<   2012年 02月 ( 26 )   > この月の画像一覧

RSウイルス陽性急性中耳炎

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬(抗生物質)を何故これでもかこれでもかと投薬するのか?
鼻汁・耳漏の細菌検査をすると肺炎球菌等の細菌が検出されるからです。
この行為は非常に恐ろしい事ではないでしょうか。


1歳6ヶ月の赤ちゃん。
37度代の発熱と大量膿性鼻汁。
局所所見、
a0082724_1640666.jpg

急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断したなら、ウイルス感染症とお考え下さい。

末梢血液白血球数  11,700/μl H
白血球3分類   リンパ球  3,500/μl H
           単核球   1,200/μl H
           顆粒球   7,000/μl H

ウイルス感染症パターンでした。

RSウイルス迅速検査をやってみました。
陽性でした。

つまり、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は抗菌薬不要のウイルス感染症なんです。

医療機関へ掛かられたときにはこの点を主治医とご相談下さい。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-29 16:52 | 白血球 | Comments(0)

左鼻出血

四国徳島からです。

23歳の患者さん。
昨日、書き込みした患者さん。
1ヶ月前に、鼻出血で来られました。

額帯鏡下での鼻鏡検査では鼻腔前半からの出血は無いこと以外は特別の異常は分かりません。
どうしてもファイバースコープ検査でないと状態を把握出来ません。
a0082724_856195.jpg

よく分かります。
①鼻出血は上顎洞からではない。蝶形洞・後部篩骨洞からでもありません。
前頭洞か篩骨胞かのどちらかです。

への鼻中隔弯曲症、高度です。

診察のまとめ。
①48時間の安静。
自然治癒を待ちます。タンポンはしません。
副鼻腔内の凝固血液が自然のタンポンになります。
②鼻中隔矯正術を勧めます。
鼻呼吸は健康生活の基本です


ちょっとでもお分かりになっていただければ幸です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-28 12:03 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

左膿性鼻汁、左鼻閉

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス性急性上気道炎と考えて診療を始めるべきと思います。
耐性菌による細菌感染症とするには無理があります。
鼻汁・耳漏から細菌が検出されるからですか。
RSウイルス等のウイルス検査はしないのですか。
「白血球数とその分類」検査は意味が無いのですか。

23歳の患者さん。
左膿性鼻汁、左鼻閉の訴えでした。
私の額帯鏡下の鼻鏡検査では異常所見は認めず。
いつものことです。
鼻腔前半しか見えず、正確な診察は不可能です。
ファイバースコープ検査、
a0082724_21454965.jpg

額帯鏡下では決して分からないことが目の前にハッキリと。
①左への大きな鋭い突出が認められました。最高度の鼻中隔彎曲
②左中鼻道に大量膿性鼻汁
③右中鼻道には鼻汁無し。

診断
鼻中隔弯曲症

②左ウイルス性急性副鼻腔炎。

「白血球数とその分類」検査やRSウイルス迅速検査から、経験的に急性中耳炎・急性副鼻腔炎を確認した場合はウイルス感染症としてスタートするのが自然です。

鼻腔・副鼻腔症状の診察には、鼻中隔の状態の詳細な観察が必須と思います。

難しいことではないと思うのですが、
何で、
細菌感染かウイルス感染かの区別をやろうとしないのか不思議です。

[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-27 22:07 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

マイクロデブリッダー使用

四国徳島からです。

アレルギー性鼻炎、重症化しますと投薬では満足のいく効果が出なくなります。
手術で鼻腔通気度を改善するよう提案しています。


12歳の患者さん。
12月20日に書き込みした患者さん。
1月上旬に
中鼻甲介の肥大部分を後端までマイクロデブリッダーで切除。
下鼻甲介の後半部分を超音波凝固。
術後1ヶ月、
a0082724_1543535.jpg

熱が発生した下鼻甲介の術創の治癒は遅れていますが順調です。
術後1ヶ月半、
a0082724_1541127.jpg

大満足の経過です。
手術をしていない右も鼻閉の改善が得られました。

恒久的な効果を考えた手術です。

鼻呼吸は健康生活の基本です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-26 15:52 | 鼻甲介切除術 | Comments(0)

抗生物質を飲んでるのに頭痛と咳が治らない

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、ウイルス性急性上気道炎と考えると、どうして反復性なのか、どうして抗菌薬(抗生物質)が効かないのかが納得出来ると思いますが如何でしょうか。

50歳代の患者さん。
受診理由は「抗生物質を飲んでいるのに頭痛と咳が治らない。脳外科のCTで蓄のうじゃと言われた。手術はしたくない。絶対いやです」
a0082724_2058917.jpg

両側大量膿性鼻汁。
CT画像の通りです。
治らない時には手術を考えます。
短期間で繰り返すようなら手術を考えます。
急性副鼻腔炎は抗菌薬不要なウイルス感染症です。
「白血球数とその分類」検査
末梢血液白血球数  10、900/μl 
ウイルス感染症の数値でした。
抗菌薬無しの対症療法です。
約1ヶ月後の2月下旬、
a0082724_2163279.jpg

あれ程の膿性鼻汁が消失しています。
副鼻腔手術は取り敢えずは回避できました。
前回のファイバースコープ検査で見逃していたのか?
ファイバースコープの挿入がきつかったのです。
左右への鼻中隔の曲がり突出を中等度、認めました。
「イビキ」の事を聞いてみました。
ほうなんです。イビキが大きくて友達と旅行に行けないんです

「イビキを治す改善させようとするなら、鼻中隔手術が必要です」と説明せざる得ません。

患者さんは落胆のご様子でした。
やや前向きの表情も呈していました。

このように、急性中耳炎は就学時までに解決してしまいますが、
鼻腔・副鼻腔の不具合は抗菌薬とか抗アレルギー剤の服用で治るもんではなく、
生涯にわたり私達を苦しめるのです。
この不具合を断ち切るために、何を選択するか、そして如何に巧くやるかが最大の難関と思います。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-25 21:26 | 白血球 | Comments(0)

当ブログへの訪問ありがとうございました

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス性急性上気道炎として診療をお願いしたいところです。
「白血球数とその分類」検査、RSウイルス迅速検査をやってみると実感出来るはずなんですが


昨日、下記のコメントいただきました。
ご納得していただきありがとうございました。
ひとり、また一人と賛同される方々が増加してくれることを祈っています。

初めまして。非常に興味深く、そして納得しながら読ませて頂いておりました。私は急性副鼻腔炎に時々なるのですが、そのたび抗生剤→薬疹の繰り返しで… 今では四種類の抗生剤が飲めなくなってしまいました。もう諦めてムコダインだけで凌いできましたが、確かにいつの間に治ってるようです。とても勇気づけられました。ありがとうございました。実は今も治りかけですが、もう少し自然治癒で頑張ってみようと思います。

私のコメント。
急性副鼻腔炎は大人も年に1回は罹ってしまいます。乳幼児はほとんど毎月です。この生涯繰り返し繰り返し襲ってくる性質は「質の良いウイルス」です。肺炎球菌の攻撃に毎月さらされ、抗菌薬が効かない効かないでは生命の危機が訪れること必定ではないでしょうか。
ウイルス性急性副鼻腔炎には抗菌薬は不要です。薬の助けをしますが自然経過に負う所大きいです。
しかし、結果として鼻腔・副鼻腔症状が治らない場合には、手術の助け船が必要なんです。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-23 22:04 | コメントから | Comments(0)

コメントへの回答

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は代表的なウイルス感染症ですから抗菌薬(抗生物質)は不要と思います。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は治す病気ではないと思います。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は治るのを待つ、自然治癒を誘導する病気と思います。


当ブログへの訪問者の方から下記のコメントが寄せられました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

突然失礼いたします。2歳になる息子の耳の肉芽がもうかれこれ半年治らず、ずっと治療を続けてます。大病院に行っても分からず、さじをなげられました。
今は近場の耳鼻科で週2程度イソジンでの洗浄をしてるだけですが、もうどうしたらいいかわからず検索してたらこちらのブログにたどり着きました
しかし徳島ということで行くことができず。。
どうしたら良いかアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。
鼓膜付近の肉芽とヨーグルトのような白色の耳漏です。
粘着性です
抗菌検査もOK、CT検査もOK
抗生剤は種類の違う物を2種類飲みましたが治りません。
もともと中耳炎を繰り返しており、最近チューブを留置しました。
大変お忙しいところ申し訳ありませんが
藁をもつかむ思いです
!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の回答。
耳鼻咽喉科Drからの非難の嵐が来そうで恐いのですが。

急性中耳炎というのは気候が暖かくなってくると治って来ます。1年1年治って来ます。そして就学時には医師の言う通りし通院した児も通院しなかった児も治っています。治っていない児は100~200人に一人ぐらいです。その一人の児を拾い上げて治癒に誘導するのが耳鼻科専門医の最重要な仕事と思います。中耳炎に対しては頑張らない診療をお願いしたいと思います。

そして言いますよ。
①カテゴリ「抗菌薬(抗生物質)使用患者さん」にも書きましたように、抗菌薬使用基準として、「白血球数とその分類」検査で、顆粒球1万以上かつリンパ球3千以下さらに白血球1,3万以上、この数値なら細菌感染を考えて抗菌薬の投薬を考えます。急性中耳炎・急性副鼻腔炎単独の場合には2~3日この数値が続くことを確認の上使用するこを考えることもあります。従って、当院では急性中耳炎・急性副鼻腔炎に対しての抗菌薬療法は事実上無いに等しいのが現状です。
②6歳までには治ることが予想できる病気ですから、外科的な処置は当院ではしていません。
③現在の常識では「傷を消毒してはダメ」となっております。
結論
感染源になり粘膜皮膚の傷の治癒を妨げるチューブは外して下さい。イソジン消毒も止めて下さい。外耳道の掃除にとどめて下さい。処置器具の外耳道鼓膜への強い接触は要注意です。抗菌薬の外用内服も要らないと思います。

こういう事は教科書講演会学会では言うてくれません。
実際に診察していないご相談に対しての回答ですが、
あくまで、私の経験、患者さんからの叫びから日々学んでいる一歩一歩です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-22 10:48 | コメントから | Comments(4)

RSウイルス陽性急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症であることを念頭に診療をすべきと思います。

何故なら、

30歳代の患者さん。
「スギ花粉症が起こりました」と受診されました。
症状「くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、涙目」。
しかし、スギ花粉の本格飛散は最新予報では3月上旬なんです。
a0082724_20584126.jpg

左中鼻道に大量膿性鼻汁でした。
この起炎微生物はウイルスなんですよ。
次に、
末梢血液白血球数  8,200/μl
鼻汁中RSウイルス迅速検査をやると、陽性。

診断:RSウイルス陽性急性副鼻腔炎

起炎微生物がウイルス性か細菌性かを判別するのに困難は無いと思います。

そして、当院では、急性副鼻腔炎でのRSウイルスの陽性率は50%を大きく超えています。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎に対しての、耐性菌を考慮した診療、重症度を考慮した診療、
患者さんにとって、メリットは無いに等しいのではと思います。
患者さんが可哀想です。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-20 21:37 | 白血球 | Comments(0)

危険な投薬?

四国徳島からです。

薬による健康被害を少なくする為にも、抗菌薬(抗生物質)の使用は細菌感染症か否かを診断してからにする。解熱鎮痛剤も通常使うとすればアセトアミノフェン製剤のみにする。複数成分は避ける。
感染症診療の基本と思います。


60歳代の患者さん。
当院受診2日前に38.6度の発熱、
かかりつけ医へ受診しインフルエンザ迅速検査して陰性、
その結果、
トミロン
ロキソニン
ペレックス配合顆粒
マーズレンS

4種の投薬を受け内服中、
解熱したが嗄声(声がれ)を来したと当院受診されました。
当院での「白血球数とその分類」検査では、顆粒球1万以下でしたので、
「現時点では抗菌薬は必要ないです」と言わざるを得ない状態でした。

不思議なのは、
インフルエンザ迅速検査で陰性となると、抗菌薬が出る、という行動。
インフルエンザ陰性ということは、全てのウイルス性感染症を否定出来た分けではないのはどなたもお分かりと思います。
もうひとつ気掛かりなのは、
解熱鎮痛成分として、
ロキソニンのロキソプロフェン
ペレックス配合顆粒中の、サリチルアミドとアセトアミノフェン
3種類の解熱鎮痛剤成分を定期に服用していることになっていました。

まとめると、
①「白血球数とその分類」で顆粒球1万以下でしたので、抗菌薬は不要となりました。
②通常、解熱鎮痛剤はアセトアミノフェン製剤の頓用にしたいところです。
3種類を定期に服用は恐いです。

[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-19 14:32 | Comments(0)

重症アレルギー性鼻炎には何かの追加療法を

四国徳島からです。

重症化したアレルギー性鼻炎には、鼻腔通気度を改善させる手術を提案しています。
最もハードルが低いのが、超音波凝固切開術です。
怖がる患者さんには、片側のみを体験してもらっています。


20歳代の患者さん。
来院理由は、「咽頭痛」。
「鼻閉」については「あきらめています」でした。
a0082724_9443359.jpg

いつもこんなもんです、との事でした。
鼻中隔粘膜腫脹もありますが、鼻腔通気度はほとんど無し状態でした。
説得し、左のみ下鼻甲介超音波凝固切開しました。
術後1ヶ月半、
a0082724_9444769.jpg

ビックリの改善状態でした。
右鼻腔やや狭いですが、これほど通気度が良くて後鼻漏も無しの一般人の方は少ないと思います。
咽頭後壁には、白苔の無いウイルス性急性咽頭炎を軽度みとめました。

下鼻甲介超音波凝固切開で重症アレルギー性鼻炎症状が全て解決する分けではないですが、患者さんへの負担が少なく効果が得られる手技と思っています。

耳鼻咽喉科にてご相談下さい。
[PR]

by hanahanak2 | 2012-02-18 10:30 | 超音波凝固切除 | Comments(0)