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嫁はんがな、イビキ(鼾)かかんようになったと言うとったわ

四国徳島からです。

最近驚くこと。
イビキの解消を目的とした、鼻中隔矯正術を筆頭とする鼻腔通気度改善手術の威力です。


60歳代の患者さん。
2010年5月当院初診されました。
たちまちの受診理由は、2週間に及ぶ夜間の咳
そして以前からの気掛かりとして、大きなイビキ
当時の状態、
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①右上顎洞からの大量血性膿性鼻汁。
②左への山脈状の大きな鼻中隔彎曲。
③CT上、左上顎洞にも中等度陰影を認めました。
ウイルス性急性副鼻腔炎と診断し、その後鼻漏が原因での長引いている咳と思い、薬剤の選択は
1、ロイコトリエン受容体拮抗薬であるシングレア
2、コタロー麻黄附子細辛湯カプセル。
この2剤のみで、抗菌薬無し、咳止め無し、痰切り無し、もちろん胃薬不要、です。
2週間後には、膿性鼻汁消失し咳も消失しました。
私の信用度が上昇したのか、右上顎洞の内視鏡下副鼻腔手術に応じていただきました。
その年の8月実施。
これも大きな成果をもたらしました。
以前よりの頭重感が嘘のようになくなりました。
ただ、右中鼻甲介の癒着が出来てしまいました。

ここからの次の決断が長かったです。

鼻中隔矯正術と中鼻甲介癒着解消手術を実施出来たのは、先月下旬でした。

理由は、

痛くはなかった、

ただ、手術はやはり恐いとのことでした。

その1週間後のことでした。

イビキ解消

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鼻中隔の山脈状の突出がなくなりますと、夢のような改善を獲得出来るんです。

中鼻甲介の癒着もなくなるとより理想的な気流での呼吸が可能となります。

左の内視鏡下副鼻腔手術は、急性副鼻腔炎の反復性と難治性によって判断いたします。

イビキ(睡眠時無呼吸)の診療では、

鼻中隔の観察を欠かさないように。。

by hanahanak2 | 2012-04-07 22:09 | 鼻中隔弯曲症 | Comments(0)