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油断禁物

四国徳島からです。

熱がある、ノドが赤い、という理由で簡単に抗菌薬(抗生物質)を使うのは、極力避けて欲しいものです。
「白血球数とその分類」で細菌感染症だと確認の上使用するべきと思います。


医療関係の雑誌に掲載されていた「薬剤投与によるアナフィラキシーショック」症例です。
成人男性。
咽頭痛を主訴に来院。体温38.3度。咽頭、扁桃の発赤を認め急性上気道炎の診断。最近、後発医薬品に変更した抗生剤の投与を指示した。同じ薬効の抗生剤は以前に使用したことがあったのでアレルギー歴については再聴取はしなかった。その抗生剤を静脈内投与した5分後に嘔気などの気分不良を訴えたが風邪症状の1つだろうと考えて経過を見ていた。その後、意識が朦朧としてショック状態に・・・・・・・・・・・・救命救急センターに搬送されたが心拍は再開せず死亡した
こんな記事、そして解説が記載されていました。
①アナフィラキシーの機序と対策。
②先発品と後発品の相違点。
です。

私は思います。
ノドが痛い、ノドが赤い、発熱等で、何で抗菌薬を使ったかが最大の問題点と思います。
鼻・ノドの風邪症状は、ウイルス感染症の場合がほとんどです。
疑いようのない常識です。
次の問題点は、抗菌薬は通常、内服薬から始めるべきと思います。
重症化した場合に経静脈投与を考えると思います。

歩道を歩いていても車が突入してくる時代です。
自己防衛できることは注意して下さい。
「青信号、注意して渡りましょう」

by hanahanak2 | 2011-08-10 16:57 | 記事から | Comments(0)