<   2009年 11月 ( 27 )   > この月の画像一覧

慢性副鼻腔炎 症例5

初診は平成18年11月当時59歳の患者さん。
左鼻閉の訴えでした。左です、右は通っています、と。

a0082724_2261624.jpg


鼻内で目立つ所は、①鼻中隔彎曲②両側の鼻茸です。
これだけの所見が見られるケースは、現在非常に少なくなっています。
訴えは、左鼻閉なんです。

通常、副鼻腔手術を避ける場合は、
①右鼻茸切除術②鼻中隔矯正術③左鼻茸切除術の
3分割手術になります。

しかし、症状は左鼻閉なんです。
手術の段取りが不良でも、左鼻茸を取ってくれないかというご希望は変わらなかったのです。

無理を承知で同月やりました。

続きは次回に。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-30 22:20 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例141

現在2歳1ヶ月の子供さん、
1歳7ヶ月時、当院初診、急性中耳炎の急性期の診断。
ウイルス感染に違いないですので、抗菌薬(抗生物質)無しで経過をみておりました。
この間、3回の再発を来しておりました。

現在、

a0082724_16521626.jpg


鼓膜膨隆は消失し、鼓室内貯留液も減少消失傾向にあります。
鼻汁も格段に減少しております。

小さい子供さんほど、繰り返し風邪(ウイルス感染)に見舞われます。
その度に、抗菌薬投与と言うのは、
恐ろしい事です。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-28 16:58 | 急性中耳炎 | Comments(0)

鼓膜炎 症例1

平成20年12月、初診の患者さんです。
83歳でした。
5月頃耳漏に気づき受診され、治療を続けていたが治って来ている実感がないとのことで来院されました。
よくあるケースです。逆も多いです。

a0082724_17172365.jpg


左鼓膜の全面びらん、でした。穿孔は無し。
診断が付けば、
1週間に1回、①清拭後4%キシロカインで麻酔し、フェノール・グリセリン混合液塗布(軽く出血する程度)し、再びキシロカイン塗布し、余分の液を拭き取り、②ニゾラールローション塗布、リンデロンVローション塗布。
間の通院可能な日には、②の処置を続けました。鼓膜穿孔時の処置と同じです。
そうすると、

a0082724_17294838.jpg


今年8月には、
こんな感じです。
後は、毎月1回の点検のみです。

このように鼓膜のびらんは、処置により、治せます。あきらめないように。

抗菌薬(抗生物質)は使っておりません。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-27 17:34 | 鼓膜炎 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 症例25 

29歳の患者さんです。

頬部痛、微熱の訴えでした。

a0082724_17345598.jpg


左中鼻道を大量の粘膿性鼻汁が流れていました。
血球計測すると、

末梢血液白血球数 8,000/μl

白血球3分類  リンパ球 35.0%    2,700/μl
          単核球   6.0%      400/μl
          顆粒球  59.%     4,900/μl

異常値はありません。

急性中耳炎と同じく、急性副鼻腔炎もウイルス感染が圧倒的に多いのです。
ウイルス感染症に抗菌薬(抗生物質)を使っても無効ですし、
確実に、耐性菌の増加を促進してしまいます。
非常に単純なことを言うているんですが。
分かってください。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-26 17:51 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

アレルギー性鼻炎 症例9

32歳の患者さん
初診は6年前、
訴えは、ひどい鼻閉・いびき、でした。

a0082724_22122980.jpg


鼻中隔矯正術を勧めるも、恐い恐いで今日まで来てしまいました。
鼻閉の苦しさに、今回決心した分けでした。

a0082724_2217875.jpg


こんな状態になりました。
左鼻腔は開通しました。
しかし、右が窮屈になってしまいました。
これは、経過により下鼻甲介の超音波凝固をやれば、容易に解決します。

鼻閉の強い・頑固な方、アレルギー性鼻炎症状の強い方、いびきをかく方に、強く勧めている手段です。
外来日帰りで可能な、体力消耗の少ない手術です。

なお、抗菌薬は術後1回服用のみでした。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-25 22:26 | アレルギー性鼻炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例115 その2

初診時は4ヶ月でした。
現在、1歳3ヶ月です。
幾度となく急性中耳炎を繰り返しています。
最近は、鼻汁が多少見られる程度に落ち着いています。

a0082724_126094.jpg


きれいな鼓膜になっています。

いくら繰り返しても、
風邪をひく回数が少なくなれば、
鼻副鼻腔症状のひどい風邪に罹らなくなると、
自然に治って行くものです。

この患者さんも、ずっと、抗菌薬(抗生物質)は使っていません。
急性中耳炎は治るのを待つのが最良の方法と思います。

耐性肺炎球菌だというて、耐性肺炎球菌に効果が期待される抗菌薬を何日も何週間も使うのは不思議です。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-24 12:17 | 急性中耳炎 | Comments(0)

急性中耳炎 記事から

昨日の続きです。

子供さんの中耳炎での話題で避けられないのですが

「鼓膜切開は・・・・・・・・・、繰り返し・・・・、必要になる・・・・・、チューブ留置を・・・・」

私も、昔はやっていました。全身麻酔を掛けに来ていただいて、または笑気ガス鎮静法とかも使ってやっていました。しかし、ここ10年は、子供さんの鼓膜切開・チューブ留置は全くやっていません。

どうしてかと言うと、
しなくても、半年、1年、2年・・・・・と、治って行くことを見てしまったからです。

チューブ留置をすると、翌日に治りました、とか書かれてあるホームページを見たことがありますが、何で???。
チューブを外して鼓膜切開口が閉じて再発が無くなって治ったと宣言するのが普通と思うんですが。

今回の新型インフルエンザでは、肺炎症例・脳症症例が多数有り、症例報告が極少数ホームページに公開されておりますが、抗菌薬(抗生物質)使用例では、如何にも「恥ずかしい」と言うニュアンスが感じられるのは、私だけでしょうか。抗菌薬を使ったから救命出来ましたとは到底言えませんし、細菌感染予防に使ったと言うのも恥ずかしいし。

これで今回の記事は終わりになっいました。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-23 18:38 | 記事から | Comments(0)

急性中耳炎 記事から

昨日からの続きです。

治りにくいタイプの中耳炎は元来、免疫の発達が遅い子どもに発症すると考えられてきたが、近年、耐性菌の増加で治療が難しくなっている例が多いことが分かってきた。」
中耳炎が難治なのは、繰り返すウイルス感染の嵐が終わらない為ではと思います。多種の風邪ウイルスに対する抗体が出来上がったら、自然に治って行っていると思われてなりません。抗菌薬を投与されると、抗菌薬に逆らって抗体を作らないといけない事態になり、抗体産生の効率は悪くなるんではと思います。私はそう思っているんです。

「保育園に預けられる乳幼児が増え、施設内で耐性菌が広がりやすいという社会的な背景もある。」
あらゆる施設で広がるのは「ウイルス」が多いと思うのですが?最も典型的なのは、今流行中の新型ウイルスです。耐性菌の危険性は、とにかく抗菌薬を使わなくても乗り切れる場合は使わない事で低下するはずです。肉にも、魚にも、水にも、あらゆる食料に抗菌薬が含有されていると言うではないですか。少々の努力ではどうしようもない事態が進んでいるかも知れませんが、努力をしようではありませんか。

急性中耳炎には抗菌薬(抗生物質)は要らないんですよと、白血球の数値を見てもらいながらお母さんに説明していると、お母さんの表情が急変することもあります。
間違っていないと思っているんですが。
現在報道されているように、ウイルスは感染するといきなり肺胞まで、また関門を越えて脳まで行くんですよ。
耳管を通って鼓室へ到達しそこで増殖をし、急性中耳炎を起こすことは、ウイルスにとっては非常に容易なことと思うのです。
続きはまたあした。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-22 18:15 | 記事から | Comments(0)

急性中耳炎 記事から

昨日の続きです。

「日本では抗菌薬の使用が多く、薬が効かない耐性菌の増加が問題になっている。」
その通りです。ウイルス感染症には使わない。細菌感染でも抗菌薬を使わずとも治る場合は使わない。という事に努力するべきです。

「抗菌薬を使う場合は耐性菌を出さないようにきっちりと使い・・・・・」
その通りです。抗菌薬を使うことは、努力をすれば、本当に少なくなります。私は、特に急性中耳炎・急性副鼻腔炎・外耳炎には、とりあえず抗菌薬を使わないようにしています。咽頭喉頭炎にも努力しています。どれだけ努力をしているかと言うと、抗菌薬製造メーカーのMRさんの訪問が全くなくなるぐらいです。

「重症化を防ぐには早期治療が大切だ」
急性中耳炎はたいていウイルス感染ですので、あわてる事はないと思います。大切なのは、いかに体力の消耗を防ぎ、対症療法に徹し、鼓膜・鼻腔の観察を週単位月単位で続ける事ではないでしょうか。

箸の上げ下ろしにまで文句を言う、と思われるでしょうが、ものは試し、重症の急性中耳炎に抗菌薬なしで治療するというか、経過観察してみて下さい。大半の患者さんは、来春か来夏か来秋に治ると思います。それでも治らない患者さんは、次の年に大半の方は治ると思います。難治性であっても一年一年一人二人と治って行きます。

またあした。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-21 22:45 | 記事から | Comments(0)

急性中耳炎

昨日の続き。

治療では、抗菌薬を使うことが多いが、軽症なら最初から使う必要はない。」ある患者さんの場合「抗菌薬を使わず、2週間毎日、耳鼻科に通い鼻水吸引を行った」
重症では最初から使うべきだということなんですが、重症は必ず重症の細菌感染ではないと思うのです。
鼻水吸引の為に、経過観察もあるとは思いますが、毎日医療機関へ行くというのは、今年なら、新型インフルエンザに感染するために行っていることになるんですが。通院回数は極力少なくする必要があると思います。混み合っている待合室で30分とか1時間とか居ること自体が危険なんです。

「症状が悪化したため、抗菌薬を4日間投与して治した。」
感染症の場合、悪化したら、ひどかったら、抗菌薬を使うというのは、疑問符。感染症の場合、表情とか食欲とか発熱とかのチェックをし、自動血球計数装置という便利なものがありますから、それで細菌感染かウイルス感染かの振り分けを行うべきだと思います。私のような貧乏医者が現実に購入出来ているんです。5分以内に結果が出ます。両者のグレイゾーンは有りますが、訓練する程にそれは狭くなってまいります。
急性中耳炎はウイルス感染がほとんどですので、治すのはなく、治るのを待つのです。1ヶ月、6ヶ月、1年・・・・・・、と。ウイルスに対する充分な抗体が出来るまでは、繰り返し繰り返しウイルス感染症は起こってきます。抗体が充分出来ると、嵐は過ぎると思います。

また明日。

色んな所で健康関係記事を見ますが、急性中耳炎の記事はほとんど同じです。
しかし、軽症には使うな、ということは、最近の大きな1歩と感じています。
そこから大きく踏み出して欲しいものです。
[PR]

by hanahanak2 | 2009-11-20 22:28 | 記事から | Comments(0)