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内視鏡下副鼻腔手術、癒着防止

四国徳島からです。

①不必要な抗菌薬(抗生物質)は使わない。
②治らない病状に際して、治せるものは治す手段を提案する。

この2大方針に沿った診療を目指しています。

内視鏡下副鼻腔手術は耳鼻咽喉科での手術で頻度の高いものですが、やればそれでお仕舞いではないです。出来不出来がでてきます。修正を重ね正常粘膜を達成する必要があります。
粘膜正常化の障害になるのが中鼻甲介の癒着です。
それに工夫をしました。
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①2日前に総鼻道の綿花とメロセルのタンポンを抜去した状態です。
②中鼻道に創傷被覆材のひとつであるカルトスタットが残っています。傷の治りが早く止血効果の高いタンポンです。欠点は抜去時困難を伴うことでした。
③抜去したカルトスタットです。糸を軽く結んでおきますと糸を引っ張れば容易に抜去できるようになりました。
より楽に抜去できるように改善したいと思っています。

この癒着防止策により、術後の修正手術が激減することを願っています。そして術後出血も激減するはずです。お試し下さい。
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by hanahanak2 | 2011-03-31 10:47 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

元気なんですがゼイゼイが止まらない。

四国徳島からです。

食欲旺盛元気なんですがゼイゼイが止まらない、という受診理由でした。
4ヶ月の赤ちゃん。

鼓膜鏡にて急性中耳炎を認めました。
やや早い(4ヶ月)急性中耳炎のスタートです。
ゼイゼイでしたから当然小児科さんへ通院していました。
お耳のチェックは無し。
おくすり手帳、
今年1月 クラバモックス2日分、クラバモックス3日分、クラバモックス3日分
   2月 クラバモックス3日分
   3月 クラバモックス3日分
急性気管支炎に対してクラバモックスをお使いになられていたと思われますが、
気管支炎の起炎微生物はウイルスがその大半を占めているはずなんですが、
服用してもあんまり変わらんと母さん。
白血球数検査はやっていないと母さん。
血球計測は抗菌薬使用時にはやって欲しいです
当院受診時の血球計測、
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顆粒球(ほぼ好中球)、2,600/μl、1万以下でした。
当院受診時は、抗菌薬(抗生物質)不要の検査結果でした。
診断は、ウイルス性の急性中耳炎・急性副鼻腔炎・急性気管支炎とせざるを得ません。

やれば、抗菌薬が必要か否かおおよそ分かると思います。
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by hanahanak2 | 2011-03-30 16:54 | お薬手帳 | Comments(0)

体温36.8度、元気そのもの。

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎では、その原因の大部分の微生物はウイルスであり、抗菌薬(抗生物質)を使う診療は不適当ではないかと思い当ブログを発信しています。

11ヶ月の赤ちゃん。
最近耳を触る仕草をしますという事で来院されました。
鼓膜鏡での視診では中等度鼓膜膨隆を認める急性中耳炎でした。
血球計測、
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末梢血液白血球数 21,600/μl 
白血球3分類   リンパ球  7,200/μl 
           単核球   2,500/μl H
           顆粒球  11,900/μl 
久し振りの顆粒球1万超えです。
この時には、第2のハードルを設定します。
リンパ球です。
リンパ球は7,200で、3千超えです。
このハードルで、細菌感染を否定し抗菌薬投与を防御出来ます。
以上のように、非常に簡単な作業です。
感染症診療のABCです。
細菌培養同定感受性検査は、ウイルス感染に気配り出来ない検査です。
そこに細菌が存在するという検査です。

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by hanahanak2 | 2011-03-29 10:25 | 白血球 | Comments(0)

急性中耳炎 症例219 

四国徳島からです。

2歳8ヶ月の赤ちゃん。
3月中旬、耳痛の訴えで来られ、急性中耳炎と診断した患者さんです。
お薬手帳、すさまじい抗菌薬(抗生物質)の羅列を見てしまいました。
本年 
3月 ジスロマック、メイアクト
平成22年
11月 ファロム、メイアクト、メイアクト
8月 メイアクト
7月 メイアクト
6月 オラペネム
5月 クラリス、オゼックス
4月 ジスロマック、クラバモックス、メイアクト、オラペネム、オラペネム、メイアクト
3月 オラペネム、クラリス、オゼックス、クラバモックス、オラペネム、メイアクト
2月 クラリス、クラリス、クラリス、メイアクト
1月 オラペネム、クラリス
平成21年
12月 クラリス、オラペネム
近所の複数医療機関からの処方です。
どうしてこんなになるんでしょう?不思議です。
ちなみに、当院で血球計測すると。
末梢血液白血球数 8,700/μl
白血球3分類   リンパ球  3,100/μl H
           単核球     800/μl
           顆粒球   4,800/μl
顆粒球(ほぼ好中球)、4,800です。1万以下ですので抗菌薬は要りません。
急性中耳炎分野でのある有名な先生は言うてましたよ「効かないときには匙を投げるとなんとかなります

始めから使わんでも良いということではないですか。
なんじゃい。
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by hanahanak2 | 2011-03-28 08:19 | お薬手帳 | Comments(0)

急性中耳炎 症例218 RSウイルス陽性

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の診療には、ウイルス感染を考えての対処をするべきと思い、このブログを続けております。

1歳3ヶ月の赤ちゃん。
先月より2回、自動車で約1時間かけて、当院へ来られた患者さんです。
理由は、風邪症状で近所を受診すると抗菌薬(抗生物質)が処方され、服用するも効果が無いような気がするという事です。
今回も1週間前、40度発熱あり近所を受診しインフルエンザ迅速検査を受け陰性、血球計測は無しで抗菌薬を処方され、解熱はしたが鼻汁が日に日に増加し拭いた後から出て来る状態になり堪らず当院受診されました。詳細は不明ですが、インフルエンザ陰性だから抗菌薬という理屈だったら、不可思議な理屈ということになります。

鼓膜膨隆軽度、大量膿性鼻汁無茶苦茶、
血球計測、
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顆粒球(ほぼ好中球)、5,400/μl、1万以下ですので細菌感染症とは言えないです。抗菌薬も不要ですよね。対症療法で行くべきです。
RSウイルス迅速検査、陽性。


急性中耳炎を含めて、風邪症状に抗菌薬使用を考えられた時には、是非、血球計測を実施していただくことを希望するものです。
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by hanahanak2 | 2011-03-27 10:16 | 急性中耳炎 | Comments(0)

ウイルス性急性中耳炎 症例217

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎へ、抗菌薬(抗生物質)を使わない診療が続いています。

8歳の小学生。
受診2ヶ月前より鼻汁・鼻閉あり、種々抗菌薬を含めて治療受けるも良くならないと来院されました。

ファイバー下の視診。
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①程度時期の差はありますが左右急性中耳炎
鼻汁は膿粘性。多量。

血球計測、
白血球数11,900/μl H、リンパ球4,100/μl H、顆粒球6,800/μl
RSウイルス迅速検査は陰性。
RSウイルス検査が陰性だから抗菌薬を使うと考えるのは、おかしい。
インフルエンザ陰性だから抗菌薬も、おかしい。

そして2週間後、
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中耳炎は、右上鼓室に貯留液の残存ありますが、経過良好でした。
②鼻汁も軽減しておりますが、アレルギー性鼻炎の様相が目立ちます。

抗菌薬は使わなくても、急性中耳炎については治るもんです。
短期間か年余に亘るかの差はあります。
耐性菌を考えて診療するのでなく、ウイルス感染を考えて診療して欲しいんです。
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by hanahanak2 | 2011-03-26 10:56 | 急性中耳炎 | Comments(0)

頬部(ほっぺた)痛

おはようございます。
四国徳島からです。

30歳代の患者さん。
数日前微熱あるも翌日には消失、
しかし、
いつものように、水鼻は次第に大量粘膿性になり目の下頬部痛を来たし来院されました。
毎年繰り返しております。
スギ花粉症も持っており、今回は苦しいようです。

まず視診、
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右中鼻道に大量粘膿性鼻汁をみとめました。
急性副鼻腔炎です。

血球計測、
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顆粒球が2,800、1万以下ですので細菌感染症とは言い難いのです。
RSウイルスのテストは実施していませんが、
間違いなく、ウイルス性急性副鼻腔炎です。
抗菌薬(抗生物質)は使わないのが正解と思うんです。
膿性鼻汁、即、抗菌薬投与と講演会とか新聞紙上で見聞きするんですが、大きな不思議です。

繰り返す急性副鼻腔炎から逃れる方法は、原因副鼻腔換気排泄口の正常化です。
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by hanahanak2 | 2011-03-25 09:34 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

RSウイルス陰性、血球計測なしでしたが。

四国徳島からです。

30歳代の患者さん。
1ヶ月前より鼻閉・鼻汁が続いているという事で来院されました。
咳は軽減していました。
それ以外、体調は良好でした。
ファイバースコープ下の視診、
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①大量膿性鼻汁、ありました。
②ポリープも認めました。(額帯鏡では分かりません)
③微妙に鼻中隔彎曲もありました。

次に、RSウイルス迅速検査やりましたが、陰性でした。
インフルエンザウイルスも同じですが、何日間かとどまって感染症を作った後には次の現場に移動してしまっていると思います。
血球計測はせず、細菌感染ではないと判断し対症療法を開始しました。
これだけの膿性分泌物を生産する細菌感染症で、発熱無く元気なはずは無いでしょう。
注意深く1週間毎に経過をみていきますと(ウイルス感染ですから自然治癒を期待する分けです)、
2ヶ月後、
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膿性鼻汁は停止しました。
②ポリープは縮小しましたが、消えることはありません。

これで、今回の急性副鼻腔炎は終息となります。
ただ、患者さんは「毎年毎年こんなことを繰り返しています。これがつらいんです。」と言っておられました。
今後の問題点は、
繰り返す急性副鼻腔炎を阻止することが必要と思います。
これからは、内視鏡下副鼻腔手術に方向転換が必要です。
自然治癒を何時まで待ってもダメです。
手術をやったら必ず治る分けではありません。
各副鼻腔の換気口を確実に確保し、その上、病的粘膜の正常化を達成させるという困難な作業になります。
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by hanahanak2 | 2011-03-24 09:54 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例216 なんぼうなんでも

四国徳島からです。

激しい抗菌薬(抗生物質)使用がありました。
後出しジャンケンではありますが。
1歳5ヶ月の赤ちゃん。
咳少々、大量鼻汁ありましたが、当院受診理由は耳漏でした。
当然のごとく、急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断。

末梢血液白血球数  17,200/μl H
白血球3分類   リンパ球  9,000/μl 
           単核球   2,000/μl H
           顆粒球   6,200/μl
顆粒球(好中球)が6,200、1万以下でしたので、これ一発で抗菌薬退場の判定になります、でしょう。
問題のおくすり手帳
本年2月 メイアクト3日分、ミノマイシン4日分
   1月 クラリス4日分
昨年12月 クラリス5日分
   11月 ジスロマック3日分、ミノマイシン3日分、エリスロシン5日分、ミノマイシン4日分
   10月 ミノマイシン4日分
   9月 フロモックス4日分
   8月 ジスロマック3日分、ミノマイシン3日分、クラリス5日分
   5月 クラリス4日分
急性中耳炎を含めての呼吸器感染症に対しての投薬とは思いますし、入院歴もありませんから重大な病状とも思われません。

抗菌薬を使用する際には、白血球数とその分類を実施することが重要と思います。
耐性菌を作らない為に、子どもたちの将来の健康の為、私も含めて高齢者の方々の元気で長生きの為に、不要不急の抗菌薬使用は控えなければと思います

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by hanahanak2 | 2011-03-23 12:06 | お薬手帳 | Comments(0)

こんなに抗菌薬(抗生物質)要るの?

四国徳島からです。

2歳0ヶ月の赤ちゃん。
咳、特に夜に咳き込むことが数ヶ月続いて治らない、という事で受診されました。
中耳炎なし、額帯鏡下ではノド異常なし、鼻汁大量。
血球計測、
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顆粒球(好中球)1万以下ですので、細菌感染症ではありません。
②白血球数とリンパ球数は無視してもよろしいと思います。

お薬手帳を持っておられました。
今年3月、クラリスロマイシン1日分
  2月、メイアクト3日分
  1月、ジスロマック3日分
     オラペネム3日分
昨年12月、クラリス2日分
      フロモックス2日分
  11月、フロモックス4日分
     クラリシッド3日分
当院初診時とほぼ同じ症状だったとの事です。
咳痰鼻汁でこの処方?
ウイルス感染症に抗菌薬を使っているように思えてならないのですが。

抗菌薬使用時には、白血球数とその分類を是非やって下さい。
やってもらって下さい。

RSウイルス感染の疑いもありますが未実施です。

当ブログは、感染症に対して、細菌感染かウイルス感染を区別しての診療をしたいしていただきたいという願いを込めて発信していることをお含み願いたいと思います。
患者さんに対し、過大な負担をかけ、耐性菌を増やすことになることは可能な限り避けなければなりません。
  

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by hanahanak2 | 2011-03-23 08:33 | お薬手帳 | Comments(0)