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細菌性髄膜炎による死亡例

上記のような記事が目に留まりました。

初診時、仕事が終わって微熱と頭痛あり、咳痰・咽頭痛・項部硬直なしで来院された患者さん。
総合感冒薬と抗菌薬をもらって帰宅。
2日目、同症状が続いて、
3日目、40度台の発熱あり、白血球7,800/μl、CRP0.05mg/dlだった。抗菌薬の点滴を受け、
4日目、5日目、6日目と、抗菌薬の点滴を受けた。
8日目、痙攣が起こったため総合病院へ紹介受診入院。白血球21,600/μl、CRP44.4mg/dl、髄液検査にて細菌性髄膜炎が確定した。しかし、重大な合併症が出現し不幸な結果になったということです。

そこで疑問点。
抗菌薬を使う時には白血球数・白血球分類をやって欲しい。記事にも書いて欲しい。
髄膜炎の診断を、微熱・頭痛の段階で求められるのは酷です。
各市町村医師会に髄液検査センターが必要になります。
3日目の白血球7,800で抗菌薬の点滴を追加とは疑問。
どの時点で、白血球増多・好中球増多が起こったのかなあ。
感染症にとにかく抗菌薬(抗生物質)というのは、疑問。

わたしの後出しジャンケンでした。
こんな記事が、ひとつひとつ、勉強になります。

by hanahanak2 | 2009-10-06 18:49 | 記事から | Comments(0)