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急性中耳炎 症例252

四国徳島から発信しています。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎に代表される耳鼻咽喉科感染症に対して、ウイルス感染を考慮した診療を続けています。

55歳の患者さん。
受診理由:右難聴・右耳閉感。
鼻汁・鼻閉・咳・痰(後鼻漏)もありました。
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①右鼓膜膨隆中等度。左鼓膜は穿孔があり、フェノール、テルダーミス等での処置にて閉鎖に成功いたしました。鼓膜の厚さに不均衡ありますが鼓室内貯留液は認められません。
膿性鼻汁、左に大量、右は中等度。
診断は急性中耳炎・急性副鼻腔炎、では不合格
細菌性かウイルス性かの判別後治療スタートしないと。
血球計測を省きましたが、
ウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎、ですよ。
抗菌薬(抗生物質)無しで1週間後、
急性中耳炎 症例252_a0082724_10144625.jpg

①右鼓膜は膨隆消失、滲出性中耳炎に移行していました。予想通りです。自力で治している所です。
②大量の膿性鼻汁、きれいに消失していました。

メーカーのパンフレット、講演会での先生方の発言、ウェブ上での記事等に疑問を感じるものです。

by hanahanak2 | 2011-11-30 11:32 | 急性中耳炎 | Comments(0)