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予想外の経過でした

四国徳島からです。

30歳代の患者さん。
2週間前から大量の鼻汁が続いていると来院されました。
2月上旬でした。
視診、
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両側大量膿性鼻汁でした。
ご家族全員でこんな状態でした。
白血球数とその分類でウイルス感染症と診断が付いていましたので、
ウイルス性急性副鼻腔炎の診断で対症療法開始しました。
3週間後、
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見事、膿性鼻汁消失していました。
重要な事:抗菌薬無しで治る感染症は抗菌薬使用でも治ります(副作用発生の確率は高くなりますが)。
この患者さんの場合でも、3週間に亘って抗菌薬を飲み続けていたら、そして抗菌薬に負けない体力があれば、同じ結果になったと思います。

急性副鼻腔炎の場合、待っていれば元に戻ってきます。
元々副鼻腔炎があれば、その状態には戻って来ます。


そのいつもの状態、ベストの状態の把握が重要と思います。

私は、どんな患者さんもみんな抗菌薬(抗生物質)要らんとは言うている分けではありません。
細菌感染かウイルス感染かを確認して診療しましょうと言うているんです。

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by hanahanak2 | 2011-02-27 15:57 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

鼻水・鼻閉のひどい方は鼻中隔に注目

四国徳島からです。

20歳代の患者さん。
「小さい頃よりきちんと鼻で息をしたことがない」「もう辛抱の限界です」と訴えて来院されました。
視診、
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①粘膿性鼻汁は認めません。
②鈎状突起の肥厚も認めません。
問題は鼻中隔彎曲。
アレルギー性鼻炎を重症化しているのは鼻中隔彎曲です。
鼻中隔矯正術と下鼻甲介超音波凝固(右は骨に達する程度に)を説明し実施。
その3週間後、
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完璧とは行きませんが、どうですか?
来院時に聞こえていた、グスグスシュンシュンが消失して来ました。
後2ヶ月すると傷も治り、誰にも負けない快適な鼻呼吸が可能になりアレルギー性鼻炎を忘れるぐらいになることと思います。

抗菌薬(抗生物質)使用は術後内服1回のみでした。
何日もの抗菌薬は要らないと思います。
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by hanahanak2 | 2011-02-26 22:25 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

10歳になっても急性中耳炎を卒業できない

四国徳島からです。

現在10歳、学業とスポーツに多忙な小学生です。
5歳時から断続的に通院されている患者さんです。
今回の受診理由は「この子、聴こえが悪い」でした。
鼻汁・鼻閉・咳も最近ずっと続いているとのことでした。
発熱なく、元気に登校しています。鼻閉には慣れています。

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①両側急性中耳炎、滲出性中耳炎に移行する直前状態です。
②急性副鼻腔炎のピークです。ひどいです。本人さんはケロッです。
末梢血液白血球数  7,700/μl
白血球数、文句なしの正常値です。
耐性菌の反乱、抗菌薬(抗生物質)療法は考えられません。


当患者さん、
平成22年、2回受診、抗菌薬使用無し
平成21年、2回受診、抗菌薬使用無し、
平成20年、14回受診、抗菌薬使用無し、
平成19年、15回受診、抗菌薬使用無し、
平成18年、20回受診、抗菌薬使用無し、
平成17年、7回受診、抗菌薬使用無し、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎のほとんどはウイルス感染が原因ですので、抗菌薬の使用は控えるべきと思います。
ウイルス感染に抗菌薬は滅茶相性悪いと思いますよ。

治るのを何年か待つのですが、治らない(鎮静化しない)時にはその原因を考える必要があります。

当患者の場合は①副鼻腔炎の慢性化②アデノイド肥大です。
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by hanahanak2 | 2011-02-25 09:08 | 急性中耳炎 | Comments(0)

鼻詰まり、辛抱出来ない

四国徳島からです。

平成11年6歳、当院初診でした。
主訴は鼻閉。
診断は①滲出性中耳炎②アレルギー性鼻炎としていました。
当時は抗菌薬(抗生物質)を使っていました。
平成12年2月、セフゾン6日間
平成12年4月、クラリシッド3日間
平成13年2月、ジスロマック3日間
平成13年11月、ジスロマック3日間
平成14年4月、ジスロマック3日間、
以後、急性中耳炎を繰り返しても抗菌薬は使っておりません。
抗菌薬を使っても急速に治癒しないが、それなりに落ち着いてはくる。
抗菌薬を使わずとも、急性中耳炎は風邪症状が改善するに従って治癒に向かって行く。
そんなことを私は感じたのでしょう。
14年4月を最後に、鼓膜膨隆を来しても、膿性鼻汁を来しても、抗菌薬は使わずに経過をみてきました。
すると、
平成19年3月に中耳炎は治癒状態に至り、以後再発はなくなりました。
そして、今回の辛抱出来なくなった鼻閉でした。
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①左への鼻中隔彎曲がひどいです。これが鼻閉の原因です。
②後鼻漏は少量のみですので副鼻腔炎は問題にしません。X線診断はしないという意味です。
③アデノイドは小さいですが振り子様に揺れていました。平成18年(13歳時)のファイバースコープ検査を確認しますとアデノイドが耳管開口部を閉鎖してました。
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左鼻腔が狭くて、右耳管開口部をアデノイドが塞いでいるように見えます。
アデノイドが自然に小さくなるに従って、また急性副鼻腔炎の繰り返しも少なくなって、中耳炎は収束に向かったと思います。

現在の課題は、鼻中隔弯曲症です。
覚悟を決めて今回は来院したもようでした。
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by hanahanak2 | 2011-02-24 11:35 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

外耳道真菌症

四国徳島からです。

30歳代の患者さん。
左耳閉感の訴えでした。

まず視診、
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触診でも確認。
これぞ、外耳道真菌症
最も診断の容易な状態で来院していただき有難かったです。

掃除をしては抗真菌薬塗布を繰り返すと、必ずや1ヶ月以内に元の状態になるでしょう。
短期間で治ってしまうので非常に感謝される疾患です。
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by hanahanak2 | 2011-02-23 22:41 | 外耳道真菌症 | Comments(0)

RSウイルス陽性急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

30歳代の患者さん。
突然、嗅覚が無くなったと来院されました。
鼻汁、咳、痰(後鼻漏)等の症状は無いでした。

視診、
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両側大量膿性鼻汁を認めます。
かなり、性格のんびりの患者さんです。

膿性鼻汁はウイルス感染の場合が圧倒的に多いと、私は思っていますが、まず血球計測。
末梢血液白血球数  5,700/μl
そして、RSウイルス迅速検査 陽性

この2つのデータから、ウイルス性急性副鼻腔炎と診断するのは妥当と思います。
このデータを見て、抗菌薬(抗生物質)を使う先生はいないはずです。

通常、細菌検査をすると、何らかの細菌は検出されます。
そして、病原菌・常在菌を問わずに検出された結果で全てを決定してしまっています。
悪しき習慣です。
改めないと、と思います。

なお、嗅覚障害はウイルスの活動が収束すると治るのが通常です。
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by hanahanak2 | 2011-02-22 15:30 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例208

四国徳島からです。

10ヶ月の赤ちゃん。
繰り返す急性中耳炎で経過観察中でした。
受診前日38.6度、当日37.6度の発熱での来院でした。

体温36.8度。
小さい子供さんの場合の診察は鼓膜観察から始めます。
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鼓膜は最高レベルの膨隆でした。

この鼓膜所見から抗菌薬(抗生物質)療法を選択するのは違うと思います

末梢血液白血球数 10,700/μl H
白血球3分類  リンパ球   5,100/μl H          
          単核球    1,400/μl H
          顆粒球    4,200/μl
①白血球数、1.5万以下、
②リンパ球数、3千以上、
③顆粒球数、1万以下、
よって、この赤ちゃんは、ウイルス性感染症の状態です。
抗菌薬は不要です。

この単純な理屈を説明すると怒鳴り込んで来られたご家族の方がおいでました。
抗菌薬以外は薬ではないと信仰しているんだろうと思います。

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by hanahanak2 | 2011-02-21 08:59 | 急性中耳炎 | Comments(0)

ウイルス性扁桃炎

四国徳島からです。

20歳代の患者さん。
口蓋扁桃には間違いなく白苔が認められました。
久し振りの細菌感染症かなと思いの血球計測でした。

末梢血液白血球数 11,600/μl H
白血球3分類   リンパ球  5,700/μl H           
           単核球   1,600/μl H
           顆粒球   4,300/μl
①白血球数、1.5万以下、
②リンパ球数、3千以上、
③顆粒球、1万以下、

紛れもなく、ウイルス性扁桃炎でした、と結論しました。

白血球数とその分類、刻々と自らの体調を発信しております。
非常に簡単な作業です。
その発信されたデータを是非味わって欲しいものです。
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by hanahanak2 | 2011-02-20 21:59 | 白血球 | Comments(0)

急性中耳炎 症例207

四国徳島からです。

2歳9ヶ月の赤ちゃん。
母さんが耳漏を発見し来院されました。
体温37.0度。

末梢血液白血球数 10,000/μl
白血球3分類  リンパ球  5,800/μl H          
           単核球   1,100/μl H
           顆粒球   3,100/μl 

①白血球数、1.5万以下、
②リンパ球、3千以上、
③顆粒球、1万以下、
悠々のウイルス感染パターンと私は判定しています。
抗菌薬(抗生物質)は使わず、治るのを待つんです。
これで全ての患者さんで正解とは言えません。
例外は必ずあると思って経過をみています。

私の説明不足か、再来はありませんでした。
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by hanahanak2 | 2011-02-19 18:14 | 急性中耳炎 | Comments(0)

RS陽性急性中耳炎・急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

4歳0ヶ月の子供さん。
受診理由は耳痛でした。
耳漏を認める急性中耳炎、大量粘膿性鼻汁を認める急性副鼻腔炎でした。

末梢血液白血球数 21,300/μl H
白血球3分類  リンパ球  5,200/μl H
          単核球   2,800/μl H
          顆粒球  13,300/μl H
①白血球数、1.5万以上、
②リンパ球、3千以上、
③顆粒球、1万以上、
これは、ウイルス感染症の特徴を示していると思います。

RSウイルス迅速検査、陽性

診察はしなかったですが、付き添いのご家族の方々の咳・痰・鼻声も、かなりものでした。
家族内、職場内、地域で感染が続いていることが想像されます。

ほぼ間違いなくウイルス感染症と思われる時には、抗菌薬(抗生物質)は使わんで欲しいものです。
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by hanahanak2 | 2011-02-18 12:34 | 急性中耳炎 | Comments(0)