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「4年前と同じようです」と、来られました。

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎、それらはウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎です。
ウイルス性か否かは、「白血球数とその分類」測定から推定可能です。


47歳の患者さん。
1週間前より、次第に膿性鼻汁になり、増量傾向。
しかも、前頭部痛が。
強い鼻閉、軽度の咳、発熱は無し。
「4年前と同じようです」と、来られました。_a0082724_21313174.jpg

①どちらを見ても大量膿性鼻汁。
②右鼻腔、狭い。
③右ポリープありました。
当然の如く、肺炎球菌とかの細菌は住んではいます。
多少、人口は増加してはいると思います。
血球計測、
末梢血液白血球数  8,500/μl
鼻汁中のRSウイルス迅速テストは陰性でした。

こういう典型的な急性副鼻腔炎。
常識では、細菌感染だから抗菌薬(抗生物質)投与の流れでした。
しかし、「白血球数とその分類」から考えると、ウイルス性急性副鼻腔炎なんです。

抗菌薬を使わずとも、患者さんのベストの状態に戻って行くはずです。
当患者さんは、ポリープが有りますから、いつもはベストかも知れませんが正常とは言えないだろうなと思います。

膿性鼻汁、膿性耳漏、膿性喀痰、
細菌感染症と軽々しく決めつけるのは根拠無しです。

by hanahanak2 | 2011-10-03 21:49 | 急性副鼻腔炎 | Comments(0)