急性中耳炎 症例291 RSウイルス迅速検査陽性
四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
また、危惧しているのは、耳汁・鼻汁・咽頭喉頭からの検出菌分離菌を起炎菌と自動診断する伝統。
今日提示の患者さん。
「前日に左耳が痛いと泣いていました」との事で来院された2歳4ヶ月の子供さん。
左耳には耳漏を認めます。
急性中耳炎でした。
①「白血球数とその分類」検査
末梢血液白血球数 18,000/μl H
白血球3分類 リンパ球 7,400/μl H
単核球 1,700/μl H
顆粒球 8,900/μl H
②RSウイルス迅速検査
陽性
③鼻汁細菌培養同定検査
提出中
耳鼻咽喉科学会ガイドラインの重症度では、中等度以上と思います。
抗菌薬使用は妥当でしょうか?
末梢血液白血球数は18,000/μlと高値を示しています。
抗菌薬を使用する基準になりますか?
RSウイルスに感染していますが、
ガイドラインで述べておられるように、ウイルス感染はたとえあっても軽症の場合が多いと無視してもよろしんですか?
by hanahanak2 | 2012-10-14 21:27 | 急性中耳炎 | Comments(0)