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急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎はウイルス感染症と思います。
急性上気道炎ですから、そのほとんどはウイルス感染症ですよ。
「白血球数とその分類」検査結果をよ・・・・・・く見て下さい。


20歳代の患者さん。
訴えは、「鼻閉」「痰」
急性副鼻腔炎_a0082724_2214362.jpg

①下鼻甲介の状態、かなりのアレルギー性鼻炎が考えられます。
いつも大なり小なり鼻閉が続いているそうです。
②大量膿性鼻汁を認めます。
③赤ちゃんではないので、急性副鼻腔炎と急性中耳炎の合併は通常ありません。
末梢血液白血球数  9,600/μl>>
ウイルス性急性副鼻腔炎、ですよ。
抗菌薬(抗生物質)は使わないのです。

そうして、10日後、
急性副鼻腔炎_a0082724_2221415.jpg

①下鼻甲介の状態に変化は無し。
多量膿性鼻汁は消失していました。
鼻汁細菌培養検査をやってみました。
急性副鼻腔炎_a0082724_2218141.jpg

事件現場に「ブドウ球菌」がいましたという事と思います。
肺炎球菌とかインフルエンザ菌とかの著名人は、いるはずなんですが発見出来ませんでしたという事です。
発見したら「消滅するべき」行動をやり続けると私達の身体が持ちません。

細菌培養同定検査での検出菌、それが直ちに「起炎菌」と決定することは間違っていると思います。

by hanahanak2 | 2012-06-02 22:29 | 細菌培養同定検査 | Comments(0)