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急性咽頭炎を合併した急性副鼻腔炎

四国徳島からです。

感染症には「白血球数とその分類」を活用しています。

35歳の患者さん。
受診理由、「受診前夜38.2度発熱、鼻汁、鼻閉」でした。
視診、
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①咽頭後壁に白苔を認めました。
②左中鼻道を粘性鼻汁が大量に流れていました。
急性咽頭炎の場合には細菌感染のことが多い印象でしたので、
これは、細菌感染性感染症かなと予測し血球計測、
急性咽頭炎を合併した急性副鼻腔炎_a0082724_21591466.jpg

顆粒球(ほぼ好中球)、7,400/μl、1万以下でした。
つまり、
ウイルス感染症でした。

「白血球数とその分類」をやらない診療では、どうしても抗菌薬(抗生物質)療法に流れて行くと思います。
耐性菌を増やさないためには、抗菌薬療法の制限が必要と思います。

by hanahanak2 | 2011-06-01 22:12 | 白血球 | Comments(0)