咳が、なかなか、治らない
四国徳島からです。
抗菌薬の適正使用が問題になって久しいです。
当院では使用基準(暫定)を設けて対処しています。
顆粒球1万以上、リンパ球3千以下、白血球1.3万以上、です。
20歳代の患者さん。
1週間咳が続いているとの事で受診されました。
大量粘膿性鼻汁を認めました。
急性副鼻腔炎です。
ウイルス性急性副鼻腔炎に違いないです。
後鼻漏となっている鼻汁が消失(著明改善)すると咳は止まって来るはずです。
次の「白血球数とその分類」検査が重要です。
末梢血液白血球数 11,100/μl H
白血球3分類 リンパ球 2,100/μl
単核球 1,200/μl H
顆粒球 7,800/μl H
顆粒球1万以下ですので、ウイルス感染症。
自信を持って、「抗菌薬不使用診療」をスタートします。
細菌培養同定検査は、通常、無視します。
ウイルス感染症に伴って増加する肺炎球菌・インフルエンザ菌を殺傷することは無意味と思います。
自然に減少する肺炎球菌・インフルエンザ菌を、抗菌薬で攻撃する必要は無いと思います。
by hanahanak2 | 2012-08-11 12:08 | 白血球 | Comments(0)