急性咽頭炎 症例10
23歳の患者さん。
受診前日より、ノドが痛いと受診されました。
体温36.8度、額帯鏡下の視診では、特別な所見無し。
ファイバースコープをすると、
①咽頭後壁に白苔がびっしり。
②鼻中隔彎曲により、右鼻腔が狭い。
ウイルス感染でも白苔は出来ますので注意です。
そして、血液は、
末梢血液白血球数 17,000/μl H
白血球3分類 リンパ球 18.8% 3,100/μl
単核球 6.7% 1,100/μl H
顆粒球 74.5% 12,800/μl H
先日UPした好酸球増多の場合があればいけないので、5分類を外注して、抗菌薬(抗生物質)処方し、翌日再検査することにしました。
翌日の再検査では全ての項目が正常化していました。
そして、その後同日に送られて来た5分類は
好中球 83.0% H
好酸球 0
好塩基球 0
リンパ球 12.0% L
単核球 5.0%
2日にわたる診断で、細菌感染性咽頭炎と確定できました。
抗菌薬投与翌日には咽頭痛は消失しました。
リンパ球3,000以下、顆粒球10,000以上の場合には
外注してでも、白血球5分類をやった方がより診断が確実になります。
当たり前ですね・・・・・・。
by hanahanak2 | 2009-12-15 17:12 | 急性咽頭炎・扁桃炎 | Comments(0)