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増悪です。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
従って、抗菌薬は使わないのが正解です。

1歳11ヶ月児。
7月13日書き込みした患者さん。
治癒状態達成したのですが、今月、38.5度超えの発熱が2日間続いたとの事で受診されました。
増悪です。_a0082724_21045635.jpg

重症の右急性中耳炎です。
左は部分的な貯留液を認めます。

ウイルス性急性中耳炎の確認をしました。
末梢血液白血球数 14,600/μl H
白血球3分類  リンパ球数 6,200/μl H
        単核球数  1,200/μl H
        顆粒球数  7,200/μl H
ウイルス性急性中耳炎です。
ウイルス性急性中耳炎の特徴は繰り返す事です。
風邪ウイルスに対する免疫が積み上がってくると治癒に至ります。
抗菌薬を使わずに待つのです

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:84mg/dl。

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医療ニュース
追跡調査する。【藤野基文】
日本高血圧学会、VART主論文を撤回
東大小室教授「honest error」として取り下げを申し出
レポート 2016年8月15日 (月)配信高橋直純(m3.com編集部)

 日本高血圧学会は8月15日、学会誌「Hypertension Research」に2010年に掲載された千葉大学のディオバン研究「VART Study」の主論文について、撤回(retraction)とすることを公表した。責任著者の東京大学大学院医学系研究科器官病態内科学講座循環器内科学教授の小室一成氏が 「適切に訂正することができないhonest errorがある」として取り下げを申し出た。8月14日に開かれた編集委員会および理事会で決定した(同学会ホームページ)。

 VART Studyの主論文では、当時千葉大教授だった主任研究者の小室氏が今年に入り、訂正(Corrigendum)を申し出ていた(『VART主論文、東大・小室氏が「訂正」』を参照)。学会関係者によると、「Hypertension Research」編集部が複数回に渡って論文の問題点を指摘。同学会は撤回の理由を小室氏より「現存するデータでは適切に訂正することができないhonest errorがあるため、取り下げる」との申し出があったと説明している。

 VART Studyを巡っては、京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件の被告であるノバルティスファーマ社元社員が、統計解析の一部を担当していたことが明らかになっている。千葉大の調査委員会は2014年4月に小室氏に対してVART論文の撤回を勧告、2014年10月にサブ解析論文が撤回され、日本高血圧学会も2015年3月に小室氏を「厳重注意」処分としていた(『千葉大の降圧剤論文に撤回勧告、調査委』、『東大・小室教授を厳重注意、高血圧学会』を参照)。

 「VART Study」は、ARBであるディオバンと、Ca拮抗薬のアムロジピンについて、心血管イベントなどの複合イベントの発生に対する有効性をPROBE法で比較した試験。2002年から2009年にかけて実施された。

高血圧学会も、クスリの評価は甘い印象です。
高血圧症は生活習慣病です。
生活習慣を正せば、クスリに頼らなくても良いと思うのです。

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by hanahanak2 | 2016-09-09 21:40 | 急性中耳炎 | Comments(0)