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フロモックス内服中

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
抗菌薬適正使用の基本です。

20歳代の患者さん。
数日来の風邪症状(咽頭痛・鼻汁・咳痰)にて近医受診し、
フロモックス(第3世代セフェム系抗菌薬)内服するも経過不良の為当院受診されました。

フロモックス内服中_a0082724_17103744.jpg
大量粘膿性鼻汁を認めます。
咽頭後壁、鳥肌状の腫れも認めます。
白苔はなし。
末梢血液白血球数 5,100/μl

どう考えても、ウイルス性の風邪ですよ。
耳鼻咽喉科では、急性副鼻腔炎 となるのですが。

薬剤選択は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
メプチン。

三世代セフェムへの決別」検索お願いします。

体格は一瞥で過体重
18時半血糖値:76mg/dl。ちょっと低いよ。
昼食:サンドイッチ。

糖質制限指導しました。

大袈裟でなく、日本の将来が心配ですね。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:85mg/dl。

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フロモックス内服中_a0082724_20534527.jpg
徳島新聞 「暮らし」ページからです。
健康医療のページでないのが残念です。
1面でも良いと思うのですが。

「糖質とは、・・・・血糖値を上げる働きを持つほか、取り過ぎると中性脂肪を増やす。糖質を制限することで糖尿病や肥満治療に有効とされる」
その通り。
「糖質を控えればカロリーは多めに摂っても肥満につながらないという研究もあり・・・・・」
その通り。
「山田医師は、・・・・・「極端な糖質制限は生活の質を下げてしまう恐れもあるので・・・」と注意も促す」
なんか変!
生活の質を下げるのは、「極端な糖質摂取であり中途半端な糖質制限です」

「糖質オフをうたうさまざまな商品が販売されている。適度に取り入れることで、カロリーをあまり気にせず、おいしい食事と健康を両立させることができるかもしれない。」

かもしれない、でなく、できる、のです。

山田悟 先生。
日本の為に、「正しい糖質制限」普及のご努力をお願い致します。

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by hanahanak2 | 2016-10-21 21:17 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)