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鼻中隔弯曲症 症例11

20歳代の患者さん、
2年前に、重症のスギ花粉症で来院されました。
しかも、
通年性にもひどい鼻閉があるとの訴えでした。

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猛烈な右への鼻中隔弯曲で右はファイバーの挿入が不可能です。
両側下鼻甲介の腫脹肥大もひどいです。
確認できる左中鼻甲介の腫脹肥大もひどいです。
投薬だけでは歯が立ちません。
で、
下鼻甲介の超音波凝固を肉眼観察下にやりました所(2年前の秋)、

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改善しているものの、
下鼻甲介後方が狭く、鼻中隔弯曲が邪魔になっているのは明らかです。
で、
内視鏡下に①下鼻甲介を超音波凝固、②鼻中隔矯正術をやり、③中鼻甲介をマイクロデブリッダーにて肥大部分切除を行いました。

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初診から2年後、
不快な、鼻閉からほぼ解放されました、と言う話でした。
これだけの変貌を遂げると、世界が変わると思います。

当院では、鼻中隔・下鼻甲介・中鼻甲介と分割手術で行いますので、外来手術となっています。
術後の抗菌薬服用は、当日1回のみとなっています。
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by hanahanak2 | 2009-07-31 08:58 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

急性副鼻腔炎 症例22

35歳
8歳まで繰り返す急性中耳炎で、通院治療をされていた患者さんです。
アデノイド切除術、口蓋扁桃摘出術もされています。

今回は、左前頭部痛が2週間に渡って続いています。
他院でのMRI診断にて前頭洞炎を指摘され、当院を受診されました。

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左中鼻道は鼻汁にて前端から後端まで満杯状態になっています。
右は、前頭洞口に通じる入口が明視できます。

末梢血液白血球数 8,600/μl

白血球3分類  リンパ球 19.0%    1,600/μl
          単核球   3.2% L    200/μl L
          顆粒球  77.8% H  6,800/μl

ウイルス感染性の急性副鼻腔炎と言うことになり、
抗菌薬は要りません。
先ずは、
自然に治るかどうか、様子をみるのが大切です。

分かりますでしょうか。
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by hanahanak2 | 2009-07-30 09:00 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)

急性扁桃炎 症例7

20歳の患者さん。
数日前より咽頭痛あり、次第に痛みが増大するとの事で来院されました。

末梢血液白血球数 8,200/μl

白血球3分類  リンパ球 12.8% L  1,000/μl L
          単核球   2.0% L    100/μl L
          顆粒球  85.2% H  7,100/μl H

扁桃には白苔がびっしりと付着、鼻咽腔・下咽頭には白苔なし。
軟口蓋にも変化なし。
白血球数も正常範囲。

この数値では、ウイルス性か細菌性かは迷わないくらい、ウイルス性なんです。
だから、アデノウイルスかも知れませんが、それ以上は止めました。
ウイルス性の扁桃炎ですから、
抗菌薬は使わないんです。
直ぐには治りませんが、数日待って下さい。
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by hanahanak2 | 2009-07-29 11:29 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)

急性中耳炎 症例121

5歳6ヶ月の子どもさん。
当地に帰省していました。
1週間前より、風邪症状で小児科耳鼻科で抗菌薬その他をいただいて服用していました。

耳鼻科的には、急性中耳炎・急性副鼻腔炎でした。

末梢血液白血球数 17,300/μl H

白血球3分類  リンパ球 23.0%    3,900/μl H
          単核球  10.6% H  1,800/μl H   
          顆粒球  66,4%    11,600/μl H

この数値、
ウイルス感染のパターンですぞ!!。
抗菌薬を使っても、その内治りますが、
抗菌薬を使わなくても、治るんですよ。
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by hanahanak2 | 2009-07-28 10:59 | 急性中耳炎 | Comments(0)

記事から 5

あるメーカーのパンフレットから、

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医者になって30数年、このようなパンフレットを見ては
「すごい、90%以上も効いている」と、思い込んでいました。
最近、気付きました。
これらのデータの中には、ウイルス感染が混入しているように思えます。
耳鼻咽喉科領域の咽頭喉頭炎・扁桃炎・鼻副鼻腔炎で細菌感染であれば、
15日で90%著効有効ではなく、
3日(甘くみて5日)で90%著効有効になると思うのです。
15日掛かって、著効有効な症例は、ウイルス感染だった可能性が高いと思います。

学生の頃より
扁桃炎には抗菌薬
副鼻腔炎には抗菌薬
肺炎にも当然、抗菌薬
と言う、教育を受けて来たこともあり、思いもよりませんでした。

大いに反省しなくてはならないと思います。
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by hanahanak2 | 2009-07-27 08:57 | 記事から | Comments(0)

記事から 4

日医ニュースから

かぜをこじらせると

「ほとんどの風邪はウイルス感染が原因で、多くは自然に治ります。しかし3~4日してものどの痛みや、熱、咳や痰、鼻汁などの症状が悪化した場合は、ウイルス感染後に細菌等に二次感染した、「かぜをこじらせた」状態で、子どもや高齢者によく見られます。このような症状では肺炎などを起こしかねないため、かぜでは通常使われない抗菌薬(抗生物質)が使われることがあります。」

つまり、
「抗菌薬は適切に使いましょう」
と言うことなんです。が。

注意深い記述になっておりますが、何か不自然、不可解では?

風邪をこじらせたとき、細菌感染を疑った時には、白血球数とその分類をした上で使いましょう、と言って欲しかったです

不用意な抗菌薬の使用は、耐性菌の問題だけでなく、医療上のトラブル発生の確率上昇にもつながります。
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by hanahanak2 | 2009-07-26 08:37 | 記事から | Comments(0)

鼻中隔弯曲症 症例10

20歳代の患者さん。
のどの異物感を訴えて来院しました。

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鼻中隔弯曲がひどいです。
鼻閉はいつも、一年中との事でした。
こんな骨の突出が解消されたら楽になりますよ。と、いつものように言ったのですが。
また言うた、そんな表情で帰られました。

こんな状態を生涯続けるかどうかは、患者さんの決断に掛かっています。
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by hanahanak2 | 2009-07-25 08:51 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)

急性中耳炎 症例120

4歳6ヶ月

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急性中耳炎です。
大量の後鼻漏が見えます。
アデノイドも大きいようです。
近い将来、確認が必要です。

末梢血液白血球数 10,400/μl H

白血球3分類  リンパ球 32.7%    3,400/μl H
          単核球  12.1% H  1,200/μl H
          顆粒球  55.2%    5,800/μl

どう見ても、ウイルス感染のパターンです。
抗菌薬は要らないんですよ。
抗菌薬を使っても治ります。
抗菌薬を使わなくても治ります。
抗菌薬を使うほど、色々の副作用に遭遇する確率が高くなります。
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by hanahanak2 | 2009-07-24 10:34 | 急性中耳炎 | Comments(0)

記事から 3

日経メディカルの記事から

関東の有名な基幹病院呼吸器科の先生のご発表。

「副鼻腔の異常所見を伴う湿性咳嗽では、多くの症例がそれまでにセフェム系抗菌薬等を投与されていることもあり、治療はマクロライド系抗菌薬の投与となる。約70%の症例がマクロライド系抗菌薬の投与で治癒し、残りの約30%はST合剤の投与へとつなぐことで治癒に至る。この2剤で症状が改善されなかったのは、私どもの施設での40例中1例のみである」

このようなご発表を何年か前にされています。

①小さい乳幼児に副鼻腔X線撮影は、通常はしないと思うのですが、基幹病院であれば、鼻汁・咳嗽の症状で撮影するんですかね。
②ウイルス感染、細菌感染の振り分けなしに、改善するまで、治癒するまで(どっち?)抗菌薬を投与するですかね。日数が経つに従って自然治癒の割合が増加するはずですが。
③ST合剤?何ですか。重症患者さんを扱うことがない私は、副鼻腔炎・中耳炎・咽頭喉頭炎・扁桃炎等で使ったことがないのですが?

ほとんどの呼吸器感染症は、ウイルス感染とほとんどの先生方は分かっていると思います。
しかし、抗菌薬を離すことには不安があるでは。

呼吸器感染に紛れ込んでいる、細菌感染、とくに生命に関わる細菌感染症をいかに効率よく拾い上げ効率良く治療するか、そこの所が最も重要と思うのです。
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by hanahanak2 | 2009-07-23 09:03 | 記事から | Comments(0)

急性中耳炎 症例67 その5

初診は2歳3ヶ月
現在 5歳8ヶ月

急性中耳炎にて経過観察していましたが、ここ1年余り、再発はありません。

しかし、

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この膿性鼻汁の消失安定化が困難な子供さんです。
つまり
副鼻腔が風邪ウイルスの標的になってしまっています。

風邪ウイルス副鼻腔炎に抗菌薬を繰り返し繰り返し使うのは良くないと思います。

小児期では、改善するのを待つ態勢が得策と思います。

副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎は生涯の問題です。
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by hanahanak2 | 2009-07-22 08:43 | 急性中耳炎 | Comments(0)