急性副鼻腔炎
四国徳島からです。
急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症と思います。
急性上気道炎ですから、そのほとんどはウイルス感染症ですよ。
「白血球数とその分類」検査結果をよ・・・・・・く見て下さい。
20歳代の患者さん。
訴えは、「鼻閉」「痰」
①下鼻甲介の状態、かなりのアレルギー性鼻炎が考えられます。
いつも大なり小なり鼻閉が続いているそうです。
②大量膿性鼻汁を認めます。
③赤ちゃんではないので、急性副鼻腔炎と急性中耳炎の合併は通常ありません。
末梢血液白血球数 9,600/μl>>
ウイルス性急性副鼻腔炎、ですよ。
抗菌薬(抗生物質)は使わないのです。
そうして、10日後、
①下鼻甲介の状態に変化は無し。
②多量膿性鼻汁は消失していました。
鼻汁細菌培養検査をやってみました。
事件現場に「ブドウ球菌」がいましたという事と思います。
肺炎球菌とかインフルエンザ菌とかの著名人は、いるはずなんですが発見出来ませんでしたという事です。
発見したら「消滅するべき」行動をやり続けると私達の身体が持ちません。
細菌培養同定検査での検出菌、それが直ちに「起炎菌」と決定することは間違っていると思います。
by hanahanak2 | 2012-06-02 22:29 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)