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ずっと抗菌薬が

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
これでもかこれでもか抗菌薬診療は止めて欲しいのです。

50歳代の患者さん。
難聴での受診でしたが、
5月に左頬部痛あり、CT撮影の可能な医療機関を受診されました。
病歴に重大疾患がある関係もあったのでしょう。

CT画像にて「左上顎洞」に強い陰影あり抗菌薬等の療法が始まりました。
5月
クラリス200mg2錠 14日分(+シングレア・ムコソルバン・漢方薬)
クラリス200mg1錠 28日分 (同上)
6月
グレースビット50mg2T 14日分 (同上)
7月
クラリス200mg2錠 14日分 (同上)
クラリス200mg1錠 30日分 (同上)
8月
クラリス200mg1錠 30日分 (同上)

当院受診は、9月。
ずっと抗菌薬が_a0082724_16433907.jpg
左上顎洞からの粘膿性鼻汁です。
この間、3回のCT撮影です。
耳鼻咽喉科への紹介をお願いしたい所です。
ヘッドライト下には診断は困難ですが、ファイバースコープ下で状態把握は簡単です。
状態把握にCT撮影を用いるとすると10回20回と続けるのでしょうか。
放射線被曝はドンなんでしょう?

末梢血液白血球数 6,600/μl。

ウイルス性急性副鼻腔炎 です。繰り返すタイプか居座るタイプかは判断出来ません。

ロイコトリエン受容体拮抗薬であるシングレア10mg1錠/日のみの服用継続をお願いしました。
これで治らないのは内視鏡下副鼻腔手術です。

1週間後、
ずっと抗菌薬が_a0082724_17034183.jpg

改善無しでした
月単位でのロイコトリエン受容体拮抗薬内服で経過観察いたします。
状態は、ファイバースコープ検査で100%とはいきませんが、分かります。

抗菌薬診療・CT撮影、患者さんが信頼する診療項目なんですね。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:94mg/dl。

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2016.08.17 47NEWS
糖尿病増加は高齢化が主因 埼玉医大などが分析

 代表的な生活習慣病で、患者が年々増えている糖尿病。野田光彦埼玉医大教授(内分泌・糖尿病内科)らのチームは、人口に占める糖尿病患者の割合(糖尿病有病率)の推移について、意外な結果を専門誌に発表した。

 「日本の糖尿病対策の検討には、人口構成の変化にもっと注意を向ける必要がある」とチームは問題提起している。

 チームが分析に使ったのは、1988~2011年の糖尿病有病率のデータを含む国内の大規模疫学研究6件、国による健康調査9件。計約16万1千人の成人男女が対象になっている。

 まず1990年から2010年までの有病率を算出し、それを基に30年までの有病率を予測したところ、1990年に6・6%(患者数約600万人)だった有病率は2010年に7・9%(同約830万人)に増え、30年には9・8%(同約970万人)まで伸びると推計された。

 次に、人口の高齢化による影響を除くとどうなるかを見るため、10年時点の男女別の人口構成がずっと変わらないと仮定する「年齢調整」と呼ばれる計算法で推計し直したところ、1990年から2010年までは有病率7・9%で変化がなく、30年の予測値も8・3%と大きくは変わらないとの結果が出た

 野田教授によると、高齢化でなぜ糖尿病が増えるかについては、完全には解明されていない。同教授は「メカニズムの研究とともに、高齢患者に重点を置いた政策検討を急ぐべきだ」と指摘している。

ずっと抗菌薬が_a0082724_17275294.gif
学会の演題にも少々の糖質制限が出ております。
そして、江部康二先生を先頭に多数の先生方が糖質制限の懸命な普及活動をされておられます。
クスリに頼る学会は、そんな食事療法で解決出来る行動を無視しているのです。

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by hanahanak2 | 2016-09-17 21:34 | Comments(0)