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傷だらけの鼓膜

四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。

中耳炎の治療の一環として鼓膜切開・チューブ留置術を行うと術後に色々と傷が残る確率が高くなってきます。
急性中耳炎(滲出性中耳炎を含めて)は本来、治すのではなく、治るのを待つ疾患なんです。

31歳の患者さん。
左耳痛にて受診されました。
なんと、7か月児で当院受診、両滲出性中耳炎と診断し、当院へ通院するも他院への受診もし、鼓膜切開・チューブ留置術も何度も受けてました。当院でも右の切開を1回しました。
受診した医療機関で抗菌薬も断続的に使っておりました。
結局、5歳で中耳炎は治癒しました。
反省すべき点が多々あるのです。
しかし、左鼓膜の肉芽性鼓膜炎で治療を続けていましたが、治癒状態達成ならず中断されてしまいました。
当時は硝酸銀処置をしておりました。
硝酸銀処置では、頻回に鼓膜穿孔を来していましたが当患者さんでは免れていました。

「先生、小さい時お世話になっていた木〇ふ〇まるです」
お顔を凝視すると30年前の赤ちゃんを思い出しました。
診察を始めました。
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鼓膜全体に薄いです。
一部石灰化があります。
弛緩部には内陥。
そして、左鼓膜には、ビランと肉芽

穿孔を来さないように、
清拭→リンデロンVローション塗布→アルゴダーム小糸くくり留置、を繰り返し処置を予定しました。

痩せの体形でしたので聞いてみると、
「カロリー制限」と「運動」を心がけておられるとの事でした。
朝食は?
「コーヒー牛乳」
「低糖質・高タンパク・高脂肪・高カロリー」食である「糖質制限食」を説明しました。

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「スーパー糖質制限」実行中。
8時半血糖値:91mg/dl。

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認知行動療法ですか。
注目です。
私の腰痛は、糖質制限で、改善の兆しが現れてきました。

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by hanahanak2 | 2017-04-08 22:57 | 鼓膜炎 | Comments(0)