カテゴリ:顔面神経麻痺( 6 )

「たがしゅうブログ」から。

2013/09/10「たがしゅうブログ」から

ステロイドなんかより…
本日は救急当番係.時間外にやってきた患者さんの臨時対応をします.印象深かった症例を一つ紹介.
症例.70代男性.
長年の糖尿病でHbA1c9~13%台と血糖コントロール不良で近医より当院の糖尿病内科へ紹介受診.
血糖不良もさることながら右の唇が下に曲がっている.右目は閉じることができず涙が出てしようがない,と.
聞けば2日前から症状があるとのことで脳梗塞が疑われ,私に連絡があった.
診察・検査して,「右側の末梢性顔面神経麻痺」と診断(※顔面神経麻痺については後日記事書きます).
幸い脳梗塞ではなかった(脳梗塞だと即入院なのでエライ違いです).
「この病気はウイルスが原因のことが多いので,抗ウイルス薬(ウイルスをやっつける薬),ステロイド(むくみや炎症をとる薬),ビタミン剤を1週間程度処方します.マッサージを指導.来たのが早かったのでおそらく治るでしょう,1週間後もう一度様子を見せてください」と説明.
「ただし,この病気を起こした背景には糖尿病の悪化による免疫力の低下があるので,血糖値はしっかりコントロールしていかなければなりません」とも説明.そのまま糖尿病内科へ戻って頂くことに.
本当は糖質制限のこともよっぽど説明してやりたかった.でも,他科の患者に口出ししないでほしいと糖尿病内科の上の先生に注意を受けたことが前にあったので,ちゃんと言ってあげられることができず,悔しい思い.
せめてということで「ちなみに,ごはん,パンなどの炭水化物は皆さんが思う以上に強烈に血糖値を上げます.例えば,ごはん茶碗1杯150gの中には55.3gの糖質,これはなんと角砂糖17個分の糖分(あえて糖分という言葉を使う)が入っています.でも肉や魚,卵などのおかずはそれほど血糖値はあげません.これは新しくわかってきたことで,驚いたかもしれませんが本当のことです.くれぐれも注意して下さい.」とだけ言って差し上げた.
話はそれで終わらず,数十分後に紹介した糖尿病内科の先生から私に電話.
「先ほどは有難うございました.それで先ほど出して頂いたステロイドなんですが,この方血糖値が悪いのでできれば出さないでもらいたいのですが…」
・・・・・・・・・・
ステロイドには確かに血糖値を上げる副作用があります.
しかしステロイドを飲むのはほんの1週間だけの事ですし,ここできちんと治療しないと麻痺が残る場合だって少しはあります.
一方,糖質の摂取は一生続きます.ここを正さない限り,糖尿病は悪化の一途です.
ステロイドの一時的な副作用を気にするくらいだったら,糖尿病の専門家として『糖質のみが血糖値を上昇させる』という紛れもない事実をきちんと伝えてほしいものです.

たがしゅう

「たがしゅう」先生は大学病院神経内科の医師です。
糖質制限を実践されておられるので、こういう記事を書かれたのでしょうね。
ステロイドを使う使わないに係わらず、血糖管理が最も重要です。

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by hanahanak2 | 2017-04-03 22:06 | 顔面神経麻痺 | Comments(2)

2度目の末梢性神経麻痺

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

5月、末梢性神経麻痺の診断をし、当院で治療経過観察が出来た40歳代の患者さんを経験しました。
それも2回目です。
2013年、左顔面神経麻痺。「うがい出来ない・閉眼出来ない」でした。ステロイド内服、プロスタグランディン製剤の点滴、アデホス・メチコバール内服等にて1ヶ月で治癒しました。血糖測定未施行でした。

今回は5月7日初診。
「連休からの左味覚障害」でした。その他の訴えなく、顔面の観察も怠っていました。
血圧:122/75mmHg。
17時半血糖値:113mg/dl 1時間前に菓子パン摂取。
HbA1c:5.3%。
BMI:20.2。
投薬:プロマック 亜鉛補給
食事:糖質制限を説明実行指示。必然的に亜鉛補給になります。理想的な栄養療法です。

5月16日
味覚障害不変
左額作皺、わずかに弱い。
発声時口角非対称、わずかにあり。
この時点で「左末梢性神経麻痺」と診断しました。
発症から2週間でした。
投薬は、プロスタグランディン(オパルモン)追加しました。
食事。
「昨日の夕食は?」
ご飯と豚カツ」
主食とお菓子は絶対に中止を指示。

5月22日
味覚障害、改善傾向出現。
表情筋も改善傾向に。
食事:お菓子は止めているとの事。
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食パンとかの記載あるも努力が分かります。
ガンバレガンバレです。

6月2日。発症から1ヶ月。
顔面神経麻痺は治癒。
食事。
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スーパー糖質制限」の完成です。
カロリー制限にならないように注意が必要です。

途中、
顔面神経麻痺との診断が遅れ、
糖質制限を軌道に乗せるのに手間取り、
非常に心配しましたが、良かった良かったです。

軽視してはならないですが、
末梢性神経麻痺は治りやすい疾患のようです。
しかし、
治らない場合には・・・・・・、非常にまずいです。
患者さんとの関係は微妙となります。

糖質制限という栄養療法を基礎として、
薬物療法を組み立てるという方法で疾患の改善率は上がると思います




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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:100mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-06-22 17:06 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)

薬物療法無しで治ったドクター

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・

顔面神経麻痺の記事がありました。

ダイエットの達人・ドクター川村のスマート健康塾
2014年12月22日
yomiDr.記事アーカイブ
なぜ顔が動かない…顔面神経麻痺の恐怖

 医学部5年の時、体に異変を感じました。

 夕食を食べた後、1時間ほどしてから、熱いものを飲んだ時のような舌の違和感が出現し、少し時間がたつと右目だけ涙が少し出てくるようになり、ビリビリするような頬の違和感が出てきました。

 そのうちまぶたを閉じにくくなり、抜歯の際の麻酔がかかったような違和感が出てきて、顔の筋肉を動かしにくくなってきました。

 これは顔面神経麻痺まひだと思い、「なんで自分に」「顔面神経麻痺が出てくる病気には何があるのか?」と考えながら教科書を調べてみると、下記のように書かれていました。

顔面神経麻痺:Facial nerve palsy
 顔面神経は種々の原因により障害される。顔面神経の 末梢まっしょうは解剖学的に表面近くに存在するので、圧迫、外傷により障害されやすい。頭蓋内においては、脳幹部腫瘍、動脈瘤りゅう、髄膜炎、白血病、骨髄炎、帯状疱疹ほうしん、Paget病、骨肉腫、炎症性神経炎、ライなどで麻痺をきたす。これらに対し、原因不明で末梢性顔面神経麻痺のみをきたすものをBell麻痺と呼ぶ。(中山書店:内科学書 新訂第三版)

 翌日に神経内科を受診してよく見てもらうことにしようと布団に入ったのですが、頭の中をよぎるのは、悪い原因疾患ばかりで、結局満足に眠れませんでした。

 神経内科を受診したところ、「末梢性の顔面神経麻痺は神経内科ではなく、うちの病院は耳鼻咽喉科で見てもらっているので、そちらを受診して」と指示され、涙の分泌過多や舌の味覚障害については、「どうして出てきたのですか?」と質問しても、答えてもらえませんでした。その上、神経学的な診察をしたのみで、CT検査などの詳しい検査の指示はありませんでした。

 しかし、この対応について、「悪い病気の可能性はほとんどないのだ」と、なぜか安心しました。

 耳鼻咽喉科でもらった抗炎症剤で喘息ぜんそく発作となり、1週間ほど入院したことは、以前に「私も喘息発作に注意してます」で書きましたが、この時には顔面神経麻痺もあって精神的につらい状況でした。

 一緒に住んでいる妹からは、「笑い声が聞こえるけれど、顔を見ると全然笑っていない。マジンガーZに出てくるアシュラ男爵の様だ」と言われました。

 筋肉を動かす運動神経が障害され、その支配がなくなると、筋肉は弛緩しかんしたままになり、その状態が長く続くと、筋肉に萎縮や固縮が生じてきて、筋肉を動かすことがより困難となってきます。できるだけ早期からリハビリテーションを行い、運動神経の再生と、再生した運動神経の命令が、筋肉に間違いなく届くようにし、その指令に従って、筋肉が動くようにするリハビリテーションが必要になります。

 神経の再生をスムーズに行うためには、規則正しい生活と十分な睡眠、偏りのない食生活だけでなく、神経にダメージを与えるアルコールやたばこを断つことが必要です。

 さらに、再生してきた運動神経の命令にうまく筋肉が従うようにするためのリハビリが重要になってきます。

 バイオフィードバック療法という訓練方法があります。血圧・心拍数・筋肉の緊張度などの生理機能を測定し、その測定値を音や画像などの情報に変換して本人に自覚させることにより、その時の自分の心や身体の状態を、よりはっきり自覚して自分の意志で制御していこうとする技法のことです。顔面神経麻痺の場合のバイオフィードバック療法は、麻痺して動かない顔面筋に対して、電気刺激や手を使って動かし、あたかも、頭からの指令に沿って動いているように自分自身に思い込ませる方法です。

 この訓練方法を始めて1週間ぐらいで、顔面の筋肉が動いたような気がしました。あわてて鏡をのぞきこんでみましたが、全然動いている気配がありません。しかし、自分の意識に応じて、なんとなく筋肉が動いている気がするようになったのです。翌日には、動いていないように見えている筋肉を指で軽く触ると、わずかな収縮が実感できました。

 その後も空いている時間をできるだけ使って、リハビリテーションをしたおかげで、3週間ほどたつと、朝方には、ほぼ元のように見える状態にまで回復しました。

 しかし、翌年、国家試験を控えて寝る間を惜しんで(?)勉強していると、また顔面神経の麻痺が出てしまいました。

 過労と睡眠不足、不規則な生活は、いろいろな病気を引き起こすもとになります。

 実は、死の病といわれている、がんもかなりの部分が乱れた生活習慣によっておこされているのです。

 「症状がないから大丈夫」「若いから大丈夫」と過信せず、自分の体の状況に合わせて日々のノルマを決めて規則正しい生活をすることが、病気にならないために必要なことだということを改めて実感させられました。

 私は、動かなかった顔面筋がリハビリテーションで回復した経験を踏まえ、脳梗塞の患者さんにもバイオフィードバック療法をお勧めしています。

参:日本神経治療学会 標準的神経治療:Bell麻痺


この記事で分かる事。
通常の末梢性顔面神経麻痺は治りやすい。2度の麻痺がほとんど治療せずに治っています。
発症初期のリハビリは推奨されていないと思います。
②抗炎症剤で気管支喘息。NSAIDS(非ステロイド抗炎症剤)は顔面神経麻痺には使わないです。
ステロイド薬の点滴療法では薬剤によっては気管支喘息を起こします。ステロイド剤の点滴は要注意です。

当院では、糖質制限を主とした治療を行っています。
当ブログのカテゴリー「顔面神経麻痺」からアクセスしていただくとうれしいです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:106mg/dl。

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by hanahanak2 | 2016-06-21 22:00 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)

ハント症候群

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。

2月24日、2週間続く咳の訴えで来院された8歳の小学生。
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観察した範囲では、急性咽頭炎でした。
末梢血液白血球数 10,200/μl H

ウイルス性急性咽頭炎に伴う咳、と診断。
シングレア:ロイコトリエン受容体拮抗剤
メプチン
投薬し、2週間後に、咽頭炎消失し咳も無くなりました。

24日診察時に、右兎眼(閉眼出来ない)を発見。
右前額作皺障害・「イ」発声時口角非対称も高度。
どしたん?と尋ねました。
正月に顔面麻痺に気付き、基幹病院救急外来受診し、入院し、ステロイド剤、抗ウイルス剤等の治療を受け、2週間で退院、現在はメチコバール内服で経過観察中との事でした。
診断は、帯状疱疹を伴う末梢性顔面神経麻痺(ハント症候群)との事でした。
ハント症候群は、難治であるのは覚悟しなければならない疾患です。
これでは、まずいと私なりに考え、
糖質制限を強く勧めました。
もちろん学校給食もです。
主食・牛乳・フルーツ・デザート、ダメです。
代わりのたんぱく質・脂肪食を持参で対応お願いしました。
メチコバールは基幹病院でもらってもらいました。
当院では投薬無し。

本日3月31日、驚異的な改善に私はビックリでした。

開眼時、
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閉眼時、
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瞬目も出来ました。

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口角非対称、わずかに。
うがい、可能になりました。

糖質制限が奏功したと思われる症例でした。
自然治癒力を増強したんでしょう。

糖質制限は、それだけで、肥満・高血圧・脂質異常・高血糖を解決してくれる手段です。
血糖を上昇させない食事は、たくさんの疾患に応用出来ると思います。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:100mg/dl。

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世界的に、糖質の摂り過ぎです。

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by hanahanak2 | 2014-03-31 23:13 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)

鼻腔所見

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。

一昨日の続きです。

初診時、左への鼻中隔弯曲が気になりファイバースコープ検査を実施。

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鼻中隔弯曲中等度。
鈎状突起のポリープ様変化
左粘膿性後鼻漏
右後鼻漏は少量。

慢性副鼻腔炎急性増悪と思います。
副鼻腔手術・鼻中隔手術、どうしますか。

本日言いたいこと。
初診時の昼食から指定の糖質制限食を実行していただきました。
血液検査推移です。
内科でのものです。

2012/06/26         2013/05/09
総コレステロール  246     205
LDLコレステロール 139     116
HDLコレステロール 66       74
中性脂肪       205       75
クレアチニン     0.82    0.87
尿酸          6.7     8.1
血糖          107     100
体重 初診10日後に約4kg減量しています。
血圧 初診時192/110mmHg  10日後153/89

ブログ「ドクター江部のの糖尿病徒然日記」で頻繁に報告されていることが現実に実際に再現されていました。

主治医よりクレストール・ザイロリックが投薬されていたのは、何だったのだろうか、です。
クレアチニン・尿酸には最大の注意が必要と思っています。

結局、皆さんが健康に注意して摂っている食事は、
糖質に大きく極端に偏った食事と思います。

例えば、
ご飯、味噌汁、ヨーグルト(または牛乳)、フルーツ、とか、
パン、牛乳(または野菜ジュース)、フルーツ。

糖質まみれ状態。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始60分血糖値:74mg/dl

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糖質制限実行の援助隊が続々出現しています。

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by hanahanak2 | 2013-06-06 22:50 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)

糖質制限 実行

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。

最近、糖質制限を耳鼻咽喉科疾患に適応出来ないか探っています。

4月下旬、60歳代の患者さん。
右末梢性顔面神経麻痺で来院されました。

4月下旬でした。
画像を撮り忘れてしまいました。
閉眼できない。
勿論、瞬きは無理。
うがいも口笛も無理。
そんな状態でした。

しかし、
血圧:192/110mmHg
肥満体でBMIが31.4。
血糖値は117mg/dl(11時)
高脂血症、高尿酸血症も。

ステロイド剤を通常使用する所でしたが、全身状態からは危険と考えました。

それで、「糖質制限」だったんです。
患者さんに十分説明し、昼食から実行していただきました。
献立指定しました。
肉か魚介類か大豆製品等の蛋白質、葉物野菜の卵とじ
または、水炊きを繰り返し三食摂っていただきました。

6月上旬、
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治癒のゴールが見えて来ました。

使用薬剤、
バルトレックス錠 1週間
アデホスコーワ20mgメチコバール500μg、現在も服用中。

評価、
糖質制限
自然治癒
薬剤

決定出来ません。

時たま、治療させてもらっていた顔面神経麻痺、
すべての患者さんでステロイド投与後、体重増加を来すも治癒していました。

突発性難聴では改善はするも治癒は困難な状態と大きな違いです。

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「スーパー糖質制限」実施中。
本日朝食開始60分血糖値:73mg/dl。

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by hanahanak2 | 2013-06-04 23:08 | 顔面神経麻痺 | Comments(0)