カテゴリ:滲出性中耳炎( 5 )

鼻汁・後鼻漏の減少とともに。

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。

昨年6月26日に書き込みした小学生。
滲出性中耳炎(急性中耳炎の治癒過程)と急性副鼻腔炎に対し、
ロイコトリエン受容体拮抗薬の投与を続けていました、

初診から4ヶ月、
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鼓膜内陥はありますが、鼓室内貯留液は排出されました。
鼓膜切開もチューブ挿入もやりません。
大量膿性鼻汁も、ほぼ停止しています。

急性中耳炎・滲出性中耳炎は、鼻汁の改善とともに収束いたします。
通常、それは小学校就学時には完了いたします。

だから、治そうとするのではなく、治るのを待つ作戦を取るのです。

それから4ヶ月、
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ロイコトリエン受容体拮抗薬お投薬を続けていますが、
鼻汁の改善は、ストップ状態。
こんなもんかも知れません。
咽頭扁桃・耳管扁桃の肥大が解消されておりました

時間が解決してくれるんですね。

急性中耳炎・滲出性中耳炎・急性副鼻腔炎、
まずは、
観察を続けることです。


もうひとつうれしい事
付き添いのお母さん、
6kgのダイエットに成功しました
子供さんの診察がてら、糖質制限を説明していましたのです。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:92mg/dl。

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「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から

御礼と経緯について

江部先生
初めまして。
先月高松から入院した、やましろの身内です。
少し前から、糖尿病=糖質制限だと考えていたのですが、
素人の意見では説得できないと考え、香川県での受け皿を模索していました。
そこで事後だったのですが、
先生の高松公演を、美術館通り診療所の瀬尾先生が主催されているのを知り、
瀬尾先生に受診、その後、高雄病院への入院の方向に誘導する。
という目論見を立てました。

ですが現実は、義母自身が、現状の治療に大きな不安を持っていたため、
急がせはしましたが、ほとんど説得する必要もなく、今回の入院となりました。

その後の、
2型の治療を受けていたはずなのに1型だった。(おいおい)
食事療法でインスリン50単位が4単位まで激減できた。
体重が4Kg減った。
と言う一連の展開は、本人曰く「マジックのよう」。
私も、ある程度の効果はある。と思っていたのですが、想像以上でした。

一番良かったのは、
(1型なんだから)病気は避けようがなかった。
そして、
(透析を待つだけではなく)対処の方法がある。
と義母自身が得心した事かと思います。

これも、江部先生始めとした病院スタッフの皆様のお陰だと、大変感謝しております。

私事ですが、私が携わっている建築の世界でも、「ルールだから正しい」
と言う事があります。
昔の行いを最新の知識で責める事は間違いです。
ですが、
「気づいたのだから変えようよ」
と言うのがなかなか通用しないんですね。
「医療の巨大転換を加速する」
は、ホント思いっきり膝を叩いてしまいました

2016/02/10(Wed) 11:14 | URL | cacico | 【編集】

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by hanahanak2 | 2016-02-10 19:44 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)

来院理由は、鼻閉でした。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎は細菌感染症だというガイドラインは改める必要があります。

高学年の小学生。
2週間前より、ひどい鼻閉が続いているとの事で受診されました。

初診時、
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左大量膿性鼻汁、右中等量膿性鼻汁。
ウイルス性急性副鼻腔炎です。
咽頭扁桃と耳管扁桃の肥大?腫脹?中等度。
両側滲出性中耳炎を認めました。
高学年での、この中耳炎。
投薬は、ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレスのみ。
鼻汁と鼓膜所見の経過観察が必要です。

2週間後、
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鼻汁は依然、大量膿性鼻汁が続いていました。
両側滲出性中耳炎は改善傾向を示していました。

鼓室内貯留液、膿性鼻汁、咽頭扁桃・耳管扁桃肥大等の課題が認められますが、
最大重点ポイントは、膿性鼻汁の改善です

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:106mg/dl。

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読売新聞でも認知症について、かなり重点的に記事にされています。
しかし、
しかし、
「高血糖・高血糖を来す食事が認知症発症と関係あり」という情報は当然入手しているはずです。
過剰糖質摂取と疾患の関係を、是非探って欲しいです。

糖質摂取は、限りなくゼロが理想です。

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by hanahanak2 | 2015-06-26 21:45 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)

中耳炎の背後には鼻腔・副鼻腔病変が。

四国徳島からです。

急性・慢性・滲出性中耳炎と診断時には、鼻腔・副鼻腔のチェックが必要です。

35歳の患者さん。
初診は6歳時。
中耳炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎での通院が続いていました。
中耳炎は10歳時に卒業できていました。
鼻腔・副鼻腔症状は、その後、ほぼ放置状態。
今回、6年ぶりに来院。
来院理由は「左耳閉感」。
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①左鼓膜は内陥飴色貯留液確認でき、鼓膜切開痕跡も認められます。
②問題は右へ左への高度鼻中隔弯曲症です。鼻汁・鼻閉がこれからも続くことを思うと可哀想です。
③急性副鼻腔炎の膿性後鼻漏も認めます。

まとめ。
鼻腔・副鼻腔が患者さんの平常状態に復すると、滲出性中耳炎は治るはずです。
「耳閉感に耐えられない時点で鼓膜切開はします」を原則とします。
最低限、
「ご自分の為に周囲の皆さんの為に、鼻中隔矯正術をして鼻閉の改善を図ることが重要です」
「イビキ」「睡眠時無呼吸」も改善するはずです。


鼻中隔矯正術
患者さんにとっても、医師にとっても、ハードルが高いとは思います。
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by hanahanak2 | 2011-11-01 09:27 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)

アデノイド切除術後治癒した滲出性中耳炎

四国徳島からです。

現在25歳の患者さん。
当院初診は1歳6ヶ月でした。
中耳炎が治らないためでした。
当時は急性中耳炎を繰り返す度に抗菌薬(抗生物質)を使っていました。
鼓膜切開もしてました。
治らなかったです。

4歳8ヶ月の時、紹介なしで基幹病院受診し、口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術を受けました。
それでも中耳炎は治りません。
15歳の状態ですが、
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右は上鼓室に癒着あるも治癒状態でした。
右には貯留液が依然認められました。
アデノイドの高度肥大が目立ちます。
再増殖かどうかは分かりません。
市内の先生にお願いしてアデノイド切除やっていただきました。
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アデノイドの大きな塊がなくなっているのがお分かりと思います。
以後、急速に治りました。
20歳でした。
反省することの多い患者さんでした。
もっと早い段階でファイバースコープ検査を行うべきなんです。

中耳炎の経過観察には、鼻腔・副鼻腔・咽頭の観察が欠かせません。
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by hanahanak2 | 2010-09-29 12:09 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)

治っていない中耳炎

今年もチンゲンサイと大根の種蒔きをしました。

25歳の患者さんです。
1歳9ヶ月で急性中耳炎発症しました。
以来、改善増悪を繰り返し、
当時は繰り返し抗菌薬(抗生物質)を使いました。
16歳まで当院へ断続的に来院されていました。

そこで今回久し振りで右耳閉感の訴えで来られました。
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①右鼓膜は内陥中等度、切開の瘢痕かチューブ留置の跡が見られ、鼓室内貯留液認めめす。左鼓膜はやや膨隆気味です。どちらも鼓室内の換気が悪いということが分かります。
②左への鼻中隔彎曲が中等度認められます。
③そして、驚きの耳管扁桃・咽頭扁桃肥大でした。でっかい。耳管口を完全に塞いでいます。

診断が甘かったです。
特に中耳炎の自然治癒が遅れている患者さんには、ファイバースコープ検査が必須です。


治療は、
一番に右側の耳管・咽頭扁桃切除
二番に鼻中隔矯正術
三番に左側の耳管・咽頭扁桃切除
で、中耳炎は治癒に向かうはずです。
難治性中耳炎には周辺整備が必要です。

当院で外来日帰り手術をと予定していますが、
超音波凝固切開装置のハンドピース尖端が扁桃に届けば局所麻酔下で可能です。
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by hanahanak2 | 2010-09-23 21:22 | 滲出性中耳炎 | Comments(0)