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ウイルス感染を考慮した診療を勧めます

四国徳島からです。
寒波襲来の年末です。

今年も最後の書き込みになりました。

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成人の患者さんです。

①左鼓室に貯留液が部分的に。
②両側鼻腔が狭いです。
③左中鼻道には膿性鼻汁、右にはオレンジ鼻汁が。

そして、
鼻汁のRSウイルス迅速検査で、陽性。

耐性菌を考慮した診療は改訂する必要がありますよ。

時代は刻々と変わっていると痛感します。
中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎等のありふれた疾患にもより良い方向への変化が望まれるものです。
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by hanahanak2 | 2010-12-31 20:39 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

今年最も重症と思われるアレルギー性鼻炎患者さん

四国徳島からです。

私がブログを書き込みする目的は、
①子ども達が健やかに成長して欲しいのです。
②手術で著明改善が可能なら手術をし、耳鼻咽喉での悩みの少ない生涯を送って欲しいのです


17歳の患者さん。
問診の時点で、ただ事ではなさそうでした。
水鼻と涙が流れていました。
訴え、小さい頃から鼻が通ったことがない。
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①左鼻腔が狭い。
②下鼻甲介肥大高度、
③中鼻甲介肥大も高度。
いくら医者嫌いでも、ひど過ぎます。
将来の肺機能低下を心配します。
中鼻甲介・下鼻甲介の超音波凝固だけでもやったら随分楽になると思うのです。
本人さんに充分説明したのですが、どうされるんでしょう。
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by hanahanak2 | 2010-12-30 21:22 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

夜に熱発

今晩は。
四国徳島からです。

久し振りに抗菌薬(抗生物質)を使った患者さん。
1歳10ヶ月の赤ちゃん。
受診前夜38.4度だったと、来院されました。
元気なし、食欲なし、咳なし、鼓膜著変なし、鼻汁少々、口蓋扁桃著変なし、
診察時には37.4度、
なんかいつもと違う状態。
末梢血液白血球数 15,800/μl H
白血球3分類  リンパ球 20.5%    3,200/μl 
          単核球   8.1%    1,200/μl H
          顆粒球  71.4%    11,400/μl H 顕微鏡で好酸球を探すも1個のみ
好中球が1万以上になっていました。
翌日再検査で抗菌薬使用を決定することに了解を得、
翌日、体温37.4度、前夜は39.6度でしたとのこと。
末梢血液白血球数 17,600/μl H
白血球3分類  リンパ球 14.4% L  2,500/μl 
          単核球   8.4%    1,400/μl H
          顆粒球  77.2% H 13,700/μl H 好酸球探すも見付からず。
どうみてもウイルス感染とは言えません。
食欲少し出て、ニコニコとした表情も見られるようになってきましたが、
抗菌薬投与しました。
溶連菌迅速検査は経過によりとしました。
小児、特に赤ちゃんは容易に咽頭扁桃をのぞく分けには行かないので、悩ましい所です
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by hanahanak2 | 2010-12-26 18:49 | 白血球 | Comments(0)

咳が止まらない

今晩は。
四国徳島からです。

8歳の患者さん。
1週間前から咳が出て止まりません、という訴えです。
体温36.1度。
クリニカライト下の視診では目立つ所見無し。
ファイバースコープ検査では、
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①8歳にもなりますと、普通、風邪症状で中耳炎は起こさなくなります。
②右中鼻道にかなり太い膿性鼻汁の流れを認めます。
③アデノイドが残っています。いびき、睡眠時無呼吸の状態により手術を考えます。
咳は、後鼻漏が原因と思います。
後鼻漏が減少すると、咳は改善してくるはずです。
起炎微生物はウイルスと思いますが、血球計測しました。
末梢血液白血球数 10,800/μl H
これはウイルス感染の数値です。
白血球3分類  リンパ球 39.4%    4,200/μl H
          単核球  11.2% H  1,200/μl H  
          顆粒球  49.4%    5,400/μl
ウイルス感染に違いないです。
ウイルス性急性副鼻腔炎、です。
このように、急性中耳炎は何時のまにか治ってしまいます。
これに引き替え、急性副鼻腔炎は生涯繰り返す傾向があります。

ウイルス感染症には抗菌薬(抗生物質)は必要ないでしょう。
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by hanahanak2 | 2010-12-25 22:13 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

咳が止まりません

こんにちは。
四国徳島からです。

76歳の患者さんです。
ノドがはしかくなると長引く咳が続く患者さんです。

額帯鏡下、クリニカライト下の視診では特別な所見なし、
ファイバースコープ検査では、
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沢山の粘膿性鼻汁が流れ出していました。
ひつこい咳、ひどい咳の患者さんにはチェックしておきたい所見です。
そして、RSウイルス検査をしましたが、陰性。
陽性反応も出ますが、陰性も出ます。そんなもんです。
血球計測はやりませんでした。

症状所見から考えて、
ウイルス性急性副鼻腔炎、デス。

抗菌薬(抗生物質)での爆撃は自重して下さい。
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by hanahanak2 | 2010-12-21 12:15 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

痰が多くなってほっぺたが痛い

四国徳島からです。

37歳の患者さん。
1週間前、水様性鼻汁、咽頭痛、咳、しかし発熱なし等にて来院。
末梢血液白血球数 6,300/μl
抗菌薬(抗生物質)なしでスタート。
1週間後、咳は改善、鼻汁粘って痰粘って、右頬部痛、発熱はなし。
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症状経過と画像から右の急性ウイルス性副鼻腔炎(主に上顎洞)と診断出来ます。

起炎微生物として最も確率が高いのは、
肺炎球菌ではありません。
RSウイルスです。
この患者さんも、RSウイルス陽性でした。

膿性鼻汁に抗菌薬使用は、
ノーヒットノーランでの負け試合です。

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by hanahanak2 | 2010-12-20 17:17 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例204

こんばんは。
四国徳島からです。

1歳8ヶ月の赤ちゃん。
受診前夜、耳が痛いと言ったそうです。咳、鼻汁まあまあでていました。
鼓膜鏡での視診で急性中耳炎で鼓膜膨隆中等度でした

急性中耳炎には抗菌薬(抗生物質)は要らないことを説明するために白血球数とその分類を行いました。
末梢血液白血球数 7,800/μl 異常値ではありません。
白血球3分類  リンパ球 31.2%    2,400/μl
          単核球  12.3% H    900/μl H
          顆粒球  56.5%    4,500/μl
どうですか、この数値、
抗菌薬を使います?

耐性菌を考慮した抗菌薬療法を推奨していらっしゃる先生方、
是非、
そろそろ、
姿勢制御して下さい。

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by hanahanak2 | 2010-12-19 22:20 | 急性中耳炎 | Comments(0)

術前術後

四国徳島からです。

54歳の患者さん。
症状は鼻出血、鼻汁、鼻閉、後鼻漏、咳、頭痛等
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鼻中隔矯正術と下鼻甲介超音波凝固を行って1ヶ月半。
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鼻腔通気度が改善しますと全ての症状に改善がみられると思います。

普通に鼻呼吸ができる。
健康生活の基本です。

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by hanahanak2 | 2010-12-18 12:53 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

急性中耳炎 症例175 その3

こんにちは。
四国徳島です。
この冬一番の寒さです。

1歳1ヶ月の赤ちゃん。
今年7月12日に書き込みした患者さん。
繰り返し急性中耳炎を発症しています患者さん。
風邪ウイルスに対する免疫が出来たら治りますと説明し治るのを待っている患者さん。
当院では、急性中耳炎・急性副鼻腔炎その他風邪症状に抗菌薬(抗生物質)を使っていない患者さん。


11月下旬、40度を超える発熱があり、ある病院の救急外来を受診し2泊3日の入院退院されました。
最近は入院しても治療明細があるんですね。
それを見るとどういうお考えで治療を進めたかが露出されます。
長所短所混合します。
明細書にありました。
入院当日
末梢血液白血球数 18,800/μl H
白血球5分類  リンパ球 27.7%    5,200/μl H
          単核球  13.2%    2,500/μl H
          好中球  57.9%   10,900/μl H
          好酸球   0.5%      100/μl
          好塩基球  0.5%      100/μl
CRP 4.5mg/dl
多分ですよ、多分、この数値から細菌感染と読み取ったんでしょう。
抗菌薬の点滴・内服療法が選択されていました。
そして、3日目には白血球数は5,600/μlと正常範囲に回復退院となっていました。
この間、鼓膜切開も受けていました。

しかし、これってウイルス感染症でないで。

一人の患者さん、また一人の患者さんと勉強させてもらっている思いです。
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by hanahanak2 | 2010-12-16 12:22 | 急性中耳炎 | Comments(0)

抗菌薬(抗生物質)が効かない

こんにちは。
四国徳島からです。

10歳の患者さん。
1年来、鼻が出る止まらない、受診しては抗菌薬をもらうのだが、治らない、それで当院受診されました。
お母さんは公立病院勤務の方で、鼻汁細菌検査でクラリスに対する耐性が出ていたので驚いたそうです。

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①膿性鼻汁を大量に認めます。
②右の鼻腔が非常に狭くファイバーの挿入が困難です。大きな注意点です。
③アデノイドが若干残っています。
④しかし、中耳炎の徴候は無し。中耳炎は治りやすいんです。
⑤RSウイルス検査は陰性でした。だから細菌感染だぁぁぁぁぁぁはストップ。

大体人間は無菌動物ではないですから鼻汁には細菌が住み着いているのが正常です。
この細菌を確認しては抗菌薬投与は、考え方が脱線しています。

末梢血液白血球数 11,200/μl H
この数値は細菌感染症ではないと申しています。
白血球3分類  リンパ球 40.1%    4,400/μl H
          単核球  13.3% H  1,400/μl H
          顆粒球  46,6%    5,400/μl
この数値も細菌感染症を示していません。
抗菌薬はもう要らんと言うています。

治る治らんに関わらず、要らん抗菌薬を止めることが治療のスタートと思います。
適当に風邪をもらって、感染症の起炎微生物に対する抗体を積み増しして行くのが大きな仕事ではないでし
ょうか。
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by hanahanak2 | 2010-12-15 11:53 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)