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急性中耳炎 症例200 RSウイルス陽性

四国徳島からです。
RSウイルス診断が保険適応になると世の中激変しそうと思われる程に陽性になります。

6歳4ヶ月の患者さん。
訴えは、左耳痛、左耳漏、39度前後の発熱。
額帯鏡下では、咽頭、鼻腔前半普通でした。
ファイバースコープ検査では、
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右滲出性中耳炎、左急性中耳炎、右への鼻中隔彎曲は皆さん異論のないところです。
血球計測、
非常にしんどそうなので必須です。
末梢血液白血球数 20.600/μl H
白血球3分類 リンパ球 13.8% L  2,800/μl
         単核球   9.9%    2,000/μl H
         顆粒球  76.3% H 15,800/μl H
この数値から細菌感染と確定しても、誰からも異論は出ないはずですが、もしやと思い、
RSウイルス迅速検査をやってみました所、陽性。
顆粒球15,800とRSウイルス陽性との話が噛み合わないのです。
次は、顆粒球を構成している好酸球・好塩基球・好中球の顕微鏡検査をしました。
びっくりです。
好中球がありません、見付かりません。
好酸球ばかりでした。
油浸レンズで1000倍に拡大して確認するも、好酸球でした。

以上、ごっついRSウイルス性急性中耳炎でした。
抗菌薬(抗生物質)は使用しません。
薬剤性肺炎とか誘発させる確率は低くしたいでしょう。
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by hanahanak2 | 2010-10-31 17:23 | 急性中耳炎 | Comments(2)

急性中耳炎 症例199

四国徳島からです。

21歳の患者さん。
訴えは、左耳閉感、咽頭痛、微熱でした。
額帯鏡下では左鼓膜の発赤は分かりました。
鼻腔、咽頭には病変は見えません。
ファイバースコープで観察すると、
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左鼓膜の軽度の発赤・膨隆、
舌根扁桃・耳管扁桃・咽頭扁桃・口蓋扁桃の腫脹、
大量膿性鼻汁は認めません。
こんな感じは、ウイルス性急性咽頭炎の特徴です。
血球計測は、
末梢血液白血球数 4,230/μl
やはり細菌感染ではありません。

このように、急性中耳炎で抗菌薬(抗生物質)を使用する機会は本当に限られてきます。
咽頭炎を合併する場合に使うことがある程度です。

今回の咽頭炎はウイルス性でしたので使いませんでした。
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by hanahanak2 | 2010-10-30 14:20 | 急性中耳炎 | Comments(0)

訴えは、耳痛

四国徳島です。
昨日も近所の小学校へ就学前耳鼻科検診に行きました。
滲出性中耳炎と診断したのは99名中1名のみでした。
急性中耳炎は治る病気だなと実感させられます。

35歳の患者さん。
右耳が痛いと訴えて来院されました。
額帯鏡下では、何か外耳道が湿っている以上はよく分かりません。
ファイバースコープで診ますと、
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この画像で診断は真菌症と確定します。
あとは、抗真菌薬を塗布するのみです。

耳痛→外耳炎→抗菌薬(抗生物質)と進むと、そこは迷路です。
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by hanahanak2 | 2010-10-28 11:42 | 外耳道真菌症 | Comments(0)

またしてもRSウイルス陽性

四国徳島から発信しています。

28歳の患者さんです。

訴えは咽頭痛。体温35.8度。咳あり。
額帯鏡下では鼻腔・口腔・咽頭、著変無し。
ファイバースコープ検査をしますと、アレレレ、
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①左への猛烈な鼻中隔彎曲。
②右大量膿性後鼻漏。左後鼻漏の状態は鼻中隔彎曲のため明視出来ません。
急性副鼻腔炎でした。
後鼻漏がありますと、咽頭痛を主訴として来院されることは頻繁にあります。
咽頭痛の訴え時には、常に急性副鼻腔炎を念頭に置く必要があります。
ウイルス感染とは思いますが、血球計測、
末梢血液白血球数 8,000/μl H
ウイルス感染でした。
急性副鼻腔炎で確率の高いRSウイルス検査をしましたところ、また陽性でした。

急性副鼻腔炎の起炎微生物が全てRSウイルスという分けではないと思いますがそれにしても陽性反応が出すぎです。
しかし、事実です。
急性副鼻腔炎・急性中耳炎は、細菌検査をすると肺炎球菌等が検出されますので、こういう抗菌薬(抗生物質)を使うように講演会で講演されるのが常です。

患者さんの起炎微生物を決定して欲しいと思います。
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by hanahanak2 | 2010-10-27 12:13 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

またしてもRSウイルス陽性

四国徳島から発信しています。
本日、1名の患者さんにRSウイルス迅速検査を実施した所陽性にでました。
数打ちゃ当たると言う分けではないようです。

44歳の患者さん、
訴えは、後鼻漏。体温36.4度。
額帯鏡下ではアレルギー性鼻炎の存在は分かります。
それ以上は、
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急性副鼻腔炎ですね。
こういう後鼻漏はRSウイルス?
やってみました。
RSウイルス 陽性 でした。
余りにも簡単に陽性を検出 してしまいます。

つまり、
急性副鼻腔炎は殆どがウイルス感染症です。
抗菌薬(抗生物質)は要らないんです。


お分かりと思いますが簡単な理屈です。
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by hanahanak2 | 2010-10-26 16:45 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例198

四国徳島からです。
通常、急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬(抗生物質)を使用する習慣は改める必要があると思いブログを発信しています。

7歳の患者さん。
1週間前より抗菌薬を服用していましたが右耳が痛くなったと来院されました。
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両側の急性中耳炎でした。急性副鼻腔炎もありまいた。
これを確認すると起炎微生物はウイルスと思うんです。
末梢血液白血球数 18,400/μl H
白血球3分類  リンパ球 30.7%    5,600/μl H
          単核球  10.5% H  1,900/μl H
          顆粒球  58.8%   10,900/μl H 
この数値はウイルス感染のパターンなんですよ。
慌てて抗菌薬を使うでないんですよ。
それで1週間後、
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鼓室内貯留液は一部残っていますが、近い将来治癒に至るはずです。

しかし、
問題はやはり、鼻腔・副鼻腔と思います。          
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by hanahanak2 | 2010-10-24 18:31 | 急性中耳炎 | Comments(0)

外耳道皮膚炎

四国徳島からです。
今週も抗菌薬の使用は無しで過ごしています。
急性中耳炎も急性副鼻腔炎もウイルス性と診断しました。
RSウイルス陽性の患者さんも何名かおられました。

59歳の患者さん。
ずっと以前より耳の中が湿って痒いのが治らないとの事で来院されました。
ほんなもんすぐ治るんちゃあうんと、気楽に処置するも5ヶ月しても治らない。
何か普通でないと思いファイバースコープで観察しました。
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外耳道最深部に皮膚の欠損部がありました。
犯人はこれでした。
この部位は、顕微鏡下に見えないので手探りの処置をして鼓膜鏡かファイバースコープかで確認するという作業になります。
周囲から皮膚が伸びてくれば治癒になります。

抗菌薬(抗生物質)は使いません。
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by hanahanak2 | 2010-10-23 16:50 | Comments(0)

またまたRSウイルス陽性が出ました

四国徳島から発信しています。
近所の小学校へ就学前耳鼻科健診、58名中滲出性中耳炎の子供さんは1名のみでした。
鼻閉の強そうな子、鼻汁の多い子は沢山おいでました。
鼻腔・副鼻腔症状の難治さが明瞭でした。

68歳の患者さん。
左鼻汁が続く、左鼻閉が治らない、頭痛も治らない、嗅覚低下も治らない、との訴えで来院されました。
体温36.1度、血圧135/70mmHg、随時血糖198mg/dl。
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左は膿性鼻汁の濁流になっていました。
やれば陽性に出るRSウイルス迅速検査をやりました所、陽性でした。
急性副鼻腔炎は、そのほとんどがウイルス感染なんですが、
起炎ウイルスとしては、RSウイルスがその主要な地位を占めている可能性が高いと言わざるを得ません。

上記患者さん、ウイルス感染だから自然に治りますとは言えない重症です。
抗菌薬(抗生物質)は必要ないと言うて解決する問題ではないです。
CT撮影で確認の上、副鼻腔手術が必要と思います。
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by hanahanak2 | 2010-10-21 16:59 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

外耳道皮膚炎

四国徳島からです。

62歳の患者さん。
主訴:左耳の痒み、左断続的耳漏。
何十年来の症状で治らないとの事でした。
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外耳道の最深部にびらん(皮膚欠損)を認めました。
ファイバースコープでは見えますが、顕微鏡では見えません。
処置は手探りでした。
綿棒を曲げて挿入すると届きます。
鼓膜炎とか鼓膜穿孔とかの処置と同じく、周辺の皮膚が伸びてくるようにびらん面を新鮮化してあげると治癒に至ると思います。
ちょっと手強そうですが、本日スタートしました。

抗菌薬(抗生物質)は使いません。
抗菌薬を使うと、真菌の発生を高率に来します。

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by hanahanak2 | 2010-10-20 22:40 | Comments(0)

急性中耳炎 症例197

四国徳島からです。
耐性菌を増やさない為には、抗菌薬(抗生物質)の使用を控える必要があると思い、
当ブログを書いています。

5歳9ヶ月の患者さん。
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左鼓膜は風船状に膨隆しています。
急性中耳炎です。
この段階で、例外を除いて、ウイルス性急性中耳炎と考えるんです。
そして、血球計測、
末梢血液白血球数 11,700/μl H

白血球数が1万を超えていますが、この数値では好中球が1万を超えているはずはないと思います。
よって、ウイルス性急性中耳炎と診断は確定します。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎には抗菌薬投与を躊躇する必要があります。
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by hanahanak2 | 2010-10-19 11:51 | 急性中耳炎 | Comments(0)