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急性中耳炎 症例19

5才
耳痛、咳が続いている。
体温36.9度、鼓膜膨隆なし、鼓室内辺縁に貯留液認めるのみ。

末梢血液白血球数 11.800/μl H

白血球3分類 リンパ球 25.7%    3,000/μl
          単核球  12.0%    1,400/μl H
          顆粒球  62.3%    7,400/μl H

咳が続いていても、耳が痛かっても、白血球が多くても、
まずは、抗菌薬なしで経過観察を始めます。
耐性菌との戦いは、耐性菌と戦わないのが最良の戦略と思います。 
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by hanahanak2 | 2006-08-31 12:45 | Comments(0)

急性中耳炎 症例18

2才 2年前のことです。
耳漏、発熱、食欲不振。
体温37.7度、左耳漏大量、右鼓膜膨隆高度

末梢血液白血球数 25,600/μl H

白血球3分類 リンパ球 28.0%    7,100/μl H         
          単核球   7.7%    1,900/μl H
          顆粒球  64.3%   16,600/μl H 

顆粒球が16,600ですので、普通は細菌感染です。しかし、リンパ球も尋常でなく高値です。
ウイルスか、細菌か、迷いました。混合感染?
抗菌薬なしで始めました。水分補給を指示しました。一口でも補給をと言いました。抗生物質の代わりに水を飲ませて下さいとも言うた気がします。
そうすると一日一日、薄皮を剥ぐ程度に、食欲が出て、顔の表情が出て来ました。
ほぼ2ヶ月で、鼓膜の膨隆・発赤、耳漏が消失、これから鼓室内の貯留液の排出が始まると説明した時点で通院なくなってしまいました。
最近、耳痛で来院されましたが、2年前の中耳炎は跡形もなく正常化していました。
経過が長い症例は多いです。

1,2ヶ月待ちます、それでもだめなら、1,2年待つのです。
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by hanahanak2 | 2006-08-29 22:35 | Comments(0)

急性副鼻腔炎  症例1

6才
頭痛、食欲不振。ニコニコの表情が全くなし。耳痛なし。
体温37.0度、両側膿性鼻汁大量。
両側鼓膜、膨隆軽度ですが、厚味を帯び、あめ色の色調(滲出性中耳炎が急性に逆戻りしたと判断)

末梢血液白血球数 9,400/μl 

白血球3分類 リンパ球 23.7%    2,200/μl
          単核球  10.6% H    900/μl H
          顆粒球  65.7%    6,300/μl

昨日の症例と同じく、白血球から考えると、細菌感染のピークではない。
しかし、症状はピーク。
鼻咽腔の細菌培養では、インフルエンザ菌が沢山の結果でした。(初診の数日後判明)
結局、抗菌薬なしで出発しました。ずっと、抗菌薬なしでした。
1週間後には、鼓膜所見、鼻腔所見に改善はなかったですが、ニコニコが戻って来ました。
3ヶ月後には鼓室内貯留液はなくなり、鼻腔前半部の膿性鼻汁も消失しましたが、咽に近い鼻腔後半部には依然トロトロの鼻汁がはっきりと残っています。
この原因は鼻中隔彎曲症が強く、副鼻腔との換気を妨げているのです。
副鼻腔との換気が再開できるかどうかが、この子供さんの最大の問題と考えています。
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by hanahanak2 | 2006-08-27 15:38 | Comments(0)

急性中耳炎 症例17

4才
耳痛、咳、発熱、鼻汁
体温38.7度、右鼓膜膨隆高度で自壊寸前、鼻汁はドロドロ。

末梢血液白血球数 6,100/μl

白血球3分類 リンパ球 15.7% L   900/μl L
          単核球   5.5%     300/μl L
          顆粒球  78.8% H 4,900/μl

急性中耳炎のピークにもかかわらず、このデータ。
抗菌薬、
要らんな。(阿波弁?)
肺炎球菌とかインフルエンザ菌とか言う細菌感染が原因でなく、ウイルス感染が考えられると、私は考えるのです。
細菌培養すれば何かは陽性に出ますよ。
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by hanahanak2 | 2006-08-26 18:03 | Comments(0)

風邪 症例6

15才
2ヶ月前より咳が治らない。
体温36.9度、鼻腔内に膿性鼻汁充満、メチャメチャ急性副鼻腔炎状態。

末梢血液白血球数 7,100/μl 正常です

白血球3分類 リンパ球 33.2%    2,300/μl
          単核球  14.6% H  1,000/μl H
          顆粒球  52.2%    3,800/μl

2ヶ月間、抗菌薬を断続的に種類を色々と内服していたとの事。
体調自体は良好、鼻腔副鼻腔はメチャ、これだけ鼻汁が出ると咳も出る。
抗菌薬を中止して治るのを待つことにしましょう。
急性副鼻腔炎でも急性中耳炎でも咳でも、まず、抗菌薬を使わずに済ませないかと考えるんです。
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by hanahanak2 | 2006-08-25 16:58 | Comments(0)

発熱 症例3 翌日受診

4才
前日、白血球数が20,900/μlと高値を呈していた患者さん。
体温36.6度、元気そのもの。

末梢血液白血球数 10,800/μl H

白血球3分類 リンパ球 16.4% L  1,700/μl
          単核球   6.2%      600/μl
          顆粒球  77.4% H  8,500/μl H

抗菌薬不使用で一日待つと、この状態。峠を越えました。
よくぞ、我慢した。
自分をほめてやろう。
抗菌薬は、使えば使うほど、耐性菌が質量とも増加します。
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by hanahanak2 | 2006-08-24 21:23 | Comments(0)

発熱 症例3

4才
昨日40.4度
本日38.2度、鼓膜著変なし、膿性鼻汁軽度。

末梢血液白血球数 20,900/μl H

白血球3分類 リンパ球  9.7% L   2,000/μl
          単核球   3.5% L     700/μl
          顆粒球  86.8% H  18,200/μl H

細菌感染のパターン。
しかし、元気、ニコニコしていた、朝食も摂れた。
これで、細菌性髄膜炎はないはず。
一日様子をみて、抗菌薬使用を決めますと説明しました。
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by hanahanak2 | 2006-08-23 12:32 | Comments(0)

急性中耳炎 症例16

3才
耳痛
体温38.0度、鼓膜膨隆高度

末梢血液白血球数 11,300/μl H

白血球3分類 リンパ球 23.3%    2,600/μl
          単核球   7.0%      700/μl
          顆粒球  69.7%    8,000/μl H

ウイルス感染です。
抗菌薬使いません。
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by hanahanak2 | 2006-08-21 22:39 | Comments(0)

急性中耳炎 症例15

4才
咳が止まらない、と来院。耳痛の訴えなし。食欲あり。
37.9度、鼓膜膨隆軽度・鼓室内貯留液量半分量、膿性鼻汁大量。

末梢血液白血球数 17,200/μl H

白血球3分類 リンパ球 27.1%    4,600/μl H         
          単核球   9.3%    1,500/μl H
          顆粒球  63.6%   11,100/μl H

細菌感染のパターンだが、リンパ球増多もあり、ウイルス感染も否定できない。
急性中耳炎、急性副鼻腔炎、急性気管支炎(肺炎も含む)の何れかの白血球増多。
1~2日様子を見て、抗菌薬を使うことにしました。

この症例、1才より、中耳炎・副鼻腔炎・咳にて40数回当院受診していますが、当院では抗菌薬使用していません。
一度、耳漏の細菌培養でMRSAと言う耐性菌が出た時もありました。
待っていますと治っていました。
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by hanahanak2 | 2006-08-20 18:28 | Comments(0)

風邪症例 5

8才
1週間前より、発熱・咳・鼻汁

末梢血液白血球数 10,900/μl H

白血球3分類 リンパ球 21.7%    2,300/μl
          単核球   9.8%    1,000/μl H
          顆粒球  68.5%    7,600/μl H

3年前の診療です。
現在では、数・分類により、ウイルス感染症と判定して、抗菌薬は使いません。または、細菌感染症が峠を越え、抗菌薬は必要でない時期に来たと考えます。
しかし、当時は抗菌薬を処方しています。
白血球増多と膿性鼻汁を根拠にしていたようです。
このような症例に抗菌薬を使ってしまうと、抗菌薬の洪水になってしまいます。
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by hanahanak2 | 2006-08-19 22:25 | Comments(0)