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白血球数2万超え

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。
従って、抗菌薬無しでの診療スタートして欲しいです。
肺炎球菌・インフルエンザ菌が検出されますが、それはあくまで検出菌であって、起炎菌と断定するには状況証拠に乏しいと思います。

6歳の患者さん。
本日、左耳痛・耳漏と39℃の発熱で受診されました。

白血球数2万超え_a0082724_21191256.jpg

左鼓膜、自壊後の状態です。
右鼓膜は正常です。

末梢血液白血球数 20,900/μl H
白血球3分類 リンパ球数   2,900/μl
       単核球数     900/μl
       顆粒球数    17,100/μl H

白血球1,3万超え、顆粒球1万超え、リンパ球3千以下 は上記判定基準では細菌感染パターンに該当します。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症である事を信じて、
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレスを使いました。

明日、「白血球数とその分類」検査を再度やります。確認します。

ウイルス性感染症に、いくら抗菌薬を使っても無駄ですよ。

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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:94mg/dl。

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また、日経メディカルの記事から。

日経メディカル 海外論文ピックアップ
Ann Intern Med誌から
低炭水化物ダイエットで心血管危険因子が改善
低脂肪ダイエットよりも有効、RCTの結果
2014/9/26
大西淳子=医学ジャーナリスト
 低炭水化物ダイエットは低脂肪ダイエットよりも、体重減少と心血管危険因子の改善効果が有意に高いことが、ランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。米国Tulane大学のLydia A. Bazzano氏らが、Annals of Internal Medicine誌2014年9月2日号に報告した。

 低炭水化物ダイエットは減量法としてよく知られているが、心血管系に対する影響は十分に研究されていなかった。そこで著者らは、ルイジアナ州のTulane大学医療センターで、心血管疾患と糖尿病には罹患していないと自己申告している、BMIが30~45で、22~75歳の男女148人(平均年齢46.8歳、88%が女性)を登録。

 1日の炭水化物の摂取量を40g未満とする低炭水化物ダイエット群(75人)、または1日の摂取熱量に占める脂肪の割合を30%未満、飽和脂肪比率を7%未満とし、熱量の55%は炭水化物から摂取する低脂肪ダイエット群(73人)のいずれかに割り付けた。いずれも、摂取熱量の目標値は設定しなかった。

 試験期間中は両群に対して、食事に関するカウンセリング(当初1カ月は週1回の個別セッションを、それ以降はグループセッションを定期的に実施)を行った。また、ベースラインで、1週間のサンプルメニューやレシピ、炭水化物、脂質、たんぱく質の摂取量の計算法などを掲載したハンドブックを提供。さらに、1日当たり1食分の置き換えダイエット用食品(バーまたはシェイク)を継続的に支給した。試験期間中は身体活動量を変えないよう依頼した。

 体重、心血管危険因子、食事の内容に関する情報をベースラインと3カ月後、6カ月後、12カ月後に収集した。

試験期間中に重症有害事象の報告はなく、便秘、疲労、口渇、多尿、下痢、胸焼け、悪心などの有害事象の発生率に差はなかった。ただし、頭痛は低脂肪ダイエット群に多く認められ、3カ月時点では低炭水化物ダイエット群との発生率の差は有意だった(P=0.030)。

 低炭水化物ダイエットは、体重減少と心血管危険因子の改善において、低脂肪ダイエットより有効だった。「減量に加え心血管危険因子の改善も望む人々には、低炭水化物ダイエットが適している」と著者らは述べている

 原題は「Effects of Low-Carbohydrate and Low-Fat Diets: A Randomized Trial」、概要は、 Ann Intern Med誌のWebサイトで閲覧できる。 

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by hanahanak2 | 2014-10-06 21:26 | 急性中耳炎 | Comments(0)