鼓膜の非穿孔性耳漏、昭和60年初診です
四国徳島からです。
鼓膜の内側から排出される穿孔性耳漏も、鼓膜・外耳道の皮膚から排出される非穿孔性耳漏も、
原則、抗菌薬(抗生物質)を使わずに治療出来ます。
内服も点耳、共に。
50歳の患者さん。
初診は昭和60年。
断続的な通院治療になっているから治らないと言いたい所ですが、
治療法にも問題がありました。
ここ数年採用しています方法を推奨します。
①穿孔がない場合は、前部鼓膜輪と外耳道に傷がないか丹念に鼓膜鏡・ファイバースコープを使って観察します。
②傷が必ずありますから、キシロカインで麻酔、
③フェノール液で傷を新鮮化、
④ニゾラールローション、パルデスローション塗布
以上を1週間毎にやります。
今年9月上旬、
そして9月中旬、
鼓膜鏡で見付けられる傷はなくなりました。
私の耳鼻咽喉科医師としての寿命が少なくなっておりますので力が入ります。
是非、お試し下さい。
by hanahanak2 | 2011-09-14 16:37 | 鼓膜炎 | Comments(0)