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急性咽頭炎、昨年も

四国徳島からです。

抗菌薬(抗生物質)を使う使わないの判断に「白血球数とその分類」検査を推奨し実行しています。

20歳代の患者さん。
昨日、書き込みした患者さん。
昨年も「咽頭痛」での受診がありました。
急性咽頭炎、昨年も_a0082724_1092843.jpg

咽頭後壁に白苔。
鼻中隔彎曲。
そして、「白血球数とその分類」では、
末梢血液白血球数  6,500/μl
白血球3分類   リンパ球   600/μl L
           単核球    200/μl L
           顆粒球  5,700/μl

顆粒球も白血球数も1万以下でした。

従って、膿状の白苔が出来た場合、
これをもって、
細菌感染症と診断してはいけないのです。
白血球数とその分類」検査の上、上記の数値の場合には、
ウイルス性急性咽頭炎と診断してもらいたいのです。

耳鼻咽喉科外来での抗菌薬使用すべき患者さんは、本当に限られた方々になります。

「白血球数とその分類」検査で
①顆粒球1万以上
②リンパ球3千以下
③白血球1.3万以上
この3条件を満たす感染症は、ほんまに少ないはずです。

by hanahanak2 | 2012-02-17 10:32 | 白血球 | Comments(0)