読ませていただきました。

こんな記事でした。
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多種の疾患の引き金ともなりますので、耳鼻咽喉科学会でも発表が盛んに行われています。

睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、必ず「イビキ」をかいているはずです。

これの治療に「CPAP」と、筆頭に書かれていたのには驚きました。

「イビキ」を克服すれば、「睡眠時無呼吸症候群」は起こりません。

「イビキ」の解消には、

①鼻呼吸が出来る構造に、鼻腔通気度改善を一番にやるべきと思います。

鼻中隔、下鼻甲介、中鼻甲介のバランスを正常化のみで、「イビキ」は解消改善します。

②次いで、「喉」ではなく「咽」を広げるためのダイエットをボチボチとやるのです。

つまり、

鼻腔通気度改善手術とダイエットの組み合わせ

非常に経済的です。

「CPAP」装着すると、毎月、3割負担で5千円ですよ。

年に6万円が「CPAP」装着だけに掛かってしまいます。

鼻中隔矯正術は3割負担で2万円、通常1回の手術で永久無料使用出来ます。

全国の耳鼻咽喉科で鼻腔通気度改善手術を大々的にやれば耳鼻咽喉科の評価が上昇すること確実なんですが。

そして、効率的に安全にダイエットが可能になれば、

治らない「睡眠時無呼吸症候群」の患者さんのみに装着する手段となるのですが。

そんな分けで、「イビキ」症状に対して、

「睡眠時無呼吸症候群」検査をやって、「CPAP」装着、ではなく、

鼻腔ファイバースコープ検査をやって、鼻腔と咽頭の状況を見てもっらて、鼻中隔矯正術等の鼻腔通気度改善手術を提案し、私なりのダイエット方法を説明しています。

「CPAP」装着はその後の話になると思うんです。
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by hanahanak2 | 2012-04-30 21:57 | 睡眠時無呼吸症候群 | Comments(0)

咳が止まりません。

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎を含め、急性上下気道感染症は、ほとんどの症例で抗菌薬(抗生物質)不要のウイルス感染症と思います。
感染症診療では、常時、ウイルス感染症か細菌感染症かを考えながら診療を続けて行かないとと思います。

60歳代の患者さん。
2010年9月25日に、鼓膜穿孔閉鎖症例として書き込みした患者さん。
この度は、不眠状態に陥る程度の咳が2週間続いているとの事で来院されました。

咳症状時には、鼻腔・咽頭・喉頭を確認するようにすると、現在の状況、経過予想が明確になります。

発熱無し。
「白血球数とその分類」検査はせず。
RSウイルス迅速検査、陰性。
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粘調度の高い大量膿性鼻汁を認めました。
数日後に判明した鼻汁細菌培養同定検査は「細菌検出されず」でした。

急性副鼻腔炎と診断しました。

異論はないと思います。

咳症状を呈する急性副鼻腔炎は通常、ウイルス性呼吸器感染症、ですよねぇ。

今回は、受診前の投薬内容は聞いていませんでした。

頑固な咳はマイコプラズマだと考えると、抗菌薬投与。

効かないと次の抗菌薬、また次の・・・・・と、なります。

抗菌薬の次から次への連続不連続投与は避けなければと思います。

抗菌薬無しにて経過観察というか3週間後の診察時には、
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膿性鼻汁は消えていました。

咳も無くなっていました。

風邪には抗菌薬は不要というのは万人が理解している所です。

しかし、

急性中耳炎、急性副鼻腔炎、急性咽頭炎と診断すると、

途端に、抗菌薬投与が始まります。

ここが理解し難い大きな重要ポイントではないでしょうか。
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by hanahanak2 | 2012-04-29 11:22 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

増悪改善を繰り返す急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

ウイルス性感染症には抗菌薬(抗生物質)は要らんでしょう。
抗菌薬無しで治ると経験的に分かれば、無しで済ませましょう。
そう思いませんか。


昨年10月19日に書き込みした患者さん。
今月2歳6ヶ月になりました。
今月も「耳痛」で来院されました。
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急性中耳炎は無し。
大量膿性鼻汁でした。
この段階で、ウイルス性急性副鼻腔炎と診断して欲しいものです。

繰り返し抗菌薬療法は不適当ですと説得するために、
「白血球数とその分類」検査を。
末梢血液白血球数  13,200/μl H
白血球3分類    リンパ球   6,800/μl H
             単核球    1,400/μl H
             顆粒球    5,000/μl

顆粒球が1万以下は、通常、細菌感染症と診断すること無理と思います。

数日後、鼻汁の細菌培養同定検査
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肺炎球菌とインフルエンザ菌が検出されていました。
これはいけないと患者さんに連絡して「耐性菌を考慮した抗菌薬療法」を始めるのが正解でしょうか?


検出された細菌は普段より増殖したために見付かってしまったと思います。
検出されても、顆粒球5,000でしたから、細菌の反乱暴動は起こっていないと見るべきだと思います。

この患者さんも、いつもと同じく、ウイルス性急性副鼻腔炎と考えました。

毎月毎月繰り返す急性副鼻腔炎に、

これでもかこれでもかと新旧織り交ぜての抗菌薬療法は止めにして欲しいものです。

お一人でも理解していただけたら幸です。
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by hanahanak2 | 2012-04-27 15:22 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

スギ花粉症と思っての来院でしたが

四国徳島からです。

近年は、患者さんがスギ花粉症と自己診断して来院される場合が多いです。
毎年3月4月に来られる場合はなおさらです。

60歳代の患者さん。
スギ花粉症が出たと、来院されました。
しかし、眼症状は無し。

今回初めてのファイバースコープ検査。
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今まで見逃していた所見が多数現れました。
①両側に鼻茸(ポリープ)
②中等度鼻中隔彎曲
③大量膿性鼻汁

こうなると、次の検査
末梢血液白血球数  6,900/μl

もう一つ、
RSウイルス迅速検査、陽性でした。

治療方針
RSウイルス性急性副鼻腔炎の診断。従って抗菌薬は不使用
鼻中隔矯正術内視鏡下副鼻腔手術が必要と思います。

聞いてみました。

「いびき?」

「そうよ、家族から言われ続けて何十年です」

納得していただけました。

イビキをかく場合には、鼻中隔彎曲の状態を確認する必要があります。
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by hanahanak2 | 2012-04-26 19:08 | ポリープ | Comments(0)

咳が止まりません。

四国徳島からです。

気管支喘息もそうですが、咳痰が続く、咳痰症状が繰り返す場合には、鼻腔の詳しい観察が必要です。

50歳代の患者さん。
2月に、咳痰鼻閉での受診があった患者さん。
再び今月、同じ症状で受診されました。
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御覧のように、両側鼻腔は鼻ポリープで埋め尽くされていました。
カルテに記載された最初は14年前。
当院初診は21年前。
この間、1度だけ、鼻茸絞断器による額帯鏡下による手術をやりましたが、患者さんの体調不良により通院もままならない状態でした。
今回も依然体調不良ですが、ご家族の介助で何とかしようと言うことになっております。

体力、気力、時間、経済力、家族のサポートが必要です。

最近は、子供さんの場合でも、収入が少ないから手術はさせられませんと断られる事があります。

世の中は、30年40年前とでは激変しているようです。

鼻腔鏡+マイクロデブリッダー+パワーパンチの介助でのポリープ切除術。

屋根裏まで取り尽くせば、内視鏡下副鼻腔手術となります。

術後の快適さを実感して欲しいものです。
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by hanahanak2 | 2012-04-24 12:07 | ポリープ | Comments(0)

こんなこと言うていけるんですか?

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は代表的はウイルス性呼吸器感染症と私は思います。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は治す疾患でなく、治るのを待つ、治る手助けをする疾患と思います。


ある抗菌薬メーカーからパンフレットをいただきました。
ある先生が、ある小児科学会でのセミナーの内容でした。
演題
「小児急性中耳炎・鼻副鼻腔炎における誤解を正す」

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はじめに。

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことを言う」とはアインシュタインの言葉であるが、感

染症治療においても非常識や誤解が多い。

例えば、

「急性中耳炎に対する抗菌薬治療や鼓膜切開の有効性に関するエビデンスはない」

「中耳炎や鼻副鼻腔炎の米国診療ガイドラインは海外で広く使用されており、わが国でもこのガイドラインに

基づいて治療を行うべきである」

「耳鼻咽喉科領域感染症はほとんどがウイルス感染症であり、抗菌薬は原則的に使用すべきでない」

などである。

本講演ではこれらの誤解をキーワードとして、上気道、中耳炎、鼻副鼻腔炎の治療をどう考えるかについて紹

介する。

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こんな講演の始まりです。

波乱含みのスタートです。

小児急性中耳炎、

私の最近10年の経験では、

抗菌薬を使っても使わなくても、

鼓膜切開をしてもしなくても、

就学時には、例外を除いて」、治癒状態となっております。

春の検診、就学時検診に参加すればお分かりになりますよ。

抗菌薬療法をすれば、

泣くのは患者さん。

抗菌薬メーカーにとっては満面の笑みという所です。
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by hanahanak2 | 2012-04-23 22:01 | 記事から | Comments(0)

急性中耳炎 症例270 その2

四国徳島からです。

強い風雨の中、徳島マラソンが開催されました。
健康の為には、汗をかくことは非常に推奨されます。

3月24日に書き込みした4歳8ヶ月の患者さん。
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耳漏鼻汁中から、たとえ細菌が検出されても、
末梢血液好中球数が1万以下でしたら、堂々のウイルス感染ですよ。
好中球1万以上でも、リンパ球3千以上なら、ウイルス感染ですよ。
そうなると、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、小数点以下繰り上げて100%ウイルス感染症ですよ。
言い過ぎた?
抗菌薬不使用診療スタート。
待機作戦開始。

そして、1週間後、
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鼓室内の排液が始まりました

その1週間後、
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再発なければ、
治癒状態に至りました

気温が上昇して来る、春を迎えました。

冬の間、中途改善だったウイルス性急性中耳炎は治癒の時期迎えるのです。

それに対し、ウイルス性急性副鼻腔炎は、

改善状態には至りますが、治癒宣言を唱えるのは困難なんです。

そんな繰り返す急性副鼻腔炎には、重症度に応じた管理が必要となります。
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by hanahanak2 | 2012-04-22 20:58 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例163 その2 放置療法

四国徳島からです。

昨日、書き込みした報告からも、急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症として診療するのが理に叶っていると思います。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断しては抗菌薬投与はNGと思います。


5歳5ヶ月の患者さん。
2010年4月11日に書き込みした患者さん。
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ウイルス性急性中耳炎と診断し、抗菌薬無しでの経過観察を致しますと、説明いたしました。
所が、受診は1回のみ。
近所ですから何時かは受診あるだろうとは思っておりました。
2012年4月、2年ぶりで、鼻閉との事で来院されました。
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中耳炎は、見事に治っておりました。
完全放置療法でした。

何が言いたいかというと、

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、同じウイルス性急性上気道炎ですが、

例外はありますが、急性中耳炎は治癒しやすく難治性ではないことです。

それに比べ、

急性副鼻腔炎は生涯繰り返します。

6歳前後になると、急性副鼻腔炎は依然繰り返し発症しますが、

それに続く、急性中耳炎は起こらなくなります。

つまり、

繰り返す急性副鼻腔炎を、どう管理するのかが、問題となる所です。

生涯、繰り返し、抗菌薬投与。

それは止めて欲しいです。
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by hanahanak2 | 2012-04-21 21:04 | 急性中耳炎 | Comments(0)

米国感染症学会

四国徳島からです。

こんなメールが届いていました。
米国感染症学会(IDSA)は3月21日,同学会としては初の急性細菌性鼻副鼻腔炎(Acute Bacterial Rhinosinusitis;ABRS)の診療ガイドラインを策定したと発表。タイトルには「細菌性」との文言が含まれているが,同学会は急性鼻副鼻腔炎の90~98%はウイルスにより引き起こされるとしており,こうした症例に「念のために」と抗菌薬を使用すべきでないというのが最大のポイントのようだ。

日本耳鼻咽喉科学会のガイドラインでは、ウイルスによるものは軽微だから無視、重症度に応じた抗菌薬療法を推奨しています。

日本耳鼻咽喉科学会は世界で孤立してしまいそうです。

急性(鼻)副鼻腔炎でのウイルス感染か細菌感染かを判断する指標として、
①白血球数とその分類
②細菌培養同定検査
③主要ウイルス検査、特にRSウイルス検査
これを漿液性(水様性)鼻汁期、膿性鼻汁期、鼻汁減少期と測定すれば真実は自ずと分かると思います。

簡単な事です。

指標として「細菌培養同定検査」を重視すると、どこまでも「抗菌薬療法」に陥ります。

人体は無菌動物ではないのです。

鼻汁に細菌が生息しているのは当たり前です。

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by hanahanak2 | 2012-04-20 15:36 | 記事から | Comments(0)

あきれる程に繰り返す急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

急性中耳炎と急性副鼻腔炎はいずれもウイルス感染症です。
そして、、
急性中耳炎は6歳前後には治ってしまいます。
それに対し、
急性副鼻腔炎は繰り返し私達を悩ませます。
耳鼻咽喉科医として、どう対処するか考えなければと思います


60歳代の患者さん。
最近も「咽頭痛」で来院されました。
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右上顎洞から大量膿性鼻汁。
左上顎洞からも粘性鼻汁、中等量。
30年前は、抗菌薬投与、
現在は、抗菌薬不使用です。
「白血球数とその分類」検査で、顆粒球1万以上、リンパ球3千以下という細菌感染症パターンにならないからです。

数週間後、
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上顎洞膜様部に鼻汁の「湧き水」状態を呈し、改善は停止しています。

元気なうちに内視鏡下副鼻腔手術をと勧めていますが、

不眠に陥る激しい咳に至ることがないので、強く勧めてはおりません。

上顎洞だけでも開放すれば格段に良くなると思うのです。

耳鼻咽喉科は、ほんとに外科系だなと思う、今日この頃です。
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by hanahanak2 | 2012-04-19 22:01 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)