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急性中耳炎 症例195

四国徳島、予報通り朝から夕まで雨でした。

1歳7ヶ月の赤ちゃん。
鼻水咳が続いている。
中耳炎とも言われている。
今回も抗菌薬(抗生物質)をもらって飲んでいる。
そんな状況でした。

末梢血液白血球数 13,300/μl H
白血球3分類  リンパ球 27.6%    3,700/μl H
          単核球   7.8%    1,000/μl H
          顆粒球  64.6%    9,100/μl H
この数値、どうみても、ウイルス感染ですよ。
抗菌薬は不要ですよ。

患者さんは、訴えております。
敵はウイルスですと・・・・・・・。

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by hanahanak2 | 2010-09-30 16:39 | 急性中耳炎 | Comments(0)

アデノイド切除術後治癒した滲出性中耳炎

四国徳島からです。

現在25歳の患者さん。
当院初診は1歳6ヶ月でした。
中耳炎が治らないためでした。
当時は急性中耳炎を繰り返す度に抗菌薬(抗生物質)を使っていました。
鼓膜切開もしてました。
治らなかったです。

4歳8ヶ月の時、紹介なしで基幹病院受診し、口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術を受けました。
それでも中耳炎は治りません。
15歳の状態ですが、
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右は上鼓室に癒着あるも治癒状態でした。
右には貯留液が依然認められました。
アデノイドの高度肥大が目立ちます。
再増殖かどうかは分かりません。
市内の先生にお願いしてアデノイド切除やっていただきました。
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アデノイドの大きな塊がなくなっているのがお分かりと思います。
以後、急速に治りました。
20歳でした。
反省することの多い患者さんでした。
もっと早い段階でファイバースコープ検査を行うべきなんです。

中耳炎の経過観察には、鼻腔・副鼻腔・咽頭の観察が欠かせません。
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by hanahanak2 | 2010-09-29 12:09 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)

1ヶ月続く微熱と咳

四国徳島からです。

76歳の患者さん。
咳が止まらない、微熱が続くの訴えで来られました。

抗菌薬(抗生物質)の投与は既になされておりました。
①その抗菌薬が効かない起炎菌が原因なのか
②持続するウイルス感染が原因なのか
③細菌もウイルスも無関係の粘膜病変そのものが原因なのか
と考える分けです。
それではと、抗菌薬を次のに変更して使うのはどうなんでしょう。
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中鼻甲介、鈎状突起の粘膜は膨張感を呈し鼻汁分泌多そうな感じでした。
右中鼻道には大量の粘膿性鼻汁が後方へ流れていました。
それが咽頭喉頭にからんでおりました。
末梢血液白血球数 5,100/μl
以上、細菌が活発に活動している状態の確率は低いと思います。

抗菌薬無しでの経過観察が妥当と思います。

風邪症状が長引く時には、鼻腔・副鼻腔入口部・咽頭・喉頭ファイバースコープ検査をお勧めします。
簡単に重要な情報が確実に得られます。

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by hanahanak2 | 2010-09-28 16:05 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

大量鼻汁

四国徳島からです。
プランターと鉢に23日に撒いたチンゲンサイと大根が発芽していました。

5ヶ月の赤ちゃん。
昨夜38.2度、今朝37.6度、大量の鼻汁、咳少々等の症状で来院されました。
来院時検温では36.6度。
食欲普通、元気そうでした。

末梢血液白血球数 10,400/μl H
この数値でウイルス感染です。
迷わないでください。
抗菌薬(抗生物質)を出さないようにしてください。もらわないように。
白血球3分類  リンパ球 38.1%    3.900/μl H
          単核球  13.7% H  1,400/μl H
          顆粒球  48.2%    5,100/μl
リンパ球が増加し好中球が含まれる顆粒球の増加がありませんから、
細菌感染とは考えられないです。

風邪症状で抗菌薬が必要な場面は本当に限られると思います。
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by hanahanak2 | 2010-09-27 15:10 | 白血球 | Comments(0)

急性中耳炎 症例194 RS陽性

四国徳島からです。

たまにしかやらないRSウイルス迅速検査ですが、また陽性に出ました。
28歳の患者さんです。
主訴は右耳閉感でした。
診察の順に書きます。
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右急性中耳炎でした。中等度です。
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急性副鼻腔炎です。重症です。
末梢血液白血球数  8,000/μl
以上により、
ウイルス性急性中耳炎・ウイルス性急性副鼻腔炎と診断しました。
さらに、RSウイルス迅速検査をやりますと、陽性でした。
従って、
RSウイルスによる、急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断し、
結局、
抗菌薬(抗生物質)は不要だったわけです。


多くの患者さんを検討した思いですが、急性中耳炎・急性副鼻腔炎には、抗菌薬を使わずに取り敢えずスタートしてはどうですかと、提案している分けです。
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by hanahanak2 | 2010-09-26 20:48 | 急性中耳炎 | Comments(0)

大きな鼓膜穿孔でもやってみましょう

四国徳島からです。
涼しくなりました。

62歳の患者さん。
来院理由はノドの異物感でしたが、鼓膜を観察したところ、
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右大穿孔左小穿孔を認めました。
やってみました。
①穿孔縁に鼓膜麻酔液を塗布し
②テルダーミスで穿孔を塞ぎ、
③耳漏の有無に関係なく翌日テルダーミスを除去し
④以後はニゾラールローションとリンデロンVローションするのみです。
1回実施では到底無理な話ですので、約2週間間隔でテルダーミス留置を3回やりますと、
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右大穿孔は消失
左小穿孔も確認が必要ですが消失気配になっていました。
2ヶ月半の成果でした。

なお、経過中に大量耳漏を来たすこともありますが、抗菌薬(抗生物質)は使わなくとも回復します。
鼓膜形成術の前に試しておいたらと思う処置です。
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by hanahanak2 | 2010-09-25 12:13 | 鼓膜穿孔 | Comments(0)

急性中耳炎 症例94 その3

前回と同じくこの患者さんも咽頭扁桃肥大(アデノイド)が中耳炎の治癒を妨げていると思っています。

現在、8歳7ヶ月、
2008・7・25と2009・4・16に書き込みした患者さん。
一度基幹病院へ紹介し、全身麻酔下でアデノイド切除術してもらった患者さん。
それなりに小さくなったかなとは思っていましたが、
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①両側ともに耳管開口部を扁桃が塞いでいます。
②膿性鼻汁は随分と少なくなっています。
③左上鼓室に貯留液が認められます。
右は急性中耳炎の状態になっています。

抗菌薬(抗生物質)は不要ですよ。
これについては自信あり。
耳管扁桃・咽頭扁桃の肥大を解除する必要があるんです。
もう一度紹介再手術は、し辛いし、局麻でソノサージはさせてくれるか不安だし、どうするか。悩んでおります。

中耳炎の治癒遷延時には鼻腔観察と咽頭観察を注意深く行う必要があります。
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by hanahanak2 | 2010-09-24 16:08 | 急性中耳炎 | Comments(0)

治っていない中耳炎

今年もチンゲンサイと大根の種蒔きをしました。

25歳の患者さんです。
1歳9ヶ月で急性中耳炎発症しました。
以来、改善増悪を繰り返し、
当時は繰り返し抗菌薬(抗生物質)を使いました。
16歳まで当院へ断続的に来院されていました。

そこで今回久し振りで右耳閉感の訴えで来られました。
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①右鼓膜は内陥中等度、切開の瘢痕かチューブ留置の跡が見られ、鼓室内貯留液認めめす。左鼓膜はやや膨隆気味です。どちらも鼓室内の換気が悪いということが分かります。
②左への鼻中隔彎曲が中等度認められます。
③そして、驚きの耳管扁桃・咽頭扁桃肥大でした。でっかい。耳管口を完全に塞いでいます。

診断が甘かったです。
特に中耳炎の自然治癒が遅れている患者さんには、ファイバースコープ検査が必須です。


治療は、
一番に右側の耳管・咽頭扁桃切除
二番に鼻中隔矯正術
三番に左側の耳管・咽頭扁桃切除
で、中耳炎は治癒に向かうはずです。
難治性中耳炎には周辺整備が必要です。

当院で外来日帰り手術をと予定していますが、
超音波凝固切開装置のハンドピース尖端が扁桃に届けば局所麻酔下で可能です。
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by hanahanak2 | 2010-09-23 21:22 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例193

5歳5ヶ月の患者さん。
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左右とも急性中耳炎ですが、痛いのは左です。
体温39度ありました。
しんどそうでした。
だから抗菌薬(抗生物質)を使うというのは、おかしいと思います。
抗菌薬を使うのであれば、好中球増多を確認してから使うのが素朴な考え方と思います。
末梢血液白血球数 10,200/μl H
白血球3分類  リンパ球 18.0%    1,800/μl
          単核球   6.6%      600/μl
          顆粒球  75.4%    7,800/μl H
顆粒球の7,800に好中球と好塩基球と好酸球が含まれています。
従ってウイルス性急性中耳炎・ウイルス性急性副鼻腔炎と診断し、
抗菌薬無し、対症療法剤のみの処方せんを発行致しました。
これで、理屈は通っているはずなんですが、
何処で発表しても恥ずかしいことはないはずなんですが・・・・・・・・・。

夕刻、お祖母ちゃんから電話あり、血液検査をしたのがご不満だったらしく、お小言を頂戴いたしました。

皆さん、よ・・・・・・く、考えて下さい。
抗菌薬の不必要な使用を止めないと将来の人達は大変な事になりますよ。
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by hanahanak2 | 2010-09-22 21:11 | 急性中耳炎 | Comments(0)

耳にカビ

四国徳島からです。
早明浦ダムの水位が下がり続けています。

18歳の患者さん。
左耳が2日前より痛い、という訴えで来院されました。

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これ、カビ、かび、真菌です。
額帯鏡下のみの診察では、慢性中耳炎と間違うことがあります。
外耳道・鼓膜の診察には、顕微鏡とか鼓膜鏡が必要です。

治療は、顕微鏡下で耳内の掃除と抗真菌剤の塗布です。

最近、これほど完成してしかもなぎ倒されていない外耳道真菌症に遭遇していなかったので驚いた分けです。

ウイルス性感染症には抗菌薬(抗生物質)を使わないようにするだけで、抗菌薬使用は激減すると思います。
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by hanahanak2 | 2010-09-19 22:16 | 外耳道真菌症 | Comments(0)