アスピリンとプラビックス内服中
四国徳島からです。
当院の基本方針
①抗菌薬の適正使用
②改善しない鼻腔・副鼻腔疾患には手術を提案。
③糖質制限の提案・普及。
医学の進歩に伴って、抗血小板薬・抗凝固薬を内服する患者さんが増加しています。
そんな70歳代の患者さん。
前夜、左鼻出血で基幹病院救急外来受診し、止血処置をしていただき翌日当院来院されました。
左鼻中隔前部(キーゼルバッハ部)に突出膨隆しているのを認めました。
一応止血しておりました。
しかし、綿棒でこすると出血します。
病歴を教えてもらいますと、
大腸がん手術
冠動脈バイパス手術
冠動脈ステント挿入手術
投薬は、
プラビックス 抗血小板薬
タケルダ配合錠
アスピリン 抗血小板薬
タケプロン PPI 胃潰瘍薬
アーチスト 高血圧薬 狭心症薬
ニコランジル 狭心症薬
オルメテック 高血圧薬
クレストール 脂質異常薬
タムスロシン 前立腺肥大症薬
ベリチーム 消化薬
ビオフェルミン 乳酸菌製剤
10時血糖値:126mg/dl。朝食:パン・コーヒー・卵・果物。
血圧:156/75mg/dl。初診での緊張状態ではやむなし。
体格:過体重なし、痩せもなし。
超音波凝固、実施しました。
瞬間、湧出様の出血を呈しましたが、傷創被覆材アルゴダームでの圧迫で難なく止血し、アルゴダームを除去して帰られました。
翌日、
止血状態は続いていました。
14時血糖値:143mg/dl。昼食:ご飯・焼そば。
血圧:107/50mmHg。
耳鼻科医としての仕事は、これで終わりです。
しかし、糖質制限を実践している医師として言うのです。
何で、血管が詰まるのか、破綻するのか。
糖質の過剰摂取です。
糖質制限を勧めました。
返事は、「出来ません」
投薬が多すぎます。
ほとんど要らんのでないで。
抗血小板薬は1種類が原則と思います。
返事は、「出来ません」
以上、2回の通院で中断しました。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:91mg/dl。
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どんな抗生物質も効かないスーパー耐性菌、米で2人目の感染者
2016年06月28日 13:33 発信地:ワシントンD.C./米国
【6月28日 AFP】「最後の切り札」となるはずの抗生物質に対し、高い耐性を持つスーパー耐性菌への2人目の感染者が米国内で確認された。研究者らが27日、発表した。
専門誌「抗菌薬と化学療法(Antimicrobial Agents and Chemotherapy)」に掲載された論文によると、抗生物質への耐性を引き起こす特異な遺伝子「MCR-1」が、米ニューヨーク(New York)の患者の大腸菌株から発見されたという。
米ジョージ・ワシントン大学(George Washington University)のランス・プライス(Lance Price)教授は「われわれは抗生物質による治療が効かない腸内細菌の出現を目にしようとしている」と述べた。
MCR-1遺伝子を含む大腸菌感染が米国内で初めて確認されたのは今年5月で、尿路感染症で入院したペンシルベニア(Pennsylvania)州の女性患者(49)だったが、現在回復中だという。
MCR-1遺伝子は、こうした感染症治療における最終選択薬とされている抗生物質「コリスチン」に対する耐性を細菌に獲得させるため、特に恐れられている。
米疾病対策センター(CDC)は先月、国内でスーパー耐性菌に迅速に対応するための医療機関ネットワークを構築する計画を発表した。同ネットワークは今秋、始動する見込み。(c)AFP
6月5日、当ブログで記事にしました。
その続報です。
極めて危険です。
「抗菌薬適正使用」の確立が望まれます。
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by hanahanak2 | 2016-06-29 20:58 | 鼻出血 | Comments(0)