急性喉頭蓋炎
四国徳島からです。
台風11号で被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
急性喉頭蓋炎の地雷を踏まないように、嚥下痛には特に気を使って診察しています。
そんな60歳代後半の患者さん。
受診日朝からの「嚥下痛」
発熱なし
血圧:129/68mmHg。
脈拍に不整なし。のようでした。
9時血糖値:135mg/dl。朝食はご飯・味噌汁・バナナ、でした。糖質過多ですね。
過体重の印象は、なし。
喉頭蓋の基部が中等度腫脹していました。
呼吸困難を来す程ではありませんでした。
そして、急性喉頭蓋炎ですが、これがウイルス感染症なんです。
「白血球数とその分類」検査しました。
末梢血液白血球数 11,700/μl H
白血球3分類 リンパ球数 1,000/μl L
単核球数 600/μl
顆粒球数 10,100/μl H
顆粒球数1万以上でリンパ球数3千以下は細菌感染症ですが、
7月31日の患者さんと同じようにウイルス性感染症の初期に見られるパターンと思いました。
投薬は、
ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレス
コタロー麻黄附子細辛湯
翌日、
末梢血液白血球数 7,600/μl
白血球3分類 リンパ球数 1,300/μl
単核球数 400/μl
顆粒球数 5,900/μl
嚥下痛も改善していました。
急性喉頭蓋炎を含めて、急性喉頭炎も、繰り上げ100%ウイルス感染症ですと言うことが出来ます。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:88mg/dl。
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糖質制限の先進国の英国での動きですよ。
糖質制限すれば、クスリも手術も不要なんです。
ガイドラインが確定すると、治療の流れはそちらに変わっていきます。
利益相反?
7月17日に書き込みした、「スタチン予防投与」に似ていると思います。
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by hanahanak2 | 2014-08-10 21:49 | 白血球 | Comments(0)