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急性中耳炎、鼻中隔弯曲症も

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

耳鼻咽喉科感染症診療では、分離菌・検出菌を起炎菌と断定している所に最大の誤りを犯していると思います。
「白血球数とその分類」検査を優先すべきです。

20歳代の患者さん。
「咽頭痛」を主訴として来院されました。
咳痰、嗄声、耳閉感もありました。

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①左右大量粘膿性鼻汁。
②右への鼻中隔突出が高度。
③左鼓室に部分的貯留液。

末梢血液白血球数 13,400/μl H
白血球3分類  リンパ球数  3,300/μl H
           単核球数   1,000/μl H
           顆粒球数   9,100/μl H

白血球1.3万以上ですが、顆粒球1万以下ですから、
ウイルス感染症と診断するのが正解と思います。
分離菌陽性をもって細菌感染症と診断するのは無茶ですよ。

キプレス:ロイコトリエン受容体拮抗剤
コタロー麻黄附子細辛湯
パルミコート200タービュヘイラー
を、選択しました。

5日後、 
急性中耳炎、鼻中隔弯曲症も_a0082724_23134441.jpg

粘膿性鼻汁は激減。
鼓室内貯留液はそのまんま。近日中に排液完了予定です。
咳、特に夜間の咳も消失する予定です。
体型から肥満?と思いましたが、咽が狭いですよ。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症なんです。

今後の課題。
①ダイエット。健康的に実施するとすれば、糖質制限を推奨します。
②鼻中隔矯正術。

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「糖質制限」実行中。
本日朝食開始90分後血糖値:94mg/dl。

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糖質制限に必須の食材です。
生産拡大と商品化が必要です。

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by hanahanak2 | 2013-11-24 23:42 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)