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こんなに良好な状態に

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は例外を除いて、ウイルス感染症と思います。
その例外を見落とさないために、「白血球数とその分類」が必要と思います。


高校生の患者さん。
4月17日、5月21日に書き込みした患者さん。
下鼻甲介超音波凝固術をやった患者さん。
数日前の受診時、
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粘膜の良好な状態がハッキリと分かると思います。
ここ数ヶ月経過をみて、中鼻甲介切除をするかどうかを決めたいと思っています。

この患者さんでもお分かりのように、
やれば改善します、やらなければそのままです。

ご近所の耳鼻咽喉科にてご相談下さい。
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by hanahanak2 | 2011-05-31 09:56 | 超音波凝固切除 | Comments(0)

急性中耳炎 症例229

四国徳島からです。

感染症に携わる者にとって「白血球数とその分類」は非常に有用と思います。
皆さんが実践されることを願うものです。


24歳の患者さん。
受診理由:難聴と耳漏。
視診、
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ひどい状態でした。
①右鼓膜、高度膨隆し耳漏認めます。
②鼻内は大量膿性鼻汁。
咽頭炎・扁桃炎の合併が無い急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、細菌感染性の確率はほとんど無いと思います。
血球計測、
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顆粒球(ほぼ好中球)、8,700/μl、1万以下でした。
細菌感染症とは言えません。
最大級の急性中耳炎・急性副鼻腔炎ですが、抗菌薬(抗生物質)は不要とデータは申しておりました。

ここを、ドクターの皆さん、患者さん達に理解して欲しいのです。
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by hanahanak2 | 2011-05-30 08:44 | 白血球 | Comments(0)

急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

「白血球数とその分類」、感染症診療には欠かすことの出来ない検査と思います。

42歳の患者さん。
受診理由:2週間前よりの鼻汁が、まだ止まらない。
視診、
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①鼻中隔、右にも左にも出張っていました。快適な鼻呼吸は無理と思います。
②両側の中鼻道、膿性鼻汁が大量でした。
この状態を細菌感染症と診断し抗菌薬(抗生物質)を投与してはいけないと思います。
血球計測、
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顆粒球(ほぼ好中球)、5,800/μl、1万以下でした。
この数値、これを細菌感染症だと診断されるドクターはいないはずです。
しかし、膿性鼻汁を認めると抗菌薬の雨嵐となってしまうのは大きな理解し難い行動と思うんです。

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by hanahanak2 | 2011-05-29 10:03 | 白血球 | Comments(0)

急性中耳炎 症例228

四国徳島からです。

抗菌薬(抗生物質)使用に関して、「白血球数とその分類」を重視した診療を心掛けています。

9ヶ月の赤ちゃん。
耳漏に気付き来院されました。
RSウイルス感染症の疑いでの入院既往がありました。

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左鼓膜は猛烈な膨隆。
右は大量耳漏。
血球計測、
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白血球数、13,700/μl、やや多くなっていますが、
顆粒球(ほぼ好中球)、6,300/μl、1万以下ですので細菌感染とは言えないと思います。

昨日の患者さんと比べていただきたいと思います。
顆粒球の違い、リンパ球の違い、白血球の違いを。

風邪が引き金になっている中耳炎・副鼻腔炎はウイルス感染症なんです。
途中で細菌感染症に転換したという証拠を教えてもらいたいのですが。

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by hanahanak2 | 2011-05-28 21:11 | 白血球 | Comments(0)

抗菌薬(抗生物質)を使った急性扁桃炎

四国徳島からです。

抗菌薬を必要とする耳鼻咽喉科感染症も存在いたします。
稀に、時に。

62歳の患者さん。
食事を摂るのが辛いほどの咽頭痛で来院されました。
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①口蓋扁桃の白苔が明視出来ませんが、べったりとありました。
②喉頭全体の腫れもありました。
③口蓋垂レベルでの気道の前後左右が非常に狭いです。睡眠時無呼吸が疑われます。
④鼻腔通気度もやや不良のようでした。
血球計測、
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①顆粒球(ほぼ好中球)、15,100/μl、1万以上。
②リンパ球、2,200/μl、2千以下ではないが、3千以下、
③白血球全体で、18,800/μl、1.5万以上

この数値を根拠に、細菌性急性扁桃炎と診断し、抗菌薬を処方いたしました。

急性扁桃炎・急性咽頭炎では細菌感染性の場合が高くなります。
ウイルス性の場合も時々に見られます。
扁桃炎・咽頭炎の場合には、特に血球計測が必要と思います。
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by hanahanak2 | 2011-05-27 16:44 | 白血球 | Comments(0)

口ポカーンがなくなりました。

四国徳島からです。

インフルエンザも含めて、風邪に抗菌薬(抗生物質)は、要らんと思います。

16歳の患者さん。
4月17日に書き込んだ患者さん。
本当に苦しそうでした。

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下鼻甲介の超音波凝固をやりました。
右は術後1ヶ月、左は術後1週間です。
快調とのことでした。
鼻呼吸が可能になっていました。

中鼻甲介・鼻中隔とのバランスの問題はありますが、
重症アレルギー性鼻炎に、下鼻甲介超音波凝固を、お考え下さい。

術後の抗菌薬は使っていません。
術後疼痛、通常、ありません。
術後の一時的な鼻汁・鼻閉の増悪は認めます。
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by hanahanak2 | 2011-05-26 16:53 | 超音波凝固切除 | Comments(0)

急性中耳炎 症例227

四国徳島からです。

「急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症」、これを基本に、例外的な細菌感染症の存在に注意した診療をやっているつもりです。

46歳の患者さん。
受診理由は左右の耳痛。寝られない。
体温36.2度。
まず視診、
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急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、そのほとんどはウイルス感染症です。
血球計測で確認しました。
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急性炎症のピークにの関わらず、顆粒球(ほぼ好中球)、5,900/μlでした。
ウイルス感染症と診断。
通常、急性中耳炎の耳痛は数時間で軽減するのですが、当患者さんは1日以上続き体力消耗も見受けられましたので、鼓膜切開をいたしました。
そして
2週間後、
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①急性中耳炎は、ほぼ治癒に近づいて来ていました。
②粘膿性鼻汁も少なくなってきました。

つまり、急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症なんです。抗菌薬(抗生物質)は要らないんです。
急性中耳炎は、通常、待っていれば治るんです。
急性副鼻腔炎は、待っていれば、改善してきます。

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by hanahanak2 | 2011-05-25 11:34 | 急性中耳炎 | Comments(0)

アシネトバクターが分離されたら

四国徳島からです。

昨日の続きですが、
筆者、東邦大学医学部 微生物・感染症学講座 原田 壮平 先生は、まとめられています。
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「臨床検体からアシネトバクターが分離された場合、それが治療対象とすべき起因微生物か否かを臨床的に評価する必要がある。」
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研究として行われた保育園児の鼻汁中細菌検査で、肺炎球菌が検出された場合には抗菌薬療法は行いません。勧めません。
しかし、
鼻汁が多い止まりませんと、来院された患者さんの場合には、細菌検査で肺炎球菌検出されると抗菌薬療法を勧めるのが、学会ガイドラインです。膿性鼻汁であれば検出に無関係に抗菌薬療法がなされております。

不思議な不思議な医療の一面です。
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by hanahanak2 | 2011-05-24 09:54 | 記事から | Comments(0)

ある細菌を検出したらどうする

おはようございます。
四国徳島からです。

ウイルス感染症に対しては、抗菌薬療法を避けるように努力しています。

感染症に関するメールが届いていました。
昨年。ある大学多数の死者が発生した、アシネトバクター感染症につてのものでした。
その治療の項目。

臨床検体からアシネトバクターが分離された場合、「それを治療対象とするか?」というのが最初に考慮すべき点です。
血液、髄液などの無菌検体から検出された場合は当然ながら侵襲性感染症の起因微生物として治療対象となりますが、その他の検体(例:喀痰、尿、熱傷患者の皮膚ぬぐいなど)から検出された場合は対象臓器の感染症を示唆する臨床的・画像的所見の有無や全身的な重症感染症「らしさ」、すでに経験的治療を開始している場合はその治療に対する臨床的な反応、検体のグラム染色所見などを検討して総合的に判断することになります。


非常に重要な事と思います。
感染症の基本の基本、ABCと思います。
医学生時に、日常的に焼き付けておいて欲しかったものです。
現在、患者さん、ご家族の方に、懸命に説明しています。
「細菌検査での検出菌と感受性」を基本に抗菌薬療法を行うべきと、いつも教えられていましたよ。
鼻汁・耳漏から例えば「肺炎球菌」が検出されると、起炎微生物は「肺炎球菌」と確定してしまっていました。
おかしいんです。
肺炎球菌が検出されても、好中球1万/μl越えて、リンパ球2~3千/μl未満の患者さんは稀ですよ。
こんな白血球分類に該当する患者さんは、当院では、すべての患者さんで、月に5名に届かないのが現状です。

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by hanahanak2 | 2011-05-23 09:29 | 記事から | Comments(0)

急性中耳炎 症例226

四国徳島からです。
おはようございます。

「白血球数とその分類」の測定により、急性中耳炎・急性副鼻腔炎の真相が分かると思います。

3歳9ヶ月の患者さん。
半年前、頻回の急性中耳炎発症、という理由で受診されました。
その度に抗菌薬(抗生物質)の投薬があったとのことでした。
そして、今月再発を来しました。
えっとぶりでした。
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右鼓膜は膨隆がピークに達し自壊した模様。
ウイルス性急性中耳炎と私の経験から診断し抗菌薬不使用でスタート、
2週間後の再来時、
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鼓膜膨隆は消失、鼓室内貯留液も排出がほぼ終了間近になっておりました。
私は、鼓膜鏡とファイバースコープで観察して説明しただけでした。

昨日に書き込みしたように、急性中耳炎というのは、抗菌薬を使って治っていくものだと私も思っておりました。
急性中耳炎は抗菌薬で治すものだと思っていました。
しかし、この考えは「おかしい」と思い至ったのです。

抗菌薬を使わない方が、健康被害をほとんど起こさずに治って行くことが分かってきました。
どうしてかというと、
急性中耳炎は、そのほとんどが、ウイルス感染症なんです。

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by hanahanak2 | 2011-05-22 08:56 | 急性中耳炎 | Comments(0)