繰り返す耳下腺炎
四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
感染症診療では、抗菌薬使用の適正が求められます。
取り敢えずの使用は、どうかと思います。
「白血球数とその分類」検査が、威力を発揮いたします。
昨年9月7日に書き込みした、現在3歳児の患者さん。
当院初診(平成24年3月)以来、抗菌薬が必要な感染症は、無しでした。
現在、急性副鼻腔炎の繰り返しは続いていますが、急性中耳炎の発症はありません。
6月、39℃の発熱と左耳下腺腫脹で来院。
鼓膜には著変なし。
末梢血液白血球数 8,500/μl
迷う事無く「おたふくかぜ」・・・確定の検査はしていません。
抗菌薬は出しません。
大量膿性鼻汁の為、ロイコトリエン受容体拮抗剤:シングレア又はキプレスの内服指示。
所が、7月、38℃の発熱と右耳下腺腫脹で来院。
迷う事無く「ウイルス性反復性耳下腺炎」と言うて検査をしました。・・確定の検査は未実施です。
末梢血液白血球数 14,500/μl H
白血球3分類 リンパ球数 2,300/μl
単核球数 900/μl
顆粒球数 11,400/μl H
ウイルス感染症初期の細菌感染症パターンと思い、翌日再検査をお願いしました。
翌日、解熱し、耳下腺の腫脹は軽減していました。
末梢血液白血球数 11,400/μl H
白血球3分類 リンパ球数 3,400/μl H
単核球数 900/μl H
顆粒球数 7,100/μl H
予想通りのウイルス感染症パターン移行で、胸をなで下ろした次第です。
抗菌薬適正使用の試行錯誤でした。
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「スーパー糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:98mg/dl。
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徳島新聞 読者の手紙 から。
生活習慣病の克服には、糖質制限が欠かせません。
公共団体、医師会の対応が遅れていると思います。
一般の方々への浸透が早い速い印象ですよ。
クスリクスリは可哀想です。
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by hanahanak2 | 2014-07-31 20:45 | 白血球 | Comments(0)