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2007年平成19年のカルテから

四国徳島からです。
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


5年ぶりに受診された患者さん(70歳代)。
当時「咽頭痛」にて来院されました。

当時、
額帯鏡下の診察では特別な変化は、無し。
ファイバースコープ検査、
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大量膿性鼻汁。
急性副鼻腔炎。ひどい。
末梢血液白血球数  9,000/μl 
白血球3分類   リンパ球  1,700/μl
         単核球   1,000/μl H
         顆粒球   6,300/μl 
 

顆粒球1万以下は細菌感染症ではないと判定します。
「抗菌薬不使用診療」開始。

1週間後、
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膿性鼻汁は減少傾向です。

そして、初診から1ヶ月後、
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膿性鼻汁はわずかになってきました。
ここで、来院途切れてしまいました。

1例報告で申し訳ないのですが、
急性咽頭炎の合併がない急性中耳炎・急性副鼻腔炎では、
抗菌薬を使う理由が有りません。

by hanahanak2 | 2012-08-27 16:47 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)