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急性中耳炎 症例317 RSウイルス陽性

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症です。

4歳の患者さん。
来院理由は「左耳痛」。
5日前に掛かりつけのクリニックを受診していました。
鼻汁・咳の風邪症状でした。
RSウイルス迅速検査を実施し、陽性との事。
中耳炎の有無の指摘はなかったとの事。
RSウイルス陽性に関わらず、
ウイルス性感染症と診断しているに、
どうして、
どうして、
抗菌薬が出たんでしょう?
抗菌薬服用に関係なく、RSウイルスは躍動し中耳炎を誘導した事になります。

急性中耳炎 症例317 RSウイルス陽性_a0082724_2215245.jpg

急性中耳炎・急性副鼻腔炎には異論は無いと思います。
ここでウイルス感染症と思って欲しいです。

「白血球数とその分類」検査が重要なんです。
末梢血液白血球数  6,000/μl
白血球3分類   リンパ球数  2,700/μl
           単核球数   1,100/μl H
           顆粒球数   2,200/μl

間違いなく、ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎の1例1例を丁寧に診療すれば、それらがウイルス性感染症と判断出来ると思います。

残念でなりません。

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「スーパー糖質制限」実施中。
本日朝食開始90分後血糖値:100mg/dl。

急性中耳炎 症例317 RSウイルス陽性_a0082724_22303088.jpg

当記事を読んだ読者の方々は、当然の如く、
「何かマスクを睡眠時に装着すれば治るんだ」と思いますよ。
その真相は、毎月毎月、高額の医療費を払い続けなければならないのですよ。
そして、毎晩の睡眠中のマスク装着は、容易なものではありません。
そんな分けで、
当院ではその診療、CPAP療法は推奨していません。
提案しているのは、
①鼻腔通気度を確保するための、鼻中隔・鼻甲介手術
②咽の狭隘改善の為の、「糖質制限」によるダイエット、
です。

生活習慣病の為の薬物は例外を除いて不要となります。
マスク装着も例外を除いて要らなくなるはずです。

活字になったものは全て正しいとは言えません。
報道された情報も同じです。

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by hanahanak2 | 2013-10-31 22:45 | 急性中耳炎 | Comments(0)