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急性中耳炎 症例242

四国徳島からです。

急性中耳炎・急性副鼻腔炎、その大部分はウイルス性急性中耳炎・急性副鼻腔炎と思われます。
RSウイルス、インフルエンザウイルスに代表されるウイルスの攻撃を受けると、上気道(副鼻腔・鼓室も含みます)及び下気道に炎症を起こし、何週間か後に瓦礫の山(膿性鼻汁、膿性喀痰、膿性耳漏等)を残し体外へ去って行くと思います。


20歳の患者さん。
来院理由は左耳漏。
体温37.0度。
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①膿性耳漏を呈している左急性中耳炎でした。
急性中耳炎の患者さんには、特に鼻腔、副鼻腔自然口付近の観察をと思います。
②鼻中隔の彎曲が激しく、中鼻道・嗅裂が見えません。
不思議なことに「鼻閉」の自覚はないそうです。
ただ、尋常でない大きな「イビキ」をかいていると言われるそうです。
③特有の膿性鼻汁はほとんど無かったです。

この患者さんで重要な事、
中耳炎を治すことではないのです。
「イビキ」が発生しない鼻腔通気度を獲得してあげることです。
中耳炎はウイルス性急性中耳炎ですから、対症療法、待機作戦が最善の対処と思います。

by hanahanak2 | 2011-09-21 16:43 | 急性中耳炎 | Comments(0)