病的粘膜を少しずつ切除していけば・・・・
「抗菌薬の適正使用」の一助になればと思い、当ブログを続けています。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
昨日の続きです。
視診にて、鼻腔通気度は改善しているに関わらず鼻閉の訴えが続く場合があります。
「後鼻漏」が原因の時が頻繁に見受けられます。
もちろん、咽頭部の狭小化のチェックを怠らない事が重要です。
4年前、左右1回目の内視鏡下副鼻腔手術、術後、
左過剰鼻汁は認めません。
右前頭窩にポリープ。
右上顎洞前端部より大量鼻汁
そこで、3回目の右内視鏡下副鼻腔手術(今年3月)、
右上顎洞開窓不足が見受けられますが、鼻汁は確実に止まってきました。
やれば達成されるんです。
やらなければそのまんま。
嗅裂側は、
少々の鼻汁が探せば見付かります、という程度。
「鼻閉・後鼻漏」の訴えは格段に改善してきました。
最近の受診時には、耳症状で、「鼻腔・副鼻腔」症状の言及は無かったです。
外来での局所麻酔下日帰り手術で実施していますので、無理は決して出来ません。
1回しては修正、修正しては追加と複数回でやらせてもらっています。
だから、
7月3日に書き込みした、
内視鏡下副鼻腔手術をしてもらったのに、後鼻漏が改善せず、救助を「m3」に求めておられたドクター、
病的粘膜が存在する限り、後鼻漏は止まりません。
抗菌薬をいくら投与しても土台無理です。
納得出来るまで、病的粘膜を切除することが最も近道です。
by hanahanak2 | 2012-08-21 10:36 | 後鼻漏 | Comments(0)