カテゴリ:インフルエンザ( 12 )

隣町で流行っているそうです。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

50歳代の患者さん。
「インフルエンザがうちんくのあたりで流行っている。
検査して欲しい。」
症状は、
38度以上の高熱、
関節痛・頭痛、
咳、
嘔気
全身倦怠感

迅速検査をしました。
B型陽性
平行して、「白血球数とその分類」検査を。
末梢血液白血球数 5,100/μl
白血球3分類 リンパ球数   900/μl L
       単核球数    400/μl
       顆粒球数   3,800/μl


ここで重要な事。
インフルエンザの診断は迅速検査で陽性なら、起炎微生物はインフルエンザとなります。
そして、陽性の場合、インフルエンザを発症しているかどうかを確認します。
発症していない又は症状が非常に軽度な場合には抗インフルエンザを使わないようにはしています。

上記患者さんの場合は、典型的な症状を呈していましたので、
タミフル
ロイコトリエン受容体拮抗薬 (咳対策です。)
メプチンドライシロップ (咳対策です。)
を、選択しました。

3日前には、子供さんの受診がありました。
来院時には、解熱していました。
咳が出てきていました。
インフルエンザ迅速検査、B型陽性
末梢血液白血球数 4,200/μl

全身倦怠感の様子は全くなかったので、抗インフルエンザ薬は使わず、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
メプチンドライシロップ
を、選択しました。

最後に、
インフルエンザという疾患は、白血球数増多が起こらないようです
白血球増多がない感染症はインフルエンザという事ではありません。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:113mg/dl。

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ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」で発見した情報です。

河北新報
「短命県青森」返上へ 糖尿病予防を事業化

 短命県返上を目指す青森県は本年度、糖尿病重症化予防事業に取り組む。温泉や地元食材を保健指導に活用。生活習慣改善を図る宿泊型プログラムを公募型プロポーザル方式で行う。
 宿泊型プログラムは1泊2日~3泊4日程度を想定。青森県特有の温泉や気候、地形を生かし、ウオーキングやヨガで体を動かすほか、地元食材を使った糖質制限メニューの食事を取り入れる。
 医師や管理栄養士ら専門家が監修し、医師の指導、看護師らによる体温・脈拍などのチェックをしながら健康管理を行う。
 県内に事業所がある企業、医療法人などを対象に事業者を募っている。県がん・生活習慣病対策課の奥村智子総括主幹は「楽しみながら症状の進行を抑える生活習慣の改善策を学べるようなアイデアを出してほしい」と話した。
 厚生労働省の2015年人口動態統計で、青森県は糖尿病死亡率(人口10万人当たり)が18.2と2年連続で全国ワーストだった。同課によると、県内の糖尿病患者は重症化してから生活習慣の改善に取り組む人が多く、健康寿命を延ばす上での課題となっている。


裏メニューでないことをお祈りします。
糖質制限という言葉が浮上したことは大きな前進です。
徳島県はどうなの?

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by hanahanak2 | 2016-05-27 21:36 | インフルエンザ | Comments(0)

白血球数 7,500/μl。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

インフルエンザが疑われる患者さんにも確認のため「白血球数とその分類」検査を出来るだけ実施するようにしています。

60歳代の患者さん。
微熱・寒気・鼻汁・咳 等の症状で受診されました。
インフルエンザかどうかをはっきりさせたいご希望もあり、迅速検査をやりました。

A型インフルエンザ 陽性

そして、
末梢血液白血球数 7,500/μl

30歳代の患者さん。
前夜は高熱で受診時には微熱でした。

迅速検査
A型インフルエンザ 陽性

末梢血液白血球数 8,500/μl

以前のカテゴリー「インフルエンザ」の書き込みと同じです。

つまり、
インフルエンザというウイルス感染症では、
白血球数が1万以下に留まる傾向があります


急性呼吸器感染症では、白血球数が1万以下はウイルス感染症と、ほぼ断定出来ると思います。

それに対して、RSウイルス感染症は一定の傾向なしと思います。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:109mg/dl。

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2016/01/17 ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」から

<米国糖尿病学会>
Position Statement on Nutrition Therapy(栄養療法に関する声明)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版において、糖尿病腎症患者に対する蛋白質制限の意義を明確に否定しました。

『糖尿病腎症の所見のない糖尿病患者では、最適な血糖コントロール、あるいは、心血管疾患リスクの改善のための理想的な蛋白質摂取量に関しては、これを推奨するに足る十分なエビデンスは存在しない。したがって、目標は個別化されなければならない。C

糖尿病腎症(微量アルブミン尿、および、顕性蛋白尿)を有する糖尿病患者では、通常の摂取量以下に蛋白質摂取量を減量することは、血糖状態、心血管リスク、あるいは、糸球体ろ過率低下の経過に変化を与えないので、推奨されない。A』

糖尿病腎症のない糖尿病患者での理想的な蛋白質摂取量のエビデンスは、存在しないと断定しています。

さらに踏み込んで、糖尿病腎症を有する患者においても、「蛋白質制限は推奨しない」とランクAで断定しています。

根拠はランク(A)ですので、信頼度の高いRCT研究論文に基づく見解です。


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by hanahanak2 | 2016-02-17 22:17 | インフルエンザ | Comments(0)

予想通り

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

インフルエンザの流行が徳島県でも始まりました。

40歳代の患者さん。
38℃前後の発熱、頭痛、関節痛、咽喉頭異物感等にて受診されました。

インフルエンザA型:陽性。
末梢血液白血球数 6,700/μl


当然、ウイルス感染症です。

イナビル吸入粉末剤
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレス
を、使いました。

問題は、それからです。
一瞥で肥満、でした。
カルテのお名前で過去のお姿が浮かんでいました。

a0082724_220753.jpg

過体重・肥満の方に特有のノドの状態です。
非常に狭いです。
睡眠時無呼吸症候群、隔日です。

食後2時間血糖値:124mg/dl。
血圧:144/110mmHg。
2年前より降圧剤服用しています。

血糖値に問題ないですが、糖質制限を勧めました。
この状態を続けることは、非常に不安です。
ついつい言うてしまうのです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日夕食開始90分後血糖値:116mg/dl。

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こんな記事を見付けました。

ヤバすぎる!「培養肉ハンバーグ」の衝撃
肉の生産も消費も、根本から変わる
田中 大貴 :マーバルパートナーズ ヴァイスプレジデント
2014年12月27日

2013年8月、英国ロンドンで世界初の「人工肉バーガー」の試食会が開かれたのを知っているだろうか。素材は牛の幹細胞をシャーレで培養して人工的に製造されたものだ。試食会の参加者は「肉のジューシーさは無いが、食感は完璧だ」、「脂肪分がなく赤身の肉という感じだが、普通のハンバーガーを食べているようだ」と語った。
この人工肉(培養肉)バーガーを作ったのは、オランダ・マーストリヒト大学教授のマーク・ポスト医学博士。ポスト氏は世界的な食肉生産の需要に応えるための技術として、「カルチャード・ビーフ(牛肉の培養)」を提案している。
カルチャード・ビーフは理論上、数個の幹細胞から1万~5万トンの肉が得られるという。適切な栄養を与えることで、細胞が健康的な脂肪酸を作り出す能力を利用すれば、培養肉は家畜から得た肉よりヘルシーなものとなる。幹細胞から培養した牛肉はエネルギー効率が高く、環境、大地、水への負荷が少なく、動物の苦痛も少ない。そして、動物の殺生を嫌う一部のベジタリアンからも好反応のようだ。
試食会で出されたハンバーガー1個の値段は、研究費込みで約3500万円。ただ、この1年で細胞を育てる培養法や培養液を改良しており、ポスト氏は「試算ではハンバーガー1個1400円で作れるまでになった。市場に出すには10年以上かかると思うが、さらに改良を重ね、従来のハンバーガー以下の値段を目指す」と述べている。


全世界で「糖質制限」可能なたんぱく質量が、確保出来る目処が立ったようです。
日本での研究はどうなってるの?

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by hanahanak2 | 2014-12-28 22:15 | インフルエンザ | Comments(7)

インフルエンザ 症例7

23歳の患者さん。
受診前夜から高熱来したと来院されました。

鼻腔をのぞくと、滅茶苦茶の鼻閉状態。
今までに鼻がスッキリ通ったことがないと言うではないですか。
これはまた後にして。

インフルエンザ抗原迅速検査をすると、陽性。

血球計測は

末梢血液白血球数 6,500/μl

正常範囲でした。

このように、
インフルエンザでは抗菌薬(抗生物質)は不要
高熱だから抗菌薬を使うのは不正解
咳が強いから、長引くからと抗菌薬を使うのは不正解
のどが痛いから抗菌薬を使うのは不正解
膿性鼻汁が多いから、続くから抗菌薬を使うのは不正解
鼓膜が腫れているから抗菌薬を使うのは不正解
呼吸器感染症のほとんどは、ウイルス感染なんです。
そうと思いませんか?
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by hanahanak2 | 2010-01-13 16:50 | インフルエンザ | Comments(0)

インフルエンザ 症例6

18歳の患者さん。
3日前より、37.5度前後の熱が続いているとの訴えにて来院されました。
咽頭痛、咳、鼻汁少々で、クラブ活動も続けていたと。

まず視診、

a0082724_22183340.jpg


とろ味が付いた大量の後鼻漏が認められました。
(右鼻腔が狭いです。ファイバースコープの挿入が困難です。)
ウイルス性急性副鼻腔炎です。
決め撃ちで、まず間違いないです。

まさかと思うも、インフルエンザ迅速検査をやってみました、
A型陽性でした。
悪寒・頭痛・関節痛等全くなしに関わらず、インフルエンザでした。
と言うことは、軽い風邪症状を呈する新型インフルエンザが蔓延していることになります。
風邪症状を呈する患者さん全てに検査をするわけにもいかず。
難儀な日々がまだしばらく続くんでしょう。

インフルエンザ等のウイルス性急性副鼻腔炎に、抗菌薬(抗生物質)は不要なんですよ。
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by hanahanak2 | 2009-12-06 22:36 | インフルエンザ | Comments(0)

インフルエンザ 症例5

18歳の患者さん
当院来院の2日前の夜、39度発熱あるも、その後解熱している。
顔色良、表情良、食欲良。
しかし、咳・痰・頭痛があるため受診されました。

まず、視診。

a0082724_11524384.jpg


よくある急性副鼻腔炎の状態、つまり、ウイルス性急性副鼻腔炎ですと断定しても良いぐらいです。
もしやと思い、インフルエンザ迅速検査をしてみますと、A型でした。

インフルエンザウイルスと細菌の混合感染ですから、抗菌薬(抗生物質)を使いましょう、と言うて、抗菌薬を追加使用するのは止めて欲しいです。
もし使ったなら、次回受診時に、抗菌薬が本当に必要だったかどうか再度考えて欲しいです。
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by hanahanak2 | 2009-12-04 12:03 | インフルエンザ | Comments(0)

インフルエンザ 症例4

3歳11ヶ月の子供さん。
38度の熱があったのでインフルエンザに罹っていないか心配で来院したとの事。

鼓膜正常、咽頭・鼻腔も額帯鏡下では著変無し。
この歳では鼻中隔彎曲は認めません。

末梢血液白血球数 8,800/μl

白血球3分類  リンパ球 29.1%    2,500/μl
          単核球  11.0%      900/μl H
          顆粒球  59.9%    5,400/μl

これで、ウイルス感染症と診断できます。
インフルエンザ迅速検査でA型でした。

インフルエンザではほとんどの症例で、白血球数は1万以下です。
しかし、時々、1.5万前後の症例も見かけます。

インフルエンザ迅速検査で確定した患者さんの白血球計測を行い、その傾向を把握すれば、
細菌感染では白血球数・分類の傾向がどうかが分かると思います。
ウイルス感染症の代表であるインフルエンザ、
抗菌薬(抗生物質)無しで、ドンドン治って行く事は常識となっております。
抗菌薬(抗生物質)を使うのは恥ずかしいのではないでしょうか。
それを、その他のウイルス感染症にも同じ対処をすれば良いだけなんです。
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by hanahanak2 | 2009-12-03 22:38 | インフルエンザ | Comments(0)

急性中耳炎 症例141

2歳9ヶ月の子どもさん。
数日前に救急外来受診、
インフルエンザの確定診断で、タミフルの処方あり、
しかし、何故か、マイコプラズマ感染の疑いがあるとの事で、抗菌薬(抗生物質)の処方もありました。
不思議な処方でした。

耳痛の訴えから数時間後、当院へ受診しました。
従って、急性中耳炎の急性期での受診でした。

末梢血液白血球 11,600/μl H

白血球3分類  リンパ球 29.4%    3,300/μl H
          単核球  10.6% H  1,200/μl H
          顆粒球  60.0%    7,100/μl H

やはりウイルス感染ですね。
抗菌薬は、不要ですよ。
インフルエンザを確定した時点で、抗菌薬は不要と考えるのが普通なんですが、不思議。
   

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by hanahanak2 | 2009-11-03 20:43 | インフルエンザ | Comments(0)

インフルエンザ 症例3

20歳代の患者さん。
迅速検査にて確認されています。

末梢血液白血球 5,900/μl

発熱以外の呼吸器症状は軽度でした。
インフルエンザと言うのは、白血球増多が起こらない場合が多い印象です。
これからも、注意して診察したいところです。
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by hanahanak2 | 2009-10-13 17:08 | インフルエンザ | Comments(0)

急性中耳炎 症例136

大学生の患者さん。
当院初診の2日前にインフルエンザと診断され、タミフルを服用中でした。
抗菌薬(抗生物質)の処方はありません。
当院へは、耳が痛いと訴えて来院されました。
鼓膜は高度の膨隆を呈していました。
全身状態は良好でした。

末梢血液白血球数 7,200/μl

何の変化もありません。

インフルエンザウイルス性急性中耳炎、ですね。

インフルエンザウイルスが感染し、その後、細菌感染を来たし急性中耳炎は成立するという従来の説明では納得出来ない所であります。
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by hanahanak2 | 2009-09-24 10:26 | インフルエンザ | Comments(0)