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急性気管支炎

今年も終わりが近づいてきました。
今年最終の書き込みは、あるメーカーのパンフレットからです。
そのメーカーからいただいたのではありません。
薬品卸やさんからいただきました。

こんな見出しが目に留まりました。

「起炎菌への優れた抗菌力が急性気管支炎治療の決め手」

急性気管支炎にはその起炎菌に良く効く抗菌薬(抗生物質)を使って下さいと言うメッセージです。
感染症が専門の大学の教授の先生ですよ。

肺炎は細菌でもウイルスでも起こります。
それに比べると、気管支炎はウイルスで起こってくるのが大半と思うのですが。細菌が原因の症例は例外と思うのですが。痰(それは後鼻漏と思います)の細菌検査をするのであれば、ウイルス検査もしないと片手落ちでは。しかも痰から見付かった細菌は常在菌では?

こんなメッセージは来年から終わりにして欲しいです。
日本中、世界中を耐性菌の要塞化にしてしまうつもりなん?

来年もこのブログ、続けます。
おひとりでも、ご理解いただける方がおられる事を信じて。
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by hanahanak2 | 2009-12-31 22:48 | 記事から | Comments(0)

慢性副鼻腔炎 症例7

初診は62歳の時でした。
現在、76歳です。
当時から、内科にて気管支喘息と診断され、ステロイドの吸入(ベコタイド)をされていました。
最近では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)とかで、酸素吸入もされています。

そこで視診です、

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後鼻漏が少ないですが、
注目は、
鈎状突起です。
強い浮腫状肥大が認められます。
鈎状突起の肥大は、上顎洞・前頭洞・篩骨洞の自然口を塞いでしまい、副鼻腔との換気不全を来します。
この状態が、後鼻漏を引き起こし、慢性咳嗽・気管支喘息の要因となっているんではと考えているのです。

慢性咳嗽・気管支喘息の患者さんの鈎状突起を前端から後端まできっちり切除し、篩骨漏斗を清掃してあげれば(CT画像で他洞に異常陰影なしとして)咳発作・喘息発作が改善できるのではと思うものです。

酸素吸入に至る前に、鈎状突起切除が出来ていれば、患者さんの人生の「負の財産」が少しは軽くなっていたのではと後悔しています。
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by hanahanak2 | 2009-12-30 22:32 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例146

30歳の患者さん
一晩中左耳が痛かった、今は耳が詰まった感じと、訴えて受診されました。

まず視診、

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左鼓膜は一部風船状に膨隆していました。
痛々しい限りでした。
鼻腔には膿性鼻汁、大量でした。

急性中耳炎・副鼻腔炎ですね。
10年前の私は、抗菌薬(抗生物質)を何のためらいもなく、使っていました。
そして、1週間後、軽快していれば、抗菌薬が効いたと考えていました。
それは、間違いだったのでした。

血球計測をしました所、

末梢血液白血球数 9,800/μl

ウイルス性中耳炎・副鼻腔炎でした。
急性中耳炎・副鼻腔炎を診断したら、抗菌薬無しで様子を見ることが、基本だと思うんですが如何でしょうか。
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by hanahanak2 | 2009-12-29 18:40 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 症例27

34歳の患者さん。
鼻汁、鼻閉、咳、痰(後鼻漏)、頭重感等が1週間続いていると訴えて来られました。

みてみますと、

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両側ともに、見事な急性副鼻腔炎でした。
確認、説明のため、血球計測をしますと、

末梢血液白血球数 5,300/μl H

いつものように、ウイルス性急性副鼻腔炎でした。
膿性鼻汁・膿性の痰が出たら、抗菌薬(抗生物質)投与が必要と、あらゆる記事に書かれているのは、どうしてか、不思議です。
薬品メーカーとの関係かと、疑ってしまいます。

いつか、細菌性急性副鼻腔炎・細菌性急性中耳炎を発見しようと、少しの努力をしています。
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by hanahanak2 | 2009-12-28 12:35 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例145

3歳5ヶ月の患者さん。
受診約2時間前から右耳の痛みを訴え、受診時にも依然耳痛を訴えていました。

みてみますと、

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右鼓膜は自爆寸前まで膨隆していました。
左は滲出性中耳炎でした。年月を感じさせる状態です。

血球計測は

末梢血液白血球数 12,100/μl H

白血球3分類  リンパ球 25.6%    3,000/μl
          単核球  11.1% H  1,300/μl H
          顆粒球  63.3%    7,800/μl H

ウイルス感染のパターンです。ですよ。
急性ウイルス性中耳炎・副鼻腔炎ですよ。
抗菌薬(抗生物質)は不要なんです。
繰り返し繰り返し、子供さんは(大人も)風邪のウイルスをもらってきます。
これに対して、抗菌薬を使うのは良くないと分かっていて使ってしまうのが現状ではないでしょうか。
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by hanahanak2 | 2009-12-27 21:33 | 急性中耳炎 | Comments(0)

鼻出血

28歳の患者さん
12月1日から左鼻出血が断続的に出現、量も多いので不安になり、2日、欠勤して受診されました。

のぞきますと、

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左鼻中隔前部(キーゼルバッハ部)に動脈と思われる血管の露出突出を認めました。
何の誘因もなくこんな状態になる場合が、よくあります。
血管露出部に超音波凝固をしました。

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26日には、こんな具合に血管は消失していました。
こんな場合に、超音波凝固を実施すると、その処置終了即治療終了となり、あとは傷の治りを確認するのみになります。
高周波凝固も同じです。
患者さんの身体の負担、窓口での支払の負担、共に非常に楽です。
タンポン無しでの治療に変わって来ています。

昔は、タンポンを入れて1週間前後入院していましたから、隔世の感、です。
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by hanahanak2 | 2009-12-26 17:49 | 超音波凝固切除 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 症例26 その2

32歳の患者さん、
昨日の続きになります。
今月の症状は、頭痛でした。
内科受診した所、脳外科を紹介されてCT撮影し、右前頭洞に副鼻腔炎の陰影を認め(上顎洞が写っていないCT像)耳鼻科へ行くように言われたので、来ましたという分けでした。

鼻内をみてみると、

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鼻中隔の右への突出がひどい。
膿性鼻汁が右に認められ、左の膿性鼻汁は消失していました。
この鼻汁が上顎洞からか、前頭洞からかをはっきりしようとすれば、再びCT撮影となります。
内視鏡下副鼻腔手術をやるんであれば、再撮影を依頼することにしました。

そして、血球計測

末梢血液白血球数 4,500/μl 

急性副鼻腔炎の症状・所見が認められるのに、白血球増多がないと言うことは、
ウイルス性急性副鼻腔炎なんです。
抗菌薬(抗生物質)は不要です。

この患者さんの場合、繰り返し急性副鼻腔炎の襲来から逃れる為には、
鼻腔通気度を改善する必要があります。
つまり、
鼻中隔矯正術が、まず必要なんです。
患者さんも、手術が必要と分かってはいますが、いざとなると嫌なんです。
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by hanahanak2 | 2009-12-25 17:02 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 症例26

32歳の患者さん。
小学生だった頃、お母さんがアレルギー性鼻炎の薬を取りに来られていました。
今回は久し振りのご登場でした。
10月の事でした。

3週間前より、咳・痰・咽頭痛が続いているとの訴えでした。

まず視診、

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①鼻中隔、右への山脈状棘状突出、無茶苦茶ひどいです。
②左中鼻道を膿性鼻汁が泥流状態です。
③右中鼻甲介がポリープ状肥大来しています。鈎状突起が見えません。

次に血球計測

末梢血液白血球数 4,500/μl 

ウイルス性急性副鼻腔炎という診断ですね。
膿性鼻汁、即抗菌薬(抗生物質)を出すんでないです、もらうんでないんです。
この患者さんは、風邪がこじれているんです。
風邪がこじれたら、抗菌薬ではないと思います。

この患者さんの最大の問題点は、鼻中隔弯曲症です。幹線道路に倒木状態です。
事故頻発です。
大渋滞です。
誰かが指摘してあげないと、本人さんには分からない事です。嫌そうに帰って行きました。
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by hanahanak2 | 2009-12-24 22:34 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

慢性副鼻腔炎 症例6

初診51歳時、鼻閉鼻声を訴えて来られました。
現在71歳です。
20年になります。

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こんなにポリープがあります。
鼻閉鼻声は当然です。
額帯鏡、クリニカライトでは見えません。
ファイバースコープを挿入すると、アレアレ、ようけポリープがあるでよとなります。

やっぱし取ってくれるで、と言う話になり、クリニカライト下に切除を試みるも、はかがいきません。
確か、この患者さんです。
鼻腔鏡を買い、パワーパンチを買い、CCDカメラを買いそろえたのは。
マイクロデブリッダーは高価だったので、パワーパンチを買ったわけです。
今度こそと、手術を始めると、
顔を背けてしまうんです。
もうええわ。痛くはないんじゃけんど、辛抱でけん。と。
最近では、もうようせんけん、焼き場へ持って行く、と言うています。
そして、ずるずると、今日に至っています。
先日も、声を掛けてみましたが、
焼き場へ持って行く、と言うばかりです。
非常に残念なことです。
鼻閉と言う負の財産を生涯に亘って背負っていくのを傍観するにつけ、私の力不足を痛感するものです。
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by hanahanak2 | 2009-12-23 22:16 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例115 その3

現在1歳4ヶ月です。
1ヶ月前、鼻汁は多かったですが、鼓室内は空でした。
今回、見事に急性中耳炎の再発です。
不機嫌なことはなかったそうです。

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両鼓膜、膨隆中等度、
鼻汁は水様性、
左鼻腔が狭い?

抗菌薬(抗生物質)は使わないんです。
待つのです。
待てばいつかは治って来ます。

抗菌薬を使いたい時には、白血球計測をして、判定して、ちょっと考えてみて下さい。
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by hanahanak2 | 2009-12-22 18:30 | 急性中耳炎 | Comments(0)