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急性中耳炎 症例156

2歳11ヶ月の患者さん。
耳が痛いと訴えて来院されました。
体温37.9度。
咳・鼻汁、多いです。
のぞくと、

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鼓膜膨隆、ひどい です。

末梢血液白血球数 22,400/μl H

白血球3分類  リンパ球 23.1%    5,100/μl H
          単核球   9.3%    2,000/μl H
          顆粒球  67.6%   15,300/μl H

白血球と顆粒球の数は無茶苦茶ですが、
細菌感染とは言えません。
非常に高い確率でウイルス感染です。

画像と白血球数・分類を示しての説明、
少しでもご理解いただけたら幸いです。
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by hanahanak2 | 2010-02-28 22:11 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例155

7歳4ヶ月の患者さん。
両耳耳閉感を訴えて来院されました。
1週間前より鼻汁が続いていました。
鼓膜をのぞきますと、

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急性中耳炎です。
この段階では誤診はないはずです。
所が、
治療の段階になると、抗菌薬(抗生物質)投与に進んでいく不思議が起こって来るのです。
鼻腔・鼻咽腔・耳漏に肺炎球菌等の細菌が検出されたという事実から、
急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染ではなく細菌感染だと決めつけられてしまっています。

既に実用化の段階に入っている、多種ウイルス抗原同時検出キットが一般化すれば、
大どんでん返しが起こりますよ。

こんなことを考えながら、急性中耳炎・急性副鼻腔炎に抗菌薬を使わない日々が続いています。
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by hanahanak2 | 2010-02-25 12:18 | 急性中耳炎 | Comments(0)

アレルギー性鼻炎 症例 15

現在42歳の患者さん。
平成15年1月初診でした。
小さい時から年中鼻閉、特にスギ花粉飛散時期は最悪と申しておられました。

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鼻中隔弯曲症に気づいてはいましたが、当時は下鼻甲介の高周波凝固に重点を置いていたため、サージトロンで凝固を2月にやりました。その後は投薬のみで終始していました。症状の改善はあるも鼻閉には不満そうでした。
21年1月
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21年2月、鼻中隔矯正術、やりました。
21年4月、
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こんな感じです。
これで、本来の鼻呼吸が可能となりました。
私も納得の結果でした。
そして今年2月に来院されましたが、順調に経過しておりました。
ただ、スギ花粉症対策は必要なので来院された分けでした。

頑固な鼻閉には、何らかの手術操作が必要ではと思います。
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by hanahanak2 | 2010-02-18 13:11 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

慢性副鼻腔炎 症例10

73歳の患者さん。
以前より、起床時に口渇が毎日あると訴えて来院されました。
体型はやせ型です。
夜間の鼻閉が疑われる所です。

のぞいてみました。

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この右の鼻茸が原因ですと説明し、納得され、CT撮影もやり、
1月21日、内視鏡下副鼻腔手術。
2月3日には、
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2月8日には、
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2月15日には、
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すごく順調に経過しています。
篩骨胞が残っているのは、胞内に陰影がなかったから、そして、術後に鼻腔が広過ぎることを防ぐことを考えたからです。
上顎洞内の粘膜がポリープ状を呈しているのは、術後反応ですので、これから正常化するはずです。
YouTube等で、術後1ヶ月で「すべすべお肌」に正常化している映像が見られますが、あり得ない、です。

全て順調に経過する患者さんの場合は、これで当然ですが、非常にうれしいです。

外来日帰り局所麻酔下手術です。
術後抗菌薬は1回服用のみです。
上手に手術が出来ていますと、きれいに治ります。
上手に出来ないときには、術創もきれいになりません。
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by hanahanak2 | 2010-02-17 22:24 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

鼓膜穿孔 鼓膜炎 症例1 その4

2009.11月10日、11日、12日と書き込みをしました患者さん。
4月からは大学3年生の患者さん。
最近は点検作業になっておりましたが、

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こんな状態になってきました。
困難を極めた鼓膜辺縁部にも皮膚が伸び、修復は完成しました。

2008年の3月下旬、母親同伴で来られて、2年足らず、
途中くじけず信じて通院されたことに、私の方が感謝感謝です。

1ヶ月でも、治療期間を短縮する努力をしたいと思います。
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by hanahanak2 | 2010-02-16 16:41 | 鼓膜穿孔 | Comments(0)

アレルギー性鼻炎 症例14

49歳の患者さん。
高校生時代からスギ花粉症に悩まされていた患者さん。
当院へは、8年前よりスギ花粉飛散時期に来院されています。
抗アレルギー薬で症状は改善されると、患者さんはいつも言うのですが、
額帯鏡下の視診では、下鼻甲介の腫脹肥大が高度なんですがと私は言うのです。
毎年の来院時には、通年性アレルギー性鼻炎もありますから、下鼻甲介の減量手術はどうですかと、手術を勧めていました。
そして、1年前に、超音波凝固をソノサージでやりました。
すると、今年は、

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びっくりするような、下鼻甲介でした。
見違えるようです。
本当にきれいになっております。
ただ、鼻中隔の左への突出が、不満です。

アレルギー性鼻炎の下鼻甲介への超音波凝固は非常な推奨ものです。
これで治癒するわけではないですが、大幅改善が見込まれます。
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by hanahanak2 | 2010-02-14 22:04 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 症例35

4歳6ヶ月の患者さん。
耳垢を取って欲しいと来院。
問診をしてみると、1週間前より風邪で抗菌薬(抗生物質)を服用していたとの事。
体温36.9度、鼻汁多く、咳少々。

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中耳炎はありません。
右嗅裂に膿性鼻汁が大量に湧き出ています。
蝶形洞か後篩骨洞か、二つの洞からか、いずれにしろ後部副鼻腔から出ています。
大人であれば、頭痛を訴える状態です。
子供さんは案外けろっとしています。

大切なのは、大量鼻汁に見舞われても、急性中耳炎は起こっていないと言うことです。
年々、急性中耳炎は起こりにくくなり、急性副鼻腔炎は生涯に亘り繰り返します。
ウイルス性急性副鼻腔炎です。
生涯、何百回か起こるウイルス性急性副鼻腔炎に、何百回もそれ以上、抗菌薬を飲むの?
感染症は副鼻腔炎だけでないんですよ。
現状では、何千日分かの抗菌薬を飲むことになりますよ。
恐いです。
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by hanahanak2 | 2010-02-13 21:42 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

慢性副鼻腔炎 症例9

68歳の患者さん。
訴えは、鼻閉と朝の口渇。

額帯鏡下では、特に所見なし。
のぞいてみると、

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左中鼻甲介に連続するポリープと出所不詳なポリープが見えました。
とにかくポリープの切除とそれに続く後篩骨洞及び蝶形洞を開放しましょうと説明。
1月15日に内視鏡下副鼻腔手術。
外来日帰り局所麻酔での手術、術後抗菌薬(抗生物質)は1回服用のみ。
無理は出来ません。
前頭洞・上顎洞・前篩骨洞(篩骨胞)には触れません。
そして、本日、

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スッキリしてきました。
ポリープは全て切除されています。
上鼻道もスッキリして、後篩骨洞が一部開放されています。
蝶形洞は自然口経由で、超音波凝固切開でやろうとしましたが、硬くて止めました。

ほぼ満足のいく手術が出来ています。
やるからには、きれいに出来て当たり前ですが。
内視鏡手術のおかげです。
額帯鏡下では、到底見えません。
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by hanahanak2 | 2010-02-12 17:38 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例154 その2

昨日書き込みしました、5歳4ヶ月の子どもさん。
2月上旬現在、

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大量の粘性膿性鼻汁です。
しかし、鼓膜所見は良好を保っています。

小さい子供さんは、毎月風邪をひきます。
つまり、毎月、ウイルス性急性副鼻腔炎に罹ります。
しかし、次第に、ウイルス性急性中耳炎に罹りにくくなってきます。

この反復するウイルス性急性副鼻腔炎の管理をどうするかが問題と思います。
この生涯に亘って反復する副鼻腔炎に、
繰り返し抗菌薬(抗生物質)を使うのは、正しいとは思いません。

繰り返し繰り返しの抗菌薬は、恐いです。
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by hanahanak2 | 2010-02-11 17:47 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例154

現在5歳4ヶ月の子供さんです。
昨年12月中旬、右耳が痛いと訴えて来院されました。
体温36.5度、咳無し、鼻汁多く、右鼓膜膨隆中等度。

末梢血液白血球数 18,300/μl H

白血球3分類  リンパ球 37.1%    6,700/μl H
          単核球  10.7% H  1,900/μl H
          顆粒球  52.2%    9,700/μl H

白血球増多は高度ですが、この値は、ウイルス感染のパターンです。
もちろん、抗菌薬(抗生物質)は使いません。

3日後

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鼓室内貯留液はもう排出が始まり、水面が見えます。
対症療法しかしていませんから、自分の力で治しているものと思います。
そして、その1週間後、

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もう、ほぼ回復状態になっています。
自然治癒力が発揮されると、こんな具合なんですね。
ですから、この症例に、抗菌薬を使用しますと、抗菌薬著効例と判定されますよ。
それが、論文として、講演として、記事として、発表されます。
正しいと思って行っている医療行為が、実は・・・・・と言うことがないか、我ながら恐ろしいです。
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by hanahanak2 | 2010-02-10 18:32 | 急性中耳炎 | Comments(0)