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咳が、なかなか、治らない

四国徳島からです。

抗菌薬の適正使用が問題になって久しいです。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。


20歳代の患者さん。
1週間咳が続いているとの事で受診されました。

咳が、なかなか、治らない_a0082724_1147113.jpg

大量粘膿性鼻汁を認めました。
急性副鼻腔炎です。
ウイルス性急性副鼻腔炎に違いないです。
後鼻漏となっている鼻汁が消失(著明改善)すると咳は止まって来るはずです

次の「白血球数とその分類」検査が重要です。

末梢血液白血球数  11,100/μl H 
白血球3分類   リンパ球  2,100/μl
         単核球   1,200/μl H 
        
         顆粒球   7,800/μl H 


顆粒球1万以下ですので、ウイルス感染症。

自信を持って、「抗菌薬不使用診療」をスタートします。

細菌培養同定検査は、通常、無視します。

ウイルス感染症に伴って増加する肺炎球菌・インフルエンザ菌を殺傷することは無意味と思います。

自然に減少する肺炎球菌・インフルエンザ菌を、抗菌薬で攻撃する必要は無いと思います。

by hanahanak2 | 2012-08-11 12:08 | 白血球 | Comments(0)