急性咽頭炎
四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
感染症診療では、抗菌薬使用の明確な判断基準が欲しいところです。
「白血球数とその分類」検査が、非常に有用な手段と思います。
20歳代後半の患者さん。
23年8月27日、鼻中隔矯正術術後の書き込みをした患者さんです。
今回は、咽頭痛での受診でした。
咽頭後壁には白苔がベッタリ。
ノドの狭いのが気になります。
過体重です。
受診時には、糖質制限を指導はしています。
末梢血液白血球数 12,900/μl H
白血球3分類 リンパ球数 2,300/μl
単核球数 600/μl
顆粒球数 10,000/μl H
これだけの白苔があるに関わらず、発熱なし、食事も普通。
初期に細菌性パターンを示す、ウイルス感染症と判断しました。
当院への信頼性が高い患者さんでしたので、
翌日再受診してもらいました。
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレス
コタロー麻黄附子細辛湯
翌日、
白苔は軽減していました。
喉頭蓋基部の軽度腫脹を認めました。喉頭蓋炎です。
末梢血液白血球数 10,900/μl H
白血球3分類 リンパ球数 2,000/μl
単核球数 400/μl
顆粒球数 8,500/μl H
この数値なら、迷う事無いウイルス感染症パターンです。
よって、抗菌薬使用を回避出来ました、という患者さんでした。
努力をしないと、抗菌薬適正使用は、前進しないと思います。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:89mg/dl。
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聖教新聞からです。
今の時代、糖尿病予備群の段階から、糖質制限を始めるべきと思います。
このような不幸は、起こしてはならないと思います。
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by hanahanak2 | 2014-08-20 22:23 | 微妙な判定 | Comments(0)