カテゴリ:細菌培養同定検査( 23 )

急性中耳炎 症例290 その2

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
また、危惧しているのは、耳汁・鼻汁・咽頭喉頭からの検出菌分離菌を起炎菌と自動診断する伝統。


10月9日に書き込みした患者さん。

数日後に、鼻汁細菌培養同定検査が判明しました。

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肺炎球菌、でした。

当患者さんは、「白血球数とその分類」検査でウイルス感染症と高い確率で診断出来ます。

そして、RSウイルス迅速検査で陽性でした。

肺炎球菌もRSウイルスも、確かに分離検出同定微生物です。

総合的に判断すると、

肺炎球菌性急性中耳炎・急性副鼻腔炎とは、言えないのですが?

私には、

抗菌薬を使う勇気は無いです。
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by hanahanak2 | 2012-10-15 17:32 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

慢性副鼻腔炎

四国徳島からです。
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当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
また、危惧しているのは、耳汁・鼻汁・咽頭喉頭からの検出菌分離菌を起炎菌と自動診断する伝統。


70歳代の患者さん。
「以前からのノドの異物感」にて来院された患者さん。
糖尿病にてきちんと通院されている患者さん。
随時血糖:189mg/dl、血圧:150/90。
最近は運動不足食べ過ぎですとの事でした。

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両側上顎洞からの大量粘膿性鼻汁が認められます。
初診から4ヶ月ですが続いています。

細菌培養同定検査、
Pro.mirabilis(1+)
プロテウス・ミラビリス
感受性検査後抗菌薬投与はダメですよ。
常在菌と思いますよ。
単なる検出菌分離菌ですよ。

CT撮影にて上顎洞真菌症が疑われました。

上顎洞を含めた、内視鏡下副鼻腔手術を提案しているところです。

治らない慢性副鼻腔炎は治してあげないと、という事を言いたかったのです。
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by hanahanak2 | 2012-10-04 15:57 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

耐性肺炎球菌性急性中耳炎のバイブル的なスライド

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


訓練です。
納得できる内容は吸収(忘れっぽいですが)しようとしています。
疑問点は、解決出来ないかと、乏しい知恵を絞っています。

耳鼻咽喉科医にとっては、バイブル的なスライドをインターネット上で発見しました。
よく見ていますと、以前当ブログで日本語版を表示した記憶があります。
どこへ行ったやら行方不明ですが。

平成15年ご発表の教育的論文からです。
現在は平成24年です。

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後出しジャンケン的な意見ですが、疑問点があります。

①中耳・上咽頭から低感受性肺炎球菌が分離された急性中耳炎を、低感受性肺炎球菌性急性中耳炎と疑いなく診断したのは、短絡的ではないですか。

②10ヶ月の赤ちゃん。冬期には毎週毎月ウイル性呼吸器感染症に罹ります。
それが仕事なんです。不足する免疫を作らないと。

③Myringotomyって、レーザー照射による鼓膜開窓術?
1回2回で経過不良でも何回もやるの?10ヶ月の赤ちゃんに鼓膜チューブ挿入?

④肺炎球菌を発症増悪の度に検出するからと、抗菌薬を断続的に長期に使うのは不適切と思います。
抗菌薬投与で治癒しないし、効かなくても生命に危険はない、ということはどんなん?

⑤「耐性菌だから抗菌薬の効果が低い」、と考えるのではなく、「繰り返すウイルス感染」と捉えるべきと思います。

⑥細菌の「分離菌」「検出菌」を「起炎菌」と短絡結論している所に大きな過ちが発生していると思います。

当論文執筆の先生は、耳鼻咽喉科感染症のビッグネームドクターです。

先生の一言一言が多大な影響を及ぼします。

先生の最近のご活躍も引き続き注目している所です。
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by hanahanak2 | 2012-09-30 10:49 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

起炎菌と分離菌

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当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


やっぱりおかしい急性副鼻腔炎ガイドライン。

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急性副鼻腔炎を引き起こす起炎微生物は、図のような分離菌が起炎菌と考えます。

という理屈になっております。

そんなん事件現場の防犯カメラに写った人物が有無を言わせず犯人になってしまいます。

そんなんおかしいですよ。

XPで肺炎像がありました。
白血球数・CRP高値でした
喀痰(後鼻漏の可能性大)で00菌が分離されました。
だから、
00菌性の肺炎→→抗菌薬療法とはならないのが普通でしょう。

必ず、分離菌(検出菌)と起炎菌とは区別して診療していると思います。

または、経過により軌道修正しているはずです。

分かり切ったガイドラインの誤りは早期に緊急に訂正して欲しいです。

ガイドラインを参考にして、肺炎球菌・インフルエンザ菌が出たから抗菌薬療法をと、診療している先生方が日本中で本当に沢山いらっしゃると思います。

おそろしい光景です。
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by hanahanak2 | 2012-09-26 14:10 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

急性副鼻腔炎の細菌の関与

四国徳島からです。
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顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上です。

9月3日書き込みした患者さん。
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ジェニナック、クラリスロマイシン、ジスロマックと飲み続けても主症状である大量膿性鼻汁と頭痛が改善せず遠路当院受診された患者さん。
白血球7,800/μl、顆粒球4,600/μl、鼻汁RSウイルス陽性の結果から、
RSウイルス陽性ウイルス性急性副鼻腔炎と診断しました。

この過程で困難な手技・困難な思考は全く存在しません。
どなたでも可能なことです。

当日は判明していなかった鼻汁細菌培養同定検査。
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肺炎球菌・インフルエンザ菌が検出されませんでした。
どうして?

鼻汁採取手技の問題?
抗菌薬により殲滅した?
今回は、陣取り合戦に敗れた?
RSウイルスは検出される程に増加しているに関わらず、肺炎球菌・インフルエンザ菌陰性ということは、急性期を過ぎた?。
急性期を越えてもRSウイルスは長期に亘って増殖し続ける事があるのかな?

何を言いたいかというと、

急性中耳炎・急性副鼻腔炎だと診断しては、抗菌薬療法、それはフライング。

肺炎球菌・インフルエンザ菌を検出しては、抗菌薬療法、それもフライング。

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by hanahanak2 | 2012-09-13 17:40 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

鼻汁細菌培養同定検査は参考程度に。

四国徳島からです。
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当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


現在5歳6ヶ月の子供さん。
1~2ヶ月毎に風邪症状で来院しています。

例えば6月の来院時は、
大量膿性鼻汁、でした。

鼻汁細菌培養同定検査を提出しました。

急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%、ウイルス性急性副鼻腔炎、です。

抗菌薬を使わなければ、重大な後遺症が残るとは考えられないと思います。

数日後の結果で、

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ウイルス性気道感染症時には肺炎球菌・インフルエンザ菌等の検出は必発です。

この現象を重視して、感染症に携わっておられるビッグネームドクターは学会・講演会・マスコミ等で抗菌薬適正使用を訴えておられるのです。

耐性菌の逆襲を予防するためには、

「白血球数とその分類」検査を最重要視し、細菌培養同定検査も参考に入れて、

抗菌薬の適正使用を進める必要があります。

使ったら、耐性菌は増えます。

という診療下,

風邪症状で当院を受診する度に、ウイルス感染症と診断し抗菌薬無しで、やり過ごしています。
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by hanahanak2 | 2012-09-05 13:01 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

抗菌薬販売会社のパンフレットから

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


2009年にいただいた抗菌薬販売会社のパンフレット。
耳鼻咽喉科感染症抗菌薬適正使用についてのビッグネームドクターのコメント。
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急性中耳炎・急性副鼻腔炎を含め、耳鼻咽喉科感染症診療では、

細菌培養同定、抗菌薬感受性検査を重視し、

検出細菌に感受性が高い、抗菌薬を十分量短期間使用して下さい。

それが、抗菌薬適正使用につながります。

とコメントされていました。

抗菌薬販売会社のパンフレットでは、抗菌薬要らないとは言いにくいでしょう。

抗菌薬販売会社後援の講演会でも、抗菌薬要らないとは言いにくいです。

ウイルス感染症か細菌感染症かの区別をせずに、

細菌培養同定感受性検査を最重点検査と決めつけている所に無理が生じていると思います。

私が思う耳鼻咽喉科感染症最重点検査は、

「白血球数とその分類」検査です。

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by hanahanak2 | 2012-09-04 12:18 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

急性中耳炎 症例287

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎、細菌感染症ではありません。
膿性耳漏・鼻汁、細菌感染症の証拠にはなりません。
耳漏・鼻汁細菌培養同定検査で肺炎球菌・インフルエンザ菌を検出しても、細菌感染症と断定するのは、早とちりです。


分かってもらいたいのです。

2歳4ヶ月の赤ちゃん。
2010年9月27日初診
2011年3月29日、7月27日
2012年1月11日、3月25日、5回の書き込みをしてきました患者さん。

鼓膜膨隆、膿性鼻汁、咳痰、発熱等がひどかってもウイルス感染症だと診断し抗菌薬を使わない診療に父さん母さんは半信半疑だったと想像しますが、現在まで断続的に通院していただけました。

今年3回目の鼓膜膨隆時
鼻汁細菌培養同定検査、
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検出されただけです
これが犯人だと断定しては抗菌薬療法するのは、止めてくださいよ。

7月末、ヘルパンギーナ発症2週間後、
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透明度ベストの鼓膜になっておりました。

繰り返す急性中耳炎は、次第に治まって来ます。

急性副鼻腔炎は次第に間隔は長くなりますが、生涯、繰り返します。

抗菌薬は要らない事を、頭の片隅に憶えておいて下さい。
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by hanahanak2 | 2012-08-12 12:11 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

急性中耳炎 226 その2

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の診療でも、早い段階でウイルス性か細菌性かの判断をしておくべきと思います。
重症だから抗菌薬、治らないから抗菌薬、それは夜間の無灯下運転。


4歳11ヶ月の子供さん。
昨年5月22日、書き込みした患者さん。
未だ、治癒宣言出来ません。

今年5月中旬、振り出しに戻ってしまいました。
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右鼓膜高度膨隆。粘膿性鼻汁も多いです。
左は悪化しても回復は速いです。
繰り返し増悪しては回復するのは、ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎です

「白血球数とその分類」検査、
末梢血液白血球数  1,100/μl H
白血球3分類   リンパ球  2,700/μl
         単核球    800/μl
         顆粒球   7,500/μl H

顆粒球1万以下は細菌感染症とは言えないでしょう。

鼻汁細菌培養同定検査
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こんな、急性中耳炎・急性副鼻腔炎増悪期には、肺炎球菌・インフルエンザ菌が増加して検出されてきます。
抗菌薬を使わずとも次第に検出されなくなります。

そして、待つこと2ヶ月、
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右上鼓室に不安ありますが、ベストの状態になりました。

このように増悪改善することに意味があると思います。

1回の増悪で、多種類のウイルスと細菌の免疫が積み増し出来る非常に巧妙な仕組みが想定出来ます。

抗菌薬の雨で邪魔をしないで欲しいものです。
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by hanahanak2 | 2012-07-18 16:24 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)

急性中耳炎 症例280

四国徳島からです。
ここ徳島市にも34度超えの夏がやってきました。

今日の出場患者さんは、10ヶ月の赤ちゃん。
受診1週間前より微熱、鼻汁。
近所の小児科にて、抗菌薬無しの内服薬で様子をみていました。
急性中耳炎かも、という診断。

まず視診。
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右鼓膜中等度膨隆。
左外耳道には凝固した血液。耳鼻科医でもたまにあることです。
いつものように、この時点で、ウイルス性急性中耳炎と診断できます。

白血球数とその分類
末梢血液白血球数  16,900/μl H
白血球3分類   リンパ球  7,200/μl H
         単核球   2,400/μl H
         顆粒球   7,300/μl H
 

顆粒球1万以下はウイルス感染症。

初診時の鼻汁細菌培養同定検査では、
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インフルエンザ菌が検出されていました。
増加はしていますが、暴動は起こっておりません。

昨日書き込みした記事から考えますと、細菌数の大量増加は免疫に関係する人体の巧妙な仕組みが考えられます。

ウイルス感染が発症し、細菌数の大量増加を来たすことは、人体にとって重要な意味のある仕事と思います。

初診から1週間後、
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右鼓室内貯留液の排出が始まっていました。
左鼓膜は、その内、所見が取れるようになると思います。

3歳未満の赤ちゃん、

繰り返すウイルス性上下気道感染症に罹るのが大きな仕事なんです。

抗菌薬投与で邪魔をしないようにしましょう。
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by hanahanak2 | 2012-07-17 21:05 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)