10年来の頬部痛と臭う鼻汁

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

慢性副鼻腔炎でも粘膿性鼻汁を来しますが、
それは、
繰り返すウイルス感染、
居座るウイルス感染、
病的粘膜それ自体の分泌物
と、思います。

60歳代の患者さん。
主訴:10年来の断続的頬部痛と臭う鼻汁。
20歳頃に左副鼻腔根本術。
今回も昨年10月から、鼻症状が始まり、近医での抗菌薬を断続的に服用していました。
症状改善しなかったので、今回、遠路、当院受診となりました。

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ファイバースコープ検査で状態把握は非常に容易です。
①右への鼻中隔弯曲中等度。
②右鈎状突起外側に粘膿性鼻汁のにじみがお分かりと思います。
③右中鼻道にハッキリと粘膿性鼻汁中等量。
左にはありません。
④ノドが狭いです。喉頭は全体に腫れが目立ちます。
かなりな睡眠時無呼吸が想定されます。
体重90kg。慎重78cm。
突っ込み所満載です。

12時食前血糖値:149mg/dl予備軍と診断されているそうです。
血圧:136/76mmHg。オルメテックという降圧剤を服用中です。
末梢血液白血球数:4,800/μl

治療しても改善しない鼻腔・副鼻腔症状には手術なんですが、
体調管理が優先します。
①抗菌薬は中止。
②糖質制限実行。

そしてそして、スギ花粉症を発症していました。
投薬は、
キプレス:ロイコトリエン受容体拮抗剤
ナゾネックス点鼻液
パタノール点眼液。

体調を整えて、
鼻中隔矯正術+右内視鏡下副鼻腔手術(上顎洞)を、
日帰り局所麻酔下手術を予定しました。

「先生にやってもらうわ」との事でした。

最大の難関は「糖質制限実行」です。

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「糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:119mg/dl。

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怖い話ですよ。私達のちょっとした努力で解決出来る事柄と思いますよ。
1月11日、13日にも書き込みしたのが現状らしいですよ。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎に、何処までも抗菌薬診療は、反省すべきと思います。

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by hanahanak2 | 2014-03-18 22:07 | 慢性副鼻腔炎 | Comments(0)