カテゴリ:溶連菌感染症( 4 )

診断が甘いのでは?

四国徳島からです。

感染症診断には多種の臨床検査が用いられています。
診断結果の評価によっては、誤った治療が行われてしまいます。
医療行為には恐い一面があります。


7月4日書き込みしました、講演会でのスライドから。
気になります。
どうにも気になります。

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溶連菌感染症ではない症例で、迅速検査が陽性に出ることは、かなりな周知の事実、ですが。

溶連菌陽性に出たら、必ず、「白血球数とその分類」検査での確認が必要です。

もっと言うなら、

抗菌薬使用の際には、「白血球数とその分類」検査で、顆粒球1万以上、リンパ球3千以下を確かめて下さい。

やってもらって下さい。

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by hanahanak2 | 2012-07-06 21:15 | 溶連菌感染症 | Comments(0)

こんな発表がありました。

四国徳島からです。

肺炎球菌・インフルエンザ菌が検出される(された)から、抗菌薬投与。
根拠に乏しいです。
溶連菌迅速検査で陽性、だから抗菌薬投与も慎重にしなければと思います。


ある学会での発表の要約です。
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①急性呼吸器感染症の患者さんに溶連菌迅速検査をやると、22.6%の割合で陽性になりました。

②鼻水・咳・痰等の風邪症状にも溶連菌検査をやり、陽性なら抗菌薬療法を徹底的にやりましょう。


ちょっと言い過ぎたと演者の先生は後悔しているんじゃないかと思います。

溶連菌陽性の場合でも、

白血球数とその分類」検査をやり、

顆粒球1万以上、リンパ球3千以下を確認した上で、症状・局所所見も考え合わせ、

抗菌薬を使うのが正しいと思います。
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by hanahanak2 | 2012-06-25 15:43 | 溶連菌感染症 | Comments(0)

溶連菌迅速検査は陽性でしたが・・・・・。

四国徳島からです。

溶連菌迅速検査は、時にやっています。
「白血球数とその分類」を重視しているためです。


この2つの検査が合わない結果が出ました。

30歳代の患者さん。

受診前日からの咽頭痛と38.5度の発熱で来院されました。
診察時は36.7度。
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咽頭後壁と両側口蓋扁桃に多量の白苔

「膿」を認めたら細菌感染と決めつけるのはフライング

白血球数とその分類
末梢血液白血球数   11,700/μl H
白血球3分類   リンパ球  2.800/μl
           単核球   1,000/μl H
           顆粒球   7,900/μl

顆粒球1万以下はウイルス感染症。

いつもはやらない溶連菌迅速検査をやりました。
陽性、でした。

溶連菌陽性だから抗菌薬投与は、フライング

ウイルス性上気道炎を発症した場合に、肺炎球菌・インフルエンザ菌が増加することはどなたも認めています。

私も増加している事は分かっています。増加していますが暴動はありませんと思っています。

この場合も、溶連菌は増加して迅速検査で検出されてしまったと思うのです。

咽頭の細菌培養同定検査を提出しました。

最も重視すべきは「白血球数とその分類」検査と思います。

従って、抗菌薬無しでのスタート、でした。

溶連菌迅速検査陽性は、溶連菌を検出しましたということですよ。
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by hanahanak2 | 2012-06-24 16:33 | 溶連菌感染症 | Comments(0)

溶連菌感染症 症例1

10歳
体温37.6度
発症初日初診
口蓋扁桃・咽頭扁桃は浮腫性腫脹のみ。

末梢血液白血球数 16,900/μl H

白血球3分類  リンパ球 17.4%    2,900/μl 
          単核球   8.8%    1,400/μl H
          顆粒球  73.8%   12,600/μl H
完璧な細菌感染パターンです。
しかし、視診では、所見が乏しい。
患者さんは、比較的元気。
1日待つことに。

翌日、

末梢血液白血球数 23,200/μl H

白血球3分類  リンパ球 11.6% L   2,600/μl 
          顆粒球  11.1% H   2,500/μl H
          顆粒球  77.3% H  18,100/μl H
溶連菌抗原迅速試験 陽性

この時点で、
抗菌薬使用を開始しました。
きちんと服用してもらえることを祈るばかりです。
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by hanahanak2 | 2008-04-15 09:21 | 溶連菌感染症 | Comments(0)