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急性中耳炎 症例306

四国徳島からです。

「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎は、繰り上げ100%ウイルス感染症と思います。
抗菌薬投与で思い通りに制御出来ないのが常と思います。

6月中旬、1歳6ヶ月の男児、「39.7度発熱・鼻汁・咳」で来院されました。

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両側鼓膜、中等度膨隆。
「白血球数とその分類」検査。
末梢血液白血球数  9,900/μl
白血球3分類  リンパ球数  2,300/μl
           単核球数     900/μl H
           顆粒球数   6,700/μl

お分かりのように、ウイルス感染症であることは明かですよね。
従って、抗菌薬不使用でスタート。

3週間後、
急性中耳炎 症例306_a0082724_22324367.jpg

元気元気に。
しかし、鼓膜膨隆は不変。
慌てないんですよ。

その1週間後、
急性中耳炎 症例306_a0082724_22332057.jpg

鼓室内貯留液の排出が始まっていました。
泡状の液体がお分かりでしょう。

その1週間後
急性中耳炎 症例306_a0082724_22335523.jpg

上鼓室の貯留液が残るのみになりました。
ゴールが見えてきました。

ウイルス性呼吸器感染症の頻度が低くなる夏季は改善が速いです。
どちらにしろ、急性中耳炎は治りやすい疾患と思います。
就学時までには、大半の中耳炎は治癒に至ります。

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「スーパー糖質制限」実施中。
本日朝食開始60分血糖値:91mg/dl。

急性中耳炎 症例306_a0082724_225909.jpg

私は思います。
こんなに簡単にCPAP療法をやるのは「CPAP機器」メーカーの戦略?
どうして、いびき・無呼吸が起こるか考えてみると、
①鼻腔が狭く鼻腔通気度が悪化している。
②咽頭口腔の構造物が大きくなり通気度低下を来している。
このひとつまたは両者が原因となっている場合がほとんどです。

①障害となっている構造物に対しての手術。
②肥満傾向には減量療法。
成人であれば、メタボリック症候群を合併している場合が多いので、
「糖質制限」療法を実施する。

何十年とCPAP療法を行うことは医療費の浪費とも思えるのです。
個人の負担金も莫大になるとおもいます。

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by hanahanak2 | 2013-07-16 23:14 | 急性中耳炎 | Comments(0)