白血球数 11,100/μl。

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。

30歳代の患者さん。
1週間前より風邪症状で掛かりつけ医療機関を受診して抗生物質その他の薬を服用していた所、
前夜より左耳閉感を来たし当院受診されました。
その薬とは、
PL顆粒
 サリチルアミド(解熱鎮痛薬) 
 アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬) 
 無水カフェイン 60mg
 プロメタジンメチレンジサリチル酸(抗ヒスタミン薬)
メイアクト 抗菌薬 組織移行性が非常に悪い抗菌薬です。
セルベックス 胃潰瘍薬 抗菌薬を使った為の副作用防止目的
ムコダイン 痰切り
以上7成分、でした。

耳鼻咽喉を観察しました。
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①左急性中耳炎
②右への鼻中隔湾曲症
③両側大量膿性鼻汁→急性副鼻腔炎
④ノドが狭いです。

ウイルス性感染症とは思いますが、確認のため、患者さんへの説明のため「白血球数とその分類」検査を行いました。

末梢血液白血球数 11,100/μl

以上により、
ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と診断しました。

投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗薬
コタロー麻黄附子細辛湯カプセル。

そして、
体型が肥満傾向、
ノドが狭い、
10時半血糖値:128mg/dl。朝食・おやつ無しでは高値でした。
糖尿病が強く疑われました。
睡眠時無呼吸も強く疑われます。

糖質制限を説明しました。

こういう風に、診察を重ねていますと、すべての人達は糖質制限が必要と思うものです。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日8時半血糖値:133mg/dl。

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恐ろしい事が起こりつつあります。

日経メディカル 緊急リポート◆薬剤費 2016/01/11コピー
新薬の薬剤費に学会が震撼
第56回日本肺癌学会学術集会(11月26~28日、パシフィコ横浜)
2016/1/7 小崎丈太郎

「国破れてがん医療はない」
冒頭の挨拶に続き、シンポジウムの最後に再びマイクの前に立った國頭英夫氏(日赤医療センター化学療法科部長)は、「がん治療のコストが国家を破綻させようとしている」と熱弁を振るった。

 まず國頭氏は、有効性が否定された高価な治療の放棄を求めた。さらに後藤氏や瀬戸氏が求めた適正な薬価算定の仕組みづくりや安上がりな治療の研究は社会的、政治的なレベルの議論が必要で、すぐに着手すべきと語った。患者を選択する個別化の試みは既に国民のコンセンサスが得られているものの、「見込みの薄い」あるいは「エビデンスがない」治療の選択を打ち切ることは困難を伴うと指摘。一定の効果はあるもののICERの良くない、高価な治療を誰が負担するのかの議論を国民レベルで話し合ってコンセンサスを得るも難しい問題であると指摘した。

 「このシンポジウムを企画した際に、効果の乏しい治療法を撃てば良いと考えた。しかし本当に問題なのは免疫チェックポイント阻害薬のような良く効く薬であり、使い続けなければならない薬であった。本当の“闇”はここにある。問題はより深刻なものであることが分かった」

 ニボルマブについては、従来の分子標的治療薬とはケタ違いの患者1人3500万円/年の薬剤費がかかると同氏は独自に試算した(表3)。「有効な集団を事前に特定できず、有効例にいつまで使うか不明。無効でもpseudo-progressionがあるため止めるべきタイミングが分からないなどの問題点がある」

 國頭氏が試算した3500万円/人/年(体重60kgと想定)を非小細胞肺がん患者5万人が使うと仮定すると1兆7500万円/年という巨額になる。しかも、ニボルマブはこの先、腎細胞がんや胃がんなど多くのがんへの適応拡大が見込まれている(表4)。つまり肺がんは同薬の適応拡大の嚆矢となったに過ぎないのだ。

 本学術集会の抄録で國頭氏は肺癌学会の会員に次のように呼びかけている。
 >「『肺がんの治療成績はまだまだ不十分であり、それを少しでも改善させるために、コストがどうかなどということは考える必要もないし、倫理的に考えるべきではない』。もし先生がそうお考えなのであれば、私は不同意である。国破れて山河は残るかも知れないが、がん医療は残らない。そして国は破れつつある。これに目を背ける人を私は医者としてというより国民として認めない」



悪性黒色腫、肺がん以外にも適応拡大が図られます。
他社も次々と発売されると思います。
国は、創薬創薬と言うてますが、
抗がん薬の薬剤費だけで、日本の国家予算を食い潰してしまいます。

新年早々、不気味な情報に遭遇してしまいました。

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by hanahanak2 | 2016-01-11 21:12 | 急性中耳炎 | Comments(0)