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急性中耳炎 症例258

四国徳島からです。

今年最後の書き込みになりました。

今年の当院最終患者さんになったのは7歳の小学生。
受診理由は、「耳が痛い」。
ここ1ヶ月、鼻汁、鼻閉、咳等の風邪症状で抗菌薬(抗生物質)を服用していました。
5年前の受診時、風邪症状には抗菌薬は要らないと厳し過ぎるぐらいに言うたはずなんですが。
抗菌薬は要らない、と言うと親御さんは、ほとんど拒否反応を示すようです。
この5年間、集計すれば恐くなるほどの抗菌薬使用量になっているはずなんですよ。


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白血球数とその分類
末梢血液白血球数 16,400/μl H
白血球3分類   リンパ球  5,900/μl H
           単核球   1,600/μl H
           顆粒球   8,900/μl H


急性中耳炎・急性副鼻腔炎は代表的なウイルス感染症です。
細菌感染症と判断出来る、強く疑われる場合に抗菌薬を使うべきと思います。


来年、近い将来、

日本耳鼻咽喉科学会において、新しいガイドラインが発表されることを期待しています。

未来の子ども達の為に、

たちまちの現場で戦っておられる高齢者の方々の為に。

来年も、頑張らずに、頑張ります、1歩だけ。

今年ほど、日常の衣食住、日常の仕事のありがたさを感じた年はなかったです。

この思いを忘れてはならないと思います。
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by hanahanak2 | 2011-12-31 22:58 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例257 その2

四国徳島からです。

代表的な呼吸器感染症である急性中耳炎・急性副鼻腔炎には抗菌薬(抗生物質)は不要ですと訴えています。
何故なら、原因微生物は、RSウイルス等のウイルスと思われるからです。


12月25日に書き込みした現在24歳の患者さん。
繰り返す急性中耳炎での1年間の当院での投薬を振り返ってみます。
平成元年3月 セフスパン 2日分+2日分+2日分
          抗菌薬なし7日分+7日分+7日分
4月 パセトシン 3日分
    抗菌薬無し 7日分+7日分
5月 抗菌薬無し 7日分
    ミオカマイシン 7日分
    抗菌薬無し 7日分+7日分+7日分
    パセトシン  3日分+3日分
6月 パセトシン  3日分+3日分
    セフスパン  3日分
    抗菌薬無し  7日分+7日分
7月 抗菌薬無し 7日分+7日分+7日分
8月 抗菌薬無し 3日分+7日分+7日分
    ボルタレンサポ
9月 抗菌薬無し 7日分
10月 セフスパン  3日分
     抗菌薬無し 7日分+7日分
11月 セフスパン 3日分
     抗菌薬無し 7日分
12月 ボルタレンサポ
以上、当院で34日分の抗菌薬を処方していました。
今、振り返ってみますと上記抗菌薬は全て不要と思います。
非常に恥ずかしいことをやっておりました。
大いに反省しております。
他医療機関での抗菌薬処方も合算すると、紛れもなく、恐怖です。

繰り返すウイルス性上気道下気道感染症に対してこれでもかこれでもかと抗菌薬を使うのは妥当とは言えません。
 

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by hanahanak2 | 2011-12-29 16:38 | 急性中耳炎 | Comments(0)

家族の皆さんに大好評!

四国徳島からです。

手術に際しても、抗菌薬(抗生物質)使用を術後1回内服のみとし、必要最低限度にしています。

12月15日に書き込みした患者さん。
12月上旬に、鼻中隔矯正術と下鼻甲介超音波凝固術(下鼻甲介後半部)やりました。
2週間後の画像です。
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下鼻甲介に 大きな痂皮が付着していましたが、術前の大きな突出はほぼ解消していました。
患者さんも鼻呼吸が楽に出来るようになり、
家族の方々も、大きなイビキ音から解放され、
満足度の高い結果になりました。

鼻呼吸が無意識に出来る状態になると、日常生活は格段に改善すると思います。
医療機関への受診も激減すると思うものです。


鼻呼吸は健康生活の基本です。
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by hanahanak2 | 2011-12-27 11:04 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

急性中耳炎 症例257

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎を含む、急性上下気道感染症のそのほとんどはウイルス性感染症と思います。
ウイルス感染症には抗菌薬(抗生物質)は不要と分かっていても抗菌薬を使う・もらう現象、不思議です。


24歳の患者さん。
初診は1歳7ヶ月、急性中耳炎、
6歳で治癒安定を達成しました。
16年振りの来院でした。
風邪症状でした。
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鼓膜、文句なし
②風邪症状ですから鼻汁は中等度。
③普段の鼻中隔と中鼻甲介の状態を確認したい所ではありましたが再診はなかったです。
38度の発熱もあったので、「白血球数とその分類」検査、
末梢血液白血球数  12,300/μl H
白血球3分類   リンパ球  2,100/μl
           単核球     900/μl H
           顆粒球   9,300/μl H

以上、
ウイルス性急性気道感染症、でした。

言いたいことは、
繰り返し、難治であっても、急性中耳炎は治っていくもんです。
しかし、
急性副鼻腔炎には、生涯に亘り付き合わされるんです。
慢性化する、重症化する場合には、何かをしてはどうですかと提案するのです。

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by hanahanak2 | 2011-12-25 15:38 | 急性中耳炎 | Comments(0)

繰り返す「中耳炎トンネル」を抜けた?

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は代表的なウイルス性呼吸器感染症です。
「白血球数とその分類」検査で、分かると思います。
このウイルス感染症に何でこれでもかこれでもかと抗菌薬(抗生物質)を使うのか不思議です

私が「抗菌薬は使いません」と説明すると親御さんは当院から去っていきます。
ため息が出る毎日です。

現在11歳9ヶ月の小学生。
2月25日に書き込みした患者さん。
その後も断続的に通院されています。
5月になると、
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鼓室内貯留液の排出が始まりました。
鼻汁漏出の気持ち減少しています。
今月、
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貯留液の排出完了しました。
再発しないことを祈るばかりです。

このように、急性中耳炎は待機作戦で治癒が得られます
急性副鼻腔炎はアレルギー性鼻炎と鼻中隔弯曲症との三つ巴状態に陥り、何処かで何かを提案せざるを得ない場合が非常に多いです。
治らないから、抗菌薬の選択は不適です。健康に不利益です。
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by hanahanak2 | 2011-12-23 13:20 | 急性中耳炎 | Comments(0)

下鼻甲介超音波凝固の効果がイマイチ

四国徳島からです。

どなたか言っていました。
「60、70は「はな垂れ小僧」と。
私もその年代です。
頑張らないけど、少しの努力に心掛けます。


現在12歳の小学生。
受診理由は「鼻出血、鼻閉」。
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通気度ゼロ状態。
昨年1月と今年8月に、下鼻甲介超音波凝固やりました。
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かなり通るようになって来ましたが、イマイチ。
下鼻甲介後半部の凝固が不足しています。
中鼻甲介肥大も通気度改善に伴い、肥大は減少していますが、一段の肥大改善が望まれます。

次のステップ。
内視鏡下に下鼻甲介(後半部)超音波凝固
内視鏡下に中鼻甲介切除をマイクロデブリッダーにてやる。後半部を取り残さないように。
タンポンを使用するので片側ずつ行います。

重症アレルギー性鼻炎患者さんには、下鼻甲介・中鼻甲介・鼻中隔のバランスが悪いので、こんな感じの小手術を提案しています。

抗アレルギー薬を何年服用しても手術ほどの効果は期待できないと思います。

お近くの耳鼻咽喉科にてご相談下さい。
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by hanahanak2 | 2011-12-20 14:48 | アレルギー性鼻炎 | Comments(3)

外耳道真菌症

四国徳島からです。

ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎の患者さんばかりではなく、
何コレと驚く患者さんも。

61歳の患者さん。
1週間前から右の聞こえが悪いと来院されました。
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これは間違いなく、真菌です。
左は少量の耳垢あるのみでした。
鼓膜鏡かファイバースコープか処置用顕微鏡で観察すれば、診断は容易です。

後は、真菌の塊を除去して抗真菌薬を塗布(10回前後)していけば治って来るはずです。

当患者さんは外耳道に胝(たこ)を作っています。
日頃、耳かき常習化が想像されます。

きちんと来院されることを祈ります。
もちろん、ステロイド剤、抗菌薬(抗生物質)は不要です
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by hanahanak2 | 2011-12-19 14:52 | 外耳道真菌症 | Comments(0)

急性副鼻腔炎は繰り返します

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎、代表的なウイルス性呼吸器感染症ですよ。
効かない効かないと抗菌薬(抗生物質)を続けるのは如何なものでしょうか。


4歳10ヶ月の患者さん。
初診(1歳8ヶ月)以来、断続的に、鼻閉、鼻汁、咳、等の風邪症状での来院でした。
耳が痛い、は無しでした。
その度毎にウイルス性急性副鼻腔炎の診断でした。
今回も、
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こんなに大量膿性鼻汁排出しているに関わらず、急性中耳炎を来しておりません。
例外を除いて、急性中耳炎を卒業する時が来ますそれまでの待機作戦を採用するのが最上の方法と思います。
急性副鼻腔炎は年齢とともに罹患する頻度は少なくなりますが、生涯にわたり悩まされることになります。
そして、血球計測、
末梢血液白血球数  8,000/μl
この数値に、抗菌薬は要らないです。
つまり、
ウイルス性急性副鼻腔炎、なんです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス性感染症だと思ってもらっても間違いはほとんど無いと思います。
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by hanahanak2 | 2011-12-18 14:49 | 白血球 | Comments(0)

術後2週間

四国徳島からです。

急性中耳炎は、難治化、繰り返すとか言われますが、なんとなく治癒してしまいます。
しかし、急性副鼻腔炎は生涯繰り返し、また慢性化し急性増悪を繰り返すという経過をたどります。
鼻閉・鼻汁・後鼻漏・咳・痰、等から出来れば逃れたいと思いませんか。


7日に書き込みした78歳のプラビックス内服中の患者さん。
術後2週間目の画像が撮れました。
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①右上顎洞開窓、十分。
②右前頭洞への交通路も最低限確保されていました。
③篩骨胞下壁ポリープ様組織は切除され、一部開放されていました。
④血性後鼻漏が認めますが次第に消失する予定です。
術後抗菌薬(抗生物質)内服1回のみでした。

非常な緊張下での内視鏡下副鼻腔手術だったんですが、まずは良好な経過に安堵しています。

しかし、毎度、こんなに上手く行くとは限りません事を申し上げなければならないことが残念です。
しかし、修正手術・追加手術は何度でも出来ますからご安心下さい。

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by hanahanak2 | 2011-12-17 21:37 | 内視鏡下副鼻腔手術 | Comments(0)

繰り返す急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は代表的なウイルス性呼吸器感染症と思います。
白血球数とその分類」検査でお分かりになると思います。
細菌検査を指標としていますと、抗菌薬(抗生物質)投与というアリ地獄状態です。


27歳の患者さん。
今回の受診理由は「声がれ」でした。
赤ちゃん当時より鼻閉・鼻汁に悩まされておりました。
喘息症状も頻回でした。
16歳、下鼻甲介、トリクロロ酢酸処置(当院)
17歳、左耳茸(ポリープ)摘出術(当院)本当です。耳かきのやり過ぎです。
18歳、下鼻甲介、サージトロンでの凝固(当院)。
21歳、下鼻甲介、サージトロンでの凝固(当院)。
急性中耳炎の診断は皆無です。
止むことのない急性副鼻腔炎の繰り返しが続いています。
私の診断は何時もウイルス性急性副鼻腔炎です。
その度に、鼻閉・鼻汁・後鼻漏、そして、長引く咳、声がれに苦しんでいます。
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①左への鋭い突出、
②左への彎曲、
③そして大量の粘膿性後鼻漏(右は著変無し)。

仕事に支障を来していることが大きな理由ですが、近々の手術予定となりました。
鼻中隔矯正術と下鼻甲介超音波凝固術
局所麻酔下日帰り手術、術後抗菌薬1回内服での実施になります。

鼻腔・副鼻腔症状が改善しない場合には手術療法をお勧めします。
一生ズルズルと我慢するのは嫌と思うんです。
お近くの耳鼻咽喉科にてご相談下さい。
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by hanahanak2 | 2011-12-16 16:37 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)