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急性中耳炎 症例184

私は思うんです。
感染症の診断治療は①細菌感染症か②ウイルス感染症かの判別から始まると。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎の原因微生物は、そのほとんどが、肺炎球菌・インフルエンザ菌等の細菌であると言う根拠は薄れつつありますと。

例えば、
4歳1ヶ月の患者さん、
来院前夜、右の耳が痛かったという訴えで来られました。
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両側の鼓膜が膨隆しているのが分かると思います。
鼻汁も後方に見えると思います。
末梢血液白血球数 12,200/μl H
白血球3分類  リンパ球 42.9%    5,200/μl H
          単核球  14.2% H  1,500/μl H
          顆粒球  44.7%    5,500/μl
この数値から、ウイルス性急性中耳炎なんです。
抗菌薬(抗生物質)は不要なんです。
細菌培養検査で細菌が検出されてもそれは急性中耳炎の原因となっているとは思えません。

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by hanahanak2 | 2010-08-31 17:18 | 急性中耳炎 | Comments(0)

ずっと以前より痰がノドに落ちてくるのが治らない

四国徳島からです。

25歳の患者さん。
6歳までは繰り返す急性中耳炎で耳鼻科へ通院されていました。
難治だったので、アデノイド切除も受けたそうです。
それ以降は中耳炎は起こらなくなったそうです。
しかし、気がつくと、痰がノドに落ちるのが分かり気分が悪いそうです。
後鼻漏のことです。
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①当院受診時に特別後鼻漏が多かった分けではありませんから、
日常的にこんなに多い後鼻漏が生産されて咽頭へ落下している事になります。
②ファイバースコープが挿入出来ない程、右鼻腔は狭いです。
鼻中隔弯曲症がひどいです。
鼻腔・副鼻腔症状は慢性化しやすく難治です。

鼻中隔矯正術と内視鏡下副鼻腔手術を上手に完成させれば、
著明改善が見込める患者さんです。
まず、決心が付くかどうかが、生涯の快適さを獲得するかどうかの分岐点です。

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by hanahanak2 | 2010-08-30 16:16 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例183

3歳11ヶ月の患者さん。
来院前夜、右耳が痛かったという訴えでした。

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末梢血液白血球数 13,500/μl H
白血球3分類  リンパ球 23.0%    3,000/μl
          顆粒球  70.0%    9,600/μl H
1週間後
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1ヶ月後
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夏季に発症した急性中耳炎は治りが速いです。
急性中耳炎は治る条件さえ整えば治ります。
しかも、ウイルス感染ですので重大な合併症が起こらなければ治ります。
しかし、RSウイルスが原因である時には重症化難治化がみられます。

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by hanahanak2 | 2010-08-29 21:00 | 急性中耳炎 | Comments(0)

繰り返す急性中耳炎・副鼻腔炎 RSウイルス陽性

四国徳島からです。

9歳の患者さんです。
4歳時に急性中耳炎・副鼻腔炎で6回の通院がありました。
急性中耳炎の治癒の確認されておりません。
時々耳鼻咽喉科受診し、鼓膜切開も数回受けていたそうです。
今回の受診の目的は、耳鼻科検診で耳垢栓塞指摘された、です。
耳鼻の訴えは有りません。
視診を致しますと、
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①両側滲出性中耳炎
②あらゆる副鼻腔から排出されていると推測できる大量膿性鼻汁、
③左への鼻中隔弯曲症、認めます。
体温36.7度、
末梢血液白血球数 9,000/μl
どういう選択をするか?
中耳炎は副鼻腔炎が治癒しなくても改善すれば治ります。
繰り返す難治の急性副鼻腔炎はウイルス感染が原因です。
鼻汁の細菌検査をすると何とか菌は必ず検出されます。
しかし、これが病原菌と決定するのは軽率です。
従って、抗菌薬(抗生物質)は使用しないが正解と思います。
そして後日談、
頭痛を来たし来院されましたので、RSウイルス迅速検査を行いました。
陽性でした。
このような重症副鼻腔炎の経過については本当に厳しいものがあります。
生涯まとわりつきますので、その年齢に応じた対処が必要となります。

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by hanahanak2 | 2010-08-27 22:03 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

いつも痰が掛かる

86歳の患者さん。
いつもノドに痰が掛かって気持ちが悪いという事で来院されました。

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右鈎状突起が排出してくる鼻汁により膨隆肥大しています。
3本の後鼻漏の流れが見えると思います。
多い時には濁流になっています。

お歳の割にお元気ですが、若い時に治らないのであれば治しておいて欲しかった、
そんな患者さんでした。

内視鏡下副鼻腔手術で鼻汁過剰生産している副鼻腔を確実に処理してあげればほぼ治ります。
1回でダメなら2回、それでもダメなら複数回と。

術後タンポン改良中です。

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by hanahanak2 | 2010-08-23 17:58 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(4)

超音波凝固

20歳の患者さん。
待合室からのシュンシュンと鼻すすりの音が絶える事がなかった患者さん。

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急性中耳炎を認めましたが、
将来の生活を考えると、鼻閉を改善する必要がありますと説明。
中耳炎は治さなくても治りますと説明。
7月下旬、下鼻甲介超音波凝固実施。
途中呼吸が速く粗くなりパニック障害が起きるのではと心配しましたが終わりまで出来ました。
そして1ヶ月

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待合室でのシュンシュンは消失していました。
下鼻甲介超音波凝固は非常に優れた鼻閉改善の手段と思います。

通気度は保たれていますが、余裕がないです。
やはり鼻中隔矯正術が必要です。
私の説明は十分に理解してくれていますが、超恐がりの患者さんです。

初診から2ヶ月、抗菌薬(抗生物質)の使用は皆無です。
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by hanahanak2 | 2010-08-22 22:25 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

鼻中隔矯正術 1ヶ月後

中耳炎・副鼻腔炎に、抗菌薬は使わないよう努力しています。
何故なら、そのほとんどはウイルス感染だからです。

7月22日に書き込みした患者さんです。
鼻中隔矯正術と右下鼻甲介超音波凝固術、術後1ヶ月余りになりました。
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右下鼻甲介に出来ていました 痂皮が消失しています。
左右のバランスは非常に良好です。

超音波凝固の特徴は
①術中の疼痛が少ない。
②肥大の状態により凝固の深さを調節出来ます。
③術後の鎮痛剤は不要です。
④術後の強い鼻閉は数日で軽減されます。
⑤術後の傷の治りが速い。 痂皮は約1ヶ月で消失します。
⑥術後出血も少ないのでタンポンは不要です。
⑦当然外来日帰り局所麻酔での手術です。
⑧術後、抗菌薬は不要です。
⑨1回ないし2回の手術で生涯良好な状態を保つことも可能です。
⑩手術点数が低いこと。

鼻閉が解消されれば、世界が変わると思います。
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by hanahanak2 | 2010-08-20 21:28 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

鼻ポリープ・鼻中隔弯曲 術後

四国徳島からです。
ウイルス性急性副鼻腔炎・ウイルス性急性中耳炎には抗菌薬(抗生物質)を使わないようにと努力しています。

3月2日に書き込みした患者さんです。
3月中旬に①鼻中隔矯正術②右内視鏡下副鼻腔手術(上顎洞)③左下鼻甲介超音波凝固術、実施し、
4月には、
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8月には、
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左右鼻腔の広さのバランスは非常に良くなっております。
右の大きなポリープはなくなり、 術後性のポリープが発生していましたが、それも消失しました。
後鼻漏も激減しております。

患者さんは大いに満足してくれておりますが、
右上顎洞底に「ぬかるみ」が残っております。

副鼻腔手術に100%は困難を極めますが努力しています。
抗菌薬の長期投与をやらなかったから100%治癒しなかったとは思いません。
技術的に至らなかった点をひとつひとつ改善して行くことが大切です。>
そして、抗菌薬使用は術後1回のみでした。
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by hanahanak2 | 2010-08-19 13:56 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

ムカデが外耳道に

夜電話が鳴り、
「耳に虫が入って動いている。見て下さい。アッ、イタタタ・・・・」と、
直ぐに来ていただき、外耳道をのぞくと足が多数ある長い虫が動いていました。
耳用ピンセットで取り出すと、
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ムカデでした。
20年以上前に1例経験していましたが、
貴重な体験をさせていただきました。
患者さんにとっても初めての経験でした。

一晩中ムカデが動くのを我慢することは非常に厳しいものがあります。

当たり前の診療行為ですが、こんな事もあるんです。
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by hanahanak2 | 2010-08-17 12:06 | Comments(0)

何時までも続く片側鼻閉

四国徳島からです。

来院理由は「めまい」の38歳の患者さんです。
25年前初診の分厚いカルテが出てきました。
耳鼻科での歴史がある患者さんです。
当院初診は13歳でした。
直前まで繰り返す急性中耳炎で通院していました。
6歳時にアデノイド切除術・口蓋扁桃切除術をしています。
スギ花粉とハウスダストの脱感作療法を2年間受けておりました。
当院ではアレルギー性鼻炎の対症療法のみを続けていました。
18歳時に突然来院途切れました。
まずまずのコントロール状態ではありました。
そして今回の来院でした。
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聞いてみますと
①どちらかの鼻がいつも詰まっている。
②イビキが大きいと言われる、そうです。

後鼻漏は少ないので鼻中隔矯正術と右下鼻甲介超音波凝固術で劇的な改善が見込まれます。
患者さんは尻込みしていました。
18歳まであんなに苦労させられてと言う不信感があるんでしょう。

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by hanahanak2 | 2010-08-16 12:23 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)